「スマホ老眼」が若者に急増!近くの文字がぼやけて見えたら要注意!スマホ老眼の原因・症状・対策を知ろう

はじめに ~新たな国民病?!「スマホ老眼」~

「老眼(ろうがん)」とは、正式には「老視(ろうし)」といい、「若者」とは結びつかない言葉ですが、近年スマートフォンの使い過ぎにより、まるで老眼のような症状を訴える人が子どもや若い人に、増えています。

総務省の統計によると、「全年代のスマートフォンの利用率」は平成24年の32.0%から、平成25年は52.8%になり、平成26年は62.3%と伸び続け、スマートフォンの利用者はフィーチャーフォン(携帯電話)の利用者を逆転しました。

また「端末別インターネット利用率」も、平成25年の時点でパソコンや従来型の携帯電話によるネット利用者は減少しており、スマホ・タブレット型端末によるネット利用者は急増しています。



「年代別のスマホ利用率」を見てみると、以下のように2年間でどの年代も大きく伸びています。

年代 平成24年 平成25年 平成26年
10代 54.7% 74.1% 78.6% 
20代 81.8% 90.1% 95.0% 
30代 58.8% 77.6% 82.6% 
40代 37.1% 55.1% 70.3% 
50代 20.6% 30.5% 45.9%


特に平成26年には、20代の利用率は9割以上、10代と30代も約8割の利用者となり、今後も増える見込みから、若者のスマホ老眼が国民病になるともいわれています。

「老眼なんて、まだ自分には関係ない…」と思いがちですが、日常的にスマートフォンを使っているならば、思い当たる症状があるかもしれません。

スマホ老眼の症状と対処法を知っておきましょう。

 

通常の「老眼」は加齢による機能低下が原因

老眼は、一般に40歳頃から自覚症状が出始め、「近くのものが見えにくい」「ピントが合いずらい」など、本来は加齢によるものです。これは残念ながら完全に防ぐことはできません。

まず、人がものを見る時のしくみと老眼になる経緯を見てみましょう。

人がものを見る時には、ピントを合わせる機能があり、ピント調節には「水晶体(すいしょうたい)」「毛様体(もうようたい)」が関連しています。
 


 

「水晶体」はカメラのレンズに当たり、水晶体を支えている「毛様体」は水晶体の厚みを調整する役目をしています。

近くを見たり遠くを見たりする際には、毛様体の筋肉の伸縮により、以下のように水晶体の厚みを変えて屈折力の大きさを調節しています。

近くを見るとき=水晶体が厚くなる(筋肉が緊張)

遠くを見るとき=水晶体が薄くなる(筋肉がリラックス)

ところが、加齢とともに毛様体の筋力が衰えていき、近くを見る時に筋肉を緊張させて水晶体を厚くする力が低下します。また水晶体も硬くなり弾力も低下します。

このように自動調節する機能の低下によりピントが合わせずらくなることが、一般的な「老眼」の原因です。

このような、加齢によって起こるはずの老眼と似た現象が、今子どもから若い人にも起きているのです。


 

スマホ老眼の原因はエンドレスな目の酷使!

スマートフォンで老眼のような症状になりやすい理由をあげてみましょう。

スマートフォンは目との距離が近い(毛様体の疲労)

パソコンよりもスマートフォンの方が、一般的に目との距離が短いことが大きな要因です。
長時間、近い距離で画面を見続けていると、常に近くにピントを合わせ続けていることになり、毛様体が緊張しっぱなしのため疲労してしまいます。

前述したように、毛様体の筋力が低下すると、水晶体を厚くすることができなくなるため、おのずとピントが合いづらくなります。これは、パソコンの長時間使用にも言えることです。

ブルーライトは紫外線の次に強い光(虹彩への負担)

パソコンやスマートフォンから放出される「ブルーライト」は紫外線の次に強い光といわれ、目に良くないことは知られています。
スマートフォンは他の機器より、近い距離から目に強い光が入り続けるため、「虹彩(こうさい)」という外から目に入る光の量を加減する筋肉にも負担がかかり、より目の疲労度が高くなります。

家も会社も移動中も手放さない(習慣化)

パソコンは「50分作業したら10分休む」ようにといわれますが、仕事中にパソコンを使う方は、休憩時間になるとスマートフォンを使うことが多くみられます。

仕事でパソコン→休憩中にスマートフォン→帰宅や移動中にスマートフォン→家でもパソコン・スマートフォン→寝る直前までスマートフォン…など、利用目的は様々ですが、ほぼ一日の大半、エンドレスに目を酷使している人がとても多いため、慢性的な眼精疲労から、スマホ老眼の症状が増えているといわれています。

