紫外線からのダメージは白内障の始まり

老化を重ねると誰もが発症する危険のある「白内障」。最悪の場合、放っておくと失明に近い状態に至ることもあります。

その原因の1つが紫外線。

日焼け対策をせずに、炎天下に身をさらし続けると、繊細な瞳は大きなダメージを受け続けてしまいます。目の健康を守るためにも、紫外線による白内障への影響を知っておきましょう。
 

視界がぼやけるのは白内障のサイン!

目の中で、カメラのレンズのような働きをするのが水晶体です。
白内障はこの水晶体が白く濁り、視力や視界に影響を与える症状です。健康な場合、この水晶体は透明で濁りがなく、視界もクリアです。

白内障の初期に表れる症状

・視界がかすむ、ぼやけて見える
・視力が低下する
・明るい場所で見えにくい
・太陽光線など、光をまぶしく感じる
・暗いときと、明るいときで見え方が違う
 

紫外線は「老人性白内障」を早める原因になる

白内障の原因の多くは目の老化です。
加齢により発症する白内障を、「老人性白内障」といいます。老化により水晶体のタンパク質が白く濁り、硬くなることで起こります。
個人差はありますが、40歳ぐらいから始まり80歳ぐらいになると、ほとんどの方に白内障の症状が何かしらの形で出るといわれています。

紫外線の影響は目の老化に拍車をかけるようなもの。長年浴びた紫外線の蓄積が老人性白内障を進行させてしまうということです。

その他の原因
その他にも、糖尿病やアトピー性皮膚炎による合併症、目のケガ、遺伝、放射線や赤外線照射、ブドウ膜炎などの目の病気、生まれつき起こる先天性白内障などがあります。
 

白内障が悪化するまで

初期のころは自覚症状もあまりなく、違和感があまりない

目がかすむ、まぶしいといった症状が出始め、水晶体が濁り始める

濁りが強まり症状が進行、視力が低下し始める

過熱白内障になり、失明に近い状態。光の明るさや暗さがわかる程度になってしまう
 

紫外線は繊細な水晶体の大敵!

目の水晶体は、保湿成分であるヒアルロン酸やタンパク質からできているので、強い紫外線に長い時間さらされると傷ついてしまいます。この損傷が続くと水晶体が濁り始め、白内障の発症や症状を進行させる原因となるので、地域や季節、生活環境に合わせた紫外線対策が必要となります。

白内障になりやすい環境

・紫外線の強い地域に住んでいる
・屋外で長期に渡り働いている
・屋外スポーツを長年している
 

条件によって変わる紫外線の強さ

紫外線の量や強さは季節、天候、時間、オゾン層などの条件により変わります。最も強くなるのは6月〜8月で時間帯は正午。
紫外線対策は4月頃から始めることがおすすめです。紫外線が弱い季節や気候でも、長時間浴びた場合は強い紫外線を浴びることと同じになりますので注意が必要です。


 

一般的な白内障の治療法と手術

日常生活に問題がなければ、白内障を発症したからといってすぐに手術をする必要はありません。
ごく初期の症状では点眼薬や飲み薬での治療が可能ですが、症状の進行を遅らせる程度の効果なので、混濁を改善するまでには至りません。
 

白内障の主な手術は「超音波白内障乳化吸引術」

白内障の治療には、混濁した水晶体を取り除く「超音波白内障乳化吸引術」が中心とされています。
超音波白内障乳化吸引術とは、混濁した水晶体を取り除いた後、人工のレンズを挿入する方法です。麻酔には点眼麻酔が使用されるので、人によってはほとんど痛みがなく治療できます。
手術にかかる時間も通常10分〜15分程度と大変短く、手術直後から視力が改善します。

!注意!
点眼麻酔は人によって違和感がでる場合もあり、症状が重症の場合は点眼麻酔が使用されない場合もあります。また術後の視力の回復には個人差があります。症状に適した手術のタイミングや方法は医師に相談しましょう。

日帰り手術と入院が必要な手術
一般的には術後の経過観察も含め3~4日に入院をする場合が多く見られますが、日帰りでの手術が可能な病院もあります。
ただし、日帰りの場合は、健康状態や糖尿病などの合併症を伴っていないかどうか、白内障の症状の進行具合などに合わせた判断が必要になります。
※必ず主治医と相談して決めましょう。
 

気になる治療費はどれくらい?

健康診療が適用される白内障の手術費用は、3割負担の方でおよそ片目5万円程度。
1割負担の方で1万5千円が目安となります。
その他、入院した場合の入院費、手術後の通院費、薬代などがかかります。

!注意!
手術費用に関しては、白内障の症状の重さ、保険診療か自費診療なのか、レンズの種類、入院の必要があるか否か、必要な通院期間などによって個人差があります。
 

ポイントは3つ!押さえておきたい白内障予防

短時間で終わる白内障の手術があるといっても、できるだけ手術は避けたいもの。少しずつ進行する症状なので、早い段階から予防を始めるのが効果的です。

⒈強い紫外線を避ける

環境破壊によりオゾン層が破壊され、目に対する紫外線の影響が強くなっています。海辺や温暖な気候の場所では、特に紫外線が強くなり目も日焼けしてしまいます。

朝や夕方は太陽光線が強いので、光が直接目に入らないように注意し、外出時には帽子やサングラスなどでしっかり紫外線対策をしましょう。


 

2.糖尿病などの白内障の原因となる病気を防ぐ

紫外線対策と一緒に気をつけたいことは「生活習慣」です。特に糖尿病の発症は年齢に関係なく、若い人でも白内障の症状を進めてしまいます。

3.目が元気になる食材を摂り入れる

普段の食事に「目が元気になる栄養素」をプラス。紫外線から受けたダメージを補ってあげましょう。
・ビタミンE 大豆、玄米、植物油、ごま、うなぎなど
・ビタミンB2 のり、レバー、納豆、鶏卵、いわしなど
・ビタミンC 緑色野菜、いも、柑橘類など
 

目にもしっかり休養を

紫外線の強さはもちろん、パソコン業務やスマートフォンの普及など、いつの間にか目を酷使する生活が当たり前となっていませんか?
気がつきにくいかもしれませんが、目も体と同じで疲れています。目が疲れたら、しっかり休ませて、白内障を予防しましょう。

 

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