オゼックスとは?

オゼックスとは細菌を死滅させる薬です。「トスフロキサシントシル酸塩水和物」を主成分とし、細菌が原因となっている病気の治療に用いられます。

オゼックスの剤形は、錠75・錠150・細粒小児用15%・点眼液0.3%です。剤形により、効能効果は異なります。
内服薬(錠・細粒)はジェネリック医薬品も発売されています。

ミナカラお薬辞典:オゼックス錠75オゼックス錠150細粒小児用15%点眼液0.3%

オゼックス錠の効能効果および用法用量

オゼックス錠にはオゼックス錠75オゼックス錠150がありますが、どちらも効果は同じです。
添付文書による効能効果・用法用量は以下の通りです。

オゼックス錠の効能効果

オゼックス錠は抗菌作用を持つお薬で、膀胱炎、気管支炎、咽頭炎、皮膚感染症、外傷からの感染予防、外耳炎・中耳炎など、幅広い感染症の治療に使われます。

<適応菌種>
トスフロキサシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌(ペニシリン耐性肺炎球菌を含む)、腸球菌属、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、炭疽菌、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属、チフス菌、パラチフス菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、コレラ菌、インフルエンザ菌、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ステノトロホモナス(ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、アクネ菌、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)

<適応症>
●表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)
●外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍
●骨髄炎、関節炎
●咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染
●膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎
●胆嚢炎、胆管炎
●感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、コレラ
●バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎
●涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎
●外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎
●歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
●炭疽

オゼックス錠75/150添付文書

オゼックス錠75/150の用法用量

オゼックス錠を使用する際、耐性ができるのを避けるために必要最短期間の服用することとされています。

通常、成人に対して、トスフロキサシントシル酸塩水和物として1日300~450mg(トスフロキサシンとして204~306mg)を2~3回に分割して経口投与する。

●骨髄炎、関節炎の場合
通常、成人に対して、トスフロキサシントシル酸塩水和物として1日450mg(トスフロキサシンとして306mg)を3回に分割して経口投与する。

●腸チフス、パラチフスの場合
通常、成人に対して、トスフロキサシントシル酸塩水和物として1日600mg(トスフロキサシンとして408mg)を4回に分割して14日間経口投与する。

なお、腸チフス、パラチフスを除く症例においては、感染症の種類及び症状により適宜増減するが、重症又は効果不十分と思われる症例にはトスフロキサシントシル酸塩水和物として1日600mg(トスフロキサシンとして408mg)を経口投与する。

オゼックス細粒小児用の効能効果および用法用量

添付文書による効能効果・用法用量は以下の通りです。

オゼックス細粒小児用15%の効能効果

〈適応菌種〉
トスフロキサシンに感性の肺炎球菌(ペニシリン耐性肺炎球菌を含む)、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、炭疽菌、コレラ菌、インフルエンザ菌

〈適応症〉
肺炎、コレラ、中耳炎、炭疽
インフルエンザ菌にはβ-ラクタム耐性インフルエンザ菌を含む。

オゼックス細粒小児用15%添付文書

気管支炎や肺炎、中耳炎、副鼻腔炎など、主に細菌が原因の病気の治療に使用されます。
小児の患者が多いマイコプラズマ肺炎の治療にも用いられます。

また、子どもに身近な病気である、風邪症状があらわれた時に処方されることがあります。本来、風邪はウイルスによって引き起こされますが、細菌による二次感染の予防目的や、喉や鼻にあらわれる症状が細菌によって引き起こされている場合があるためです。

オゼックス細粒小児用15%の用法用量

通常、小児に対してはトスフロキサシントシル酸塩水和物として1日12mg/kg(トスフロキサシンとして8.2mg/kg)を2回に分けて経口投与する。
ただし、1回180mg、1日360mg(トスフロキサシンとして1回122.4mg、1日244.8mg)を超えないこととする。

・食前または食後に服用しましょう。
・耐性ができるのを防ぐため、服用は必要最小限の期間にすることとされています。

オゼックス細粒小児用15%の飲ませ方のコツ

オゼックス細粒小児用はイチゴ味で甘く、抗生剤には珍しい比較的飲みやすい薬です。
そのままでも飲むことができる子どもも多いでしょう。

しかし、粉薬自体が苦手であったり、苦さを感じる時におすすめの方法や気をつける点をご紹介します。

■チョコクリームやココアと一緒に食べる

チョコクリーム、ココアイチゴジャム、ピーナッツクリーム、アイスクリーム(ミルク系を除く※)などと混ぜ合わせ、食べることで粉にむせたりする飲みにくさを軽減できます。また、これらの食べ物の持つ甘さによって苦味も緩和することができます。

ポイントは、薬は飲む直前に混ぜ合わせ、時間をおかずに飲むこと。時間をおくと苦味をコーティングしている成分が水分に溶け出す場合があります。
これは水で飲む場合(粉のまま飲む、水に溶かす)でも同様のことが言えます。

※ミルク系のアイスクリームとの食べ合わせには注意が必要です。下記をご参照ください。
 牛乳・乳製品との飲み合わせ・食べ合わせ

■ゼリー状のオブラートを使用する

近年、ゼリー状のオブラートなどの商品も増えてきました。
子どもに安心して薬を飲んでもらうために、このような商品に頼るのもひとつの方法です。

■苦味を増長させるのはスポーツドリンクなど

オゼックス細粒小児用は、スポーツドリンク、柑橘系果汁の飲料やゼリーなど、酸性成分の強いものと一緒に飲むと苦味を増強させてしまう傾向が強いとされています。

■複数の薬を同時に飲まない

複数の薬を同時に飲むことで苦味を感じる場合もあります。

数種類の薬が処方されていても個別に飲み、ひとつの薬を飲み終えたら口の中をゆすいできれいにしましょう。口の中に薬を残さないことで、次に飲む薬との間に生じる苦味の増長を防ぐことができます。

