エピナスチンの特徴

エピナスチンはアレルギー専用の鼻炎症状改善薬「アレジオン」のジェネリック医薬品として、10社を超える製薬会社から販売されている薬です。

アレルギーの原因物質であるヒスタミンの発生と放出を抑えることで症状を緩和したり、アレルギー症状の発症を遅らせる効果があります。

いわゆる「抗ヒスタミン薬」とよばれる薬で、より効果的に効き目を引き出すとともに眠気などの副作用を抑えた「第2世代」のグループに入っています。

また、風邪の症状に処方されることもあります。

エピナスチンの効能効果

エピナスチンの主成分エピナスチン塩酸塩は、アレルギーの原因となる化学伝達物質ヒスタミンがヒスタミンH1受容体に結合するのを抑えるとともに、他の化学伝達物質の放出も抑えてアレルギー症状を改善するものです。

これらの作用により花粉症などによる鼻水や鼻炎といったカタル症状、蕁麻疹などが抑えられるほか、気管支喘息も適応となっています。

効き目の持続時間について

エピナスチンは使用後30分ほどで効果が現れ始めます。約24時間効果が持続するので、薬を飲む煩わしさが少ない便利な薬といえます。

エピナスチンの副作用

エピナスチンの重大な副作用として肝機能障害や黄疸があります。また血小板が減少して出血しやすくなる可能性もあるので注意してください。特に高齢者の場合は肝・腎機能が低下していることが多いので、長期で使用する場合は、定期的に血液や尿の検査を受けるようにしましょう。

その他、ヒスタミンの働きをブロックすると唾液や胃液などが減少して、口渇や胃の不快感、下痢、便秘などの消化器症状が現れることがあります。また過敏症として浮腫、発疹、かゆみが現れることもあるので、体調に変化を感じたら薬の使用を中止し、担当の医師に相談してください。

眠気の副作用について

抗ヒスタミン薬の副作用で気になるのが「眠気」です。第2世代の抗ヒスタミン薬は安全性が高められ、眠気の副作用も起こりにくくなっていますが、ヒスタミンH1受容体の働きをブロックすると中枢神経の働きは抑制されるので、眠気のリスクが全くないわけではありません。

エピナスチンの使用中は自動車の運転を控えるなど、危険をともなう機械の操作は十分に注意してください。

エピナスチンの用法用量

エピナスチンの錠剤では、1錠中にエピナスチン塩酸塩が10mg含有しているタイプと、20mg含有しているタイプの2種類があります。また小児用として1%濃度のドライシロップ剤も販売されています。

気管支喘息や蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒症、痒疹、瘙痒をともなう尋常性乾癬には、通常1回20mgを1日1回使用します。

アレルギー性鼻炎の場合は1回10~20mgを1日1回使用します。それぞれ年齢や症状に合わせて用量を加減することがあるので、医師の指示に従ってください。

食前・食後に関わらず使用できますが、飲み忘れを防ぐためや、まれに眠気が出る恐れがあるので、就寝前の使用がおすすめです。

効果的な飲み方

アレルギーの薬は、症状が出始めたら早めに飲み始めると効果的です。花粉症ではシーズン前に発表される花粉飛散予想を参考にして、花粉が飛び始める日の前後から使用を始めると比較的軽症で済むとされています。

エピナスチンと先発薬の薬価比較

ジェネリック医薬品は開発にかかる費用が必要ないため、先発薬と同じ成分の薬でも安く購入できるのが大きな特徴です。

エピナスチンと先発薬のアレジオンではどれだけ薬価が違うのか、一般的に処方されることが多い20mg含有タイプで大まかに比べてみましょう。
※薬価は2017年7月現在のものです。

・先発薬「アレジオン錠20」:薬価 120.30円(30日分では3609円)
・ジェネリック「エピナスチン錠20mg」:薬価 29.4~69.4円(30日分では882~2082円)

先発薬とジェネリック医薬品は、どちらも処方薬なので病院でかかる費用は同じです。エピナスチンのジェネリック医薬品はさまざまな製薬会社で販売されているので薬価に幅がありますが、それでも先発薬よりは安価なのがわかります。

アレルギー症状の治療では薬を長期に渡って使用することが多いので、薬代を安くしたい方はジェネリック医薬品の処方を考えてみてもよさそうですね。

使用上の注意

エピナスチンは、エピナスチン塩酸塩に対してアレルギー症状を起こしたことがある方は使用できません。

また、肝障害を起こしたことがある方は、抑えられていた症状が悪化する可能性があるため慎重に使用してください。

エピナスチンは気管支拡張剤、ステロイド剤などと異なり、すでに起こっている喘息発作や症状を速やかに軽減する薬ではありません。また、薬を使用してもアレルギー症状が改善しないなど効果が認められない場合には使用を中止し、担当の医師に相談してください。

妊娠・授乳中の使用について

エピナスチンの妊娠中の使用については安全性が確立していません。治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用することになっています。

授乳中も使用を避け、やむを得ず使用する場合には授乳を中止してください。いずれのケースも担当の医師に相談の上、医師の指示に従って使用しましょう。

子どもの使用について

エピナスチンの錠剤は15歳未満は使用できません。大人と同じ薬を子どもには使用できないので注意してください。

3歳以上の子ども用として「エピナスチン塩酸塩DS小児用1%」があります。年齢や症状に応じて量を調整して使用するので、担当の医師の指示に従ってください。

おわりに

アレルギー症状の治療など、比較的長期間にわたり薬を使用する場合、ジェネリック医薬品は家計への負担も減らすことができる薬です。

処方薬は必ず医師の指示に従い、用法用量を守って使用してください。