ウルソとは?

ウルソの主な成分はウルソデオキシコール酸で、肝細胞の保護や肝機能を改善する効果が期待できる薬です。

ウルソデオキシコール酸は熊の胆のうを乾燥させて作る動物性の生薬「熊胆(ゆうたん)」が元となり、江戸時代に医師・後藤艮山が「熊胆丸」という丸剤を作ったことがきっかけで庶民に薬として広がりました。

熊胆の成分となるウルソデオキシコール酸ですが1962年7月にウルソデオキシコール酸錠として販売が開始、現在も医療現場にて広く使用されています。

ウルソの効果 

肝機能の改善

肝臓への炎症を引き起こしたり悪化させる原因となる細胞を抑制する働きがあり、肝炎や肝硬変などの慢性的な肝疾患における肝機能の改善も認められています。

消化不良の改善

ウルソには脂肪を消化するために必要な胆汁(たんじゅう)の分泌を促進する働きがあります。

また、腹部や背中などの痛みの原因となる胆石(たんせき)を溶かし、分解する働きや消化吸収を改善する働きもあります。

炎症をともなう小腸の病気や手術などで小腸を切除した後など、食べ物の消化が悪い場合にウルソを使用することがあります。

胃もたれにも効果を発揮!

ウルソは脂質を消化するときに必要な消化液の分泌を促進し肝臓の機能も活発にします。また、アルコールを分解している肝臓を負担から守ってくれます。脂っこいものを食べたりお酒を飲んだりした際の胃のムカつきや、胃もたれにウルソは効果を発揮します。

ウルソの副作用

ウルソの主な副作用は下痢や吐き気、軟便、便秘などがあります。他にも、皮膚のかゆみや発疹が出たりする場合があります。

また、発熱、から咳など副作用の初期症状がまれにあらわれることがあります。

ウルソを使用した時に副作用と思われる症状があらわれた場合はすぐにウルソの使用を中止して医師の診療を受けてください。

ウルソの用法・用量

ウルソは年齢や症状によって医師の判断により用法・用量を調整して使用します。

症状ごとの用法・用量は以下のようになっています。

肝疾患の治療や肝機能の消化改善

通常15歳以上の成人は1回50mgを1日に3回飲んでください。

なお、症状や年齢によって調整されます。

胆石の溶解

通常15歳以上の成人は1日600mgを3回にわけて飲んでください。

なお、症状や年齢によって調整されます。

C型慢性肝疾患における肝機能の改善

通常15歳以上の成人は1日600mgを3回にわけて飲んでください。

また、必要に応じて用量が調整されますが、1日900mgが上限です。必ず医師から指示された用法・用量を正しく守ってください。

ウルソの使用上の注意

ウルソの使用に注意が必要な方

重い膵臓(すいぞう)の病気を持っている方は、持病が悪化するおそれがあるためウルソの使用には注意が必要です。

また、おもに胃酸が要因となり生じる消化性潰瘍がある方も注意が必要です。ウルソには粘膜を刺激する作用があるため症状が悪化する場合があります。

胆道や胆管に胆石がある方も注意が必要です。ウルソの胆汁分泌を促進する作用が胆汁の停滞を引き起こすおそれがあります。

高齢者の使用

一般的に高齢者は生理機能が低下しているため使用には注意が必要です。

医師から指示された用法用量を必ず守り、ウルソを使用してください。

妊婦や授乳中の方

妊娠している場合や授乳中の方は医師に確認してください。また、使用する場合は医師の指示に従って使用してください。

ウルソが含まれる市販薬

ウルソは医師の診断を受け処方される処方薬と薬局などで販売される市販薬があります。

市販薬では佐藤製薬が販売している「レバウルソ」のように滋養強壮や栄養補給のための成分に加えウルソが含まれている製品があります。

成分がウルソのみの市販薬もあります。それが田辺三菱製薬から販売されている「タナベ胃腸薬ウルソ」です。

タナベ胃腸薬ウルソ

タナベ胃腸薬ウルソは脂肪による胃もたれや消化不良、胸のつかえなどを改善します。

成分はウルソデオキシコール酸のみで、1錠に含まれる成分量は50mgです。

通常15歳以上の成人は1日1回夕食前か夕食後に1錠飲んでください。15歳未満の方は使用できません。用法・用量を必ず守ってください。

また、副作用と思われる症状が出た場合はすぐに使用を中止し医師の診療を受けてください。

ウルソは肝臓や胃の改善におすすめ!

ウルソは肝臓や胃の調子を整えたり、胆石の溶解や粘膜の保護などさまざまな効果が期待できる薬です。

薬局などでも購入できる身近な薬ですが、必ず用法・用量と医師や薬剤師の指示を守り使用してください。