オゼックス点眼液の効能効果および用法用量

添付文書による効能効果・用法用量は以下の通りです。

オゼックス点眼液0.3%の効能効果

〈適応菌種〉
トスフロキサシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、ミクロコッカス属、モラクセラ属、コリネバクテリウム属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ヘモフィルス・エジプチウス (コッホ・ウィークス菌)、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、ステノトロホモナス (ザントモナス)・マルトフィリア、アシネトバクター属、アクネ菌

〈適応症〉
眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎 (角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法

オゼックス点眼液0.3%添付文書

オゼックス点眼液0.3%の用法用量

通常、成人及び小児に対して1回1滴、1日3回点眼する。
なお、疾患、症状により適宜増量する。

・小児は成人よりも短期間で効果が認められることがあります。注意深く経過観察をしながら使用する必要があります。
・耐性ができるのを防ぐため、服用は必要最小限の期間にすることとされています。
・使用する際は、容器の先端が目に直接触れないように注意しましょう。

オゼックス錠・細粒小児用(内服薬)の副作用

副作用は比較的出にくいお薬となっていますが、出る場合は薬を飲んでから割と早い段階で出ること多いとされています。
初期症状に注意をしましょう。

主な副作用

■オゼックス錠の主な副作用
添付文書によると、下記の副作用が報告されています。

発疹(0.22%)、胃・腹部不快感(0.19%)、下痢・軟便(0.15%)など

■オゼックス細粒小児用の主な副作用
肺炎および中耳炎の小児患者(1〜15歳)に対する臨床試験において、下記の副作用が認められています。

下痢(5.53%)、嘔吐(4.26%)、傾眠(2.13%)、発熱(2.13%)、食欲不振(2.13%)、腹痛(2.13%)など

■その他の副作用
錠・細粒ともに、頻度は少ないですが、下記の副作用がみられる場合があります。

発熱、蕁麻疹、発疹、悪心、口渇、頭痛など

軽度であれば様子をみましょう。
症状があらわれる頻度が高い場合や、症状が重い場合は使用を中止し、医療機関に相談してください。

重大な副作用

滅多に起こるものではありませんが、重大な副作用が起こる可能性があります。
息苦しさや皮膚のかゆみ、ショック症状、意識喪失などの意識障害、血便を伴う重篤な大腸炎などがでた場合は使用をただちに中止し、医療機関を受診しましょう。

オゼックス錠・細粒小児用(内服薬)の使用上の注意

オゼックス錠・細粒小児用ともに、以下のことに注意が必要です。

服用してはいけない方(禁忌)

次の方は服用してはいけません。

・オゼックスに対してアレルギーなどのある方

服用に注意が必要な方

・重度の腎障害のある方
・てんかんなどの痙攣性疾患のある方、および既往歴のある方
・重症筋無力症の方

高齢者・妊娠中・授乳中の方・小児など

■高齢者
高齢者は、腎機能が低下している場合が多く、血中濃度が高くなる危険性があります。
用量や服用間隔に注意して慎重に使用する必要があります。

■妊娠中・授乳中の方
妊娠中または妊娠している可能性のある方は、服用してはいけません。
安全性が確立していません。しかし、炭疽やコレラの場合は、治療上の有益性を考慮したうえで処方される場合があります。

授乳中の方が服用する場合は、授乳を中止してください。

■小児など
低出生体重児、新生児、乳児の服用に関しては、安全性が確立していません。
また、細粒小児用は臨床試験において、関節症状のある小児への使用経験はありません。

他の薬との飲み合わせ

下記の薬との併用には注意が必要とされています。
医師、薬剤師の指示のもとで正しく服用しましょう。

・テオフィリン、アミノフィリン水和物
・フェニル酢酸系、プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤
・アルミニウム又はマグネシウム含有の制酸剤、鉄剤、カルシウム含有製剤

その他、服用している薬がある場合は、事前に医師に報告をしましょう。

■カロナール、ロキソニンとの飲み合わせは?

カロナールとの併用は、問題ないとされています。
ロキソニンは、高齢者、てんかんなどの痙攣性疾患のある方、重度の腎障害がある方は注意が必要です。ロキソニンはプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤の一種であり、痙攣などが起こる危険性があります。

アルコールとの飲み合わせ

オゼックス服用中の飲酒は、少量であれば影響は少ないとされています。
しかし、一般的に薬を服用中の飲酒は推奨されていません。
アルコール摂取は控えるようにしましょう。

牛乳・乳製品との飲み合わせ・食べ合わせ

カルシウムが多く含まれている牛乳や乳製品は、オゼックスの効果が弱まることがありますので注意が必要です。
細粒小児用をアイスクリームを混ぜ合わせる際も、ミルク系のアイスクリームは避けるようにしましょう。

医師・薬剤師の指示のもと正しく使用しましょう

オゼックスは、抗生剤といわれる高い効果が期待できる薬です。
そのため一度薬を飲みはじめると、数日で病気の症状が劇的に改善され、まるで完治したかのような状態になる場合もあります。
しかし、それは症状が改善しただけであって病気が完治したわけではありません。症状をぶりかえさず、完治させるためには、処方された分の薬を飲みきることが大切です。

用法・用量、服用回数や服用期間など、医師・薬剤師の指示をまもりただしく使用するようにしましょう。