 

もはや年齢は関係ない!スマホ老眼の症状

スマホ老眼は、主に以下のような症状がみられます。

  • 遠くは見えるのに、近くの文字がぼやけて見える
  • 小さい文字は、少し遠くに離すと見えやすくなる
  • 画面から目を離すと、遠くがぼやっとする
  • 薄暗いと見えにくい
  • 目の疲れ、かすみ、充血
  • 夕方になるとピントが合いにくくなる


これらは、目の筋肉疲労が限界に達することで起こります。特に夕方になると老眼のような症状になることから「夕方老眼」ともいわれています。

 

スマートフォンの使い過ぎは老眼以外の症状も!

スマホ老眼が注目される以前から、以下のようなことも問題視されています。

  • ドライアイ
  • ストレートネック
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 睡眠障害
  • ドケルバン病(腱鞘炎:けんしょうえん)

など、様々な身体の不調や、スマホ依存症などメンタル面の問題も多く見られます。
これらは知らず知らずに進行していき、全身症状を伴うこともあります。
少しでも「健康に影響させないようなスマートフォンの使い方」を心がける必要があります。
 

スマホ老眼は正しいケアで改善します!

加齢による老眼は元に戻りませんが、スマホ老眼は一種の眼精疲労のため、ケアをすれば改善します。症状がある場合には、早速対策しましょう。

ただし、改善しない場合は眼科を受診し、メガネやコンタクトレンズでの視力矯正をする必要があります。見えづらい状態を我慢していると、老眼が進んでしまいます。

また、水晶体が濁ることで目がかすんだりぼやけたりする「白内障」が、20~30代で増えています。こちらも本来は40代以降に多い病気ですが、「若年性白内障」など他の病気による視力低下の可能性もあるため注意が必要です。

 

スマホを使わないなんて無理…だからこそ対策を!

スマホ老眼の改善として最も良いのは、なるべくスマートフォンを使わないことですが、使わないわけにはいかない、もはや手放せなくなっているなら、ぜひ以下をを実践しましょう。

スマホ老眼の改善法:筋トレ同様、眼トレを!

スマホ老眼は一種の眼精疲労のため、日頃から目のエクササイズを取り入れましょう。もちろん、パソコンをよく使う人にもオススメです。

遠近トレーニング

①目の前に人差し指を置きピントを合わせ、3秒数える
②なるべく遠くを見てピントを合わせて、3秒数える
③これを交互に10回繰り返す
①~③で1セットを、1日3セット行いましょう。
 

眼球の運動

首を動かさず、眼玉だけ「上下・左右の8か所を見る」ように動かします。
「上→右斜め上→右→右斜め下→下→左斜め下→左→左斜め上」を各2秒間静止して順番に動かします。
右回りが終わったら左回りをして、1日3~5セット行いましょう。
 

眼筋の運動

目をギュッと閉じる(2秒間)→パッと見開く(2秒間)を繰り返す。
閉じるときはなるべく力を入れて、見開くときは一気にパッと開ける。
繰り返すことで目の周りの血行が良くなります。1日3~5セット行いましょう。

 

スマホ老眼の予防法:これだけはやろう7つのこと

以下を意識するだけでも、スマホ老眼の症状はかなり抑えることができます。

1、目とスマートフォンを約30~40cm離す
2、うつむいて見ず、なるべく目の高さで見る
3、意識的にまばたきを増やしたり、時々目を閉じて遠くを見る
4、毎日少しでも眼トレをする
5、スマートフォンを1時間使ったら5分程度休む
6、画面の明るさを少しだけ暗めに設定する(暗くしすぎない)
7、寝転んでスマートフォンを見ない

これらは簡単にできることなので、日頃から意識して実践してみましょう。

また、パソコン用メガネや目薬を利用したり、帰宅後は蒸しタオルを目に当て、目の筋肉をほぐすことも効果的です。

とにかく、少しでも目の負担や疲労を少なくしてあげることが大切です。
 

 

さいごに 

近年、電車の中は、ほとんどの人がスマートフォンを見ている風景に変わりました。
スマートフォンはいつでもどこでも便利なものだからこそ、若いうちから見えにくくなったり、つらい症状が起きたりしないように、早速今回紹介した眼トレや予防法をやってみてくださいね。

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