リバロとは

リバロは、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症の治療薬です。

高コレステロール血症とは、血液中のコレステロール値が高すぎる状態のことで、主に肥満や喫煙・運動不足など生活習慣の乱れから引き起こされる疾患です。

家族性高コレステロール血症とは、数百人に1人の割合でみられる比較的まれな遺伝的な要因による高コレステロール血症のことを指します。

薬の種類

リバロには、普通錠(1mg、2mg、4mg)のほかに、OD錠(1mg、2mg、4mg)があります。

OD錠は舌の上にのせると唾液で溶けるため、水なしで飲み込むことができます。ただし、リバロは口の粘膜からの吸収で効果が得られる薬ではないため、溶けた後は唾液か水でしっかりと飲み込んでください。

リバロの効果

リバロの有効成分であるピタバスタチンは、体内のコレステロールを作る主な臓器である肝臓に作用し、HMG-CoA還元酵素という酵素の働きを抑えます。

それにより、肝臓の細胞内に含まれるコレステロールの量が低下するため、結果として血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を下げる効果が得られます。

血液中の脂肪分である血清脂質(悪玉コレステロール、善玉コレステロール、中性脂肪など)の状態を改善して、高コレステロール血症にともなう動脈硬化の発症を予防します。

リバロの認知症への効果は?

リバロをはじめとする高コレステロール血症の治療薬の認知症への効果については、現在研究が行われています。

アルツハイマー型認知症のリスクを下げることが期待されていますが、研究途中の現段階では効果は認められていません。

リバロの糖尿病への効果は?

糖尿病の方は高コレステロールになるリスクを抱えているため、糖尿病の薬とリバロは併用されることがあります。ただし、リバロ自体は糖尿病に効果があるわけではありません。

糖尿病を合併した高コレステロール血症において選択される薬であり、心筋梗塞のリスクを下げることなどを期待して使用されます。

リバロで痩せるって本当?

リバロは、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を大幅に下げる効果がありますが、その点のみに注目したダイエット目的での使用は危険です。

リバロは、高コレステロール血症、家族性コレステロール血症の疾患に対してのみ処方される薬です。適切な症状に使用しないと、副作用のリスクが非常に大きくなることが考えられます。

リバロの安易なダイエットへの使用は避けてください。

リバロの用法・用量

◼︎15歳以上の成人の場合

高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症の症状に対して使用します。

通常、15歳以上の成人には、ピタバスタチンカルシウムとして1~2mgを1日1回で使用します。なお、年齢や症状によって量を調整して使用しますが、LDLコレステロール値の低下が不十分な場合には、最大で1日4mgまで増量できます。

◼︎10歳以上15歳未満の子どもの場合

家族性高コレステロール血症の症状に対してのみ使用します。

10歳以上15歳未満の子どもには、ピタバスタチンカルシウムとして1mgを1日1回で使用します。年齢や症状によって量を調整して使用し、LDLコレステロール値の低下が不十分な場合には、最大で1日2mgまで増量できます。

リバロの副作用

リバロの主な副作用として、腹痛、発疹、倦怠感、しびれ、かゆみなどがあります。

また、採血などの臨床検査で報告された副作用として、γ-GTP、ALT(GPT)、AST(GOT)の上昇、CK(CPK)の上昇といった肝臓、筋肉に関連する数値への影響が示されています。

重大な副作用

発生の頻度は非常にまれですが、以下の疾患が重大な副作用として報告されています。

・横紋筋融解症:脱力感、筋肉痛、手足のしびれ・こわばり、赤褐色の尿
・ミオパチー:筋肉痛、筋力の低下、筋肉のこわばり
・免疫介在性壊死性ミオパチー:脱力感、筋肉痛、手足のしびれ・こわばり、筋力の低下
・肝機能障害:吐き気、嘔吐、食欲不振、皮膚が黄色くなる、白目が黄色くなる、
尿の色が濃くなる、かゆみ、からだのだるさ
・黄疸(おうだん):皮膚が黄色くなる、白目が黄色くなる、褐色の尿
・血小板減少:貧血、紫斑、歯ぐきの出血、鼻血、皮下出血
・間質性肺炎:発熱、せき、呼吸困難、胸部X線異常など

副作用と思われる自覚症状が現れた場合には、すみやかに担当の医師・薬剤師に相談してください。

横紋筋融解症について

リバロ使用の際に注意しなければいけない重大な副作用のひとつとして、横紋筋融解症があります。

横紋筋融解症とは、医薬品によって引き起こされるミオパチー(筋肉の疾患)のことです。筋肉の細胞が融解、壊死することにより、筋肉痛や脱力などが起きる状態となります。

横紋筋融解症により併発する可能性のある疾患として、急性腎不全、呼吸困難、多臓器不全などがあり、これらは命に関わる重大なものです。

リバロ使用後に、手足や肩・腰・そのほかの筋肉痛、手足のしびれ、手足に力が入らない、こわばり、全身のだるさ、赤褐色の尿などの症状が現れた場合には、気づいた段階で一度薬の使用を止めて、すみやかに担当の医師・薬剤師に相談してください。

リバロの使用上の注意

過去にピタバスタチンの成分に対して、アレルギー反応を起こしたことのある方は使用することができません。

また、肝臓に重篤な障害のある方、胆道閉塞のある方、シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)を使用している方は、重大な副作用が発生する確率が高くなるため、リバロを使用することはできません。

使用に注意が必要な方

以下に該当する方は、医師・薬剤師の指示に従って慎重に使用してください。いずれも、重大な副作用である横紋筋融解症があらわれやすいとの報告があります。

・肝障害のある方、または過去にそうであった方
・アルコール中毒のおそれのある方
・腎障害のある方、または過去にそうであった方
・フィブラート系薬剤(ベザフィブラートなど)、免疫抑制剤(シクロスポリンなど)、ニコチン酸を使用中の方
・甲状腺機能低下症の方
・筋ジストロフィーなど遺伝性の筋疾患のある方、または血縁者が過去にそうであった、あるいは現在かかっている場合

高齢者の方の使用は?

高齢者(65歳以上の方)は、一般に生理機能が低下しているため、副作用と思われる症状が現れた場合には、すみやかに担当の医師・薬剤師に相談してください。

妊娠中、授乳婦は使用できる?

妊婦の方、または妊娠している可能性のある方、授乳中の方は使用できません。

子どもへの使用について

15歳未満の子どもは、運動する機会や運動量が成人と比較して多いため、筋肉への異常が現れやすいおそれがあるので注意してください。

リバロと他の薬との飲み合わせ

腎機能に異常のみられる方で、フィブラート系の薬剤(ベザフィブラートなど)を使用している場合、原則としてリバロは使用できませんが、医師の判断で使用されるケースがあります。

腎機能に異常があるかないかに関わらず、リバロとフィブラート系の薬剤との併用は、横紋筋融解症が現れやすくなるので注意が必要です。

ほかにも飲み合わせに注意が必要な薬があります。リバロを使用している場合は、医療機関を受診した際に必ず医師に申告しましょう。

リバロの薬価は?

リバロは、ピタバスタチンカルシウムを主成分とした新薬(先発品)です。リバロの後発品(ジェネリック医薬品)として、ピタバスタチンCa(カルシウム)があり、現在多くの製薬メーカーから販売されています。

ジェネリックは、販売されているメーカーにより価格が異なります。普通錠とOD錠は同メーカーであれば価格は同じです。

リバロとピタバスタチンCaの価格の違いは以下のとおりです。(価格は1錠あたりの値段です。)

  1mg 2mg 4mg
リバロ錠・OD錠 58.7円 111.1円 207.6円
ピタバスタチンCa(カルシウム)錠・OD錠 24.4円〜32.0円 46.3円〜59.5円 90.9円〜110.60円

※薬の価格は2017年8月現在のものです。

先発品とジェネリックの違い

ジェネリック医薬品は先発品と比べて多額の研究開発費がかからないため、成分や効果が同じでありながらも安価で購入できる薬です。安いから効きが悪いという心配はありません。

しかし実際には、ジェネリックに変えたら薬の効きが悪くなったというケースはあります。これは添加物の違いにより吸収に若干の影響を与えてしまうからではないかと考えられています。

もしジェネリック医薬品を使用して違和感を感じるのであれば、先発品に戻すことも考えてみましょう。

おわりに

リバロは、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値の低下作用に優れ、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症の治療に十分な効果が期待できる薬です。

しかし、飲み合わせを誤ったり、適切な症状に使用しないと横紋筋融解症などの重大な副作用を引き起こすおそれがあります。

薬の使用後に異常がみられた場合には、すぐに使用をやめて、医師・薬剤師に相談してください。医師や薬剤師の指示のもと、必ず用法・用量を守って使用しましょう。