はじめに

小さいころからよく「暗い所で本を読むと目が悪くなるからやめなさい」なんてことを言われませんでしたか。

「テレビやゲーム画面を長時間見続けていると視力が落ちる」、「目が疲れた時には自然の緑を見るといい」、「子供の目の悪さは遺伝」なんてこともよく聞きますよね。

都市伝説のように流れている話もありますが、どれが本当の話なのでしょうか。

目にまつわる気になる疑問を解明していきます。

 

目にまつわるウソ・ホントの噂6選

暗いところで本を読むと目が悪くなるって本当?

実はこれまでに「暗いところで本を読むと目が悪くなる」かどうかに関する医学的研究はされていません。つまり、視力低下につながるかどうか、はっきりとは解明されていないのです。

昔からよく聞く言葉ですが、目が疲れたり視力が落ちたように感じたりするのは一時的なものです。

暗い場所にいる時、人の目は少しでもたくさんの光を取り入れようと瞳孔が開くようにできています。

一方、読書のように近くのものを見る時は、反対に目は瞳孔を縮めようとします。

瞳孔の働きが真逆になってしまうため、暗いところで読書を行うと目が緊張して疲れたように感じてしまいます。

疲れはいずれ回復するように、これぐらいの目の疲れであればしばらく休めば回復します。

しかしながら、暗いところでの読書は目の焦点が合いにくく、目に疲れを起こしやすいのは確かです。適度な明るさのもと、読書をしましょう。

テレビやゲーム・パソコンなどを長時間見続けていると目に悪いって本当?

テレビやパソコンの画面は「目に悪い」という印象がありますが、問題なのは、長時間同じ距離を見続けることです。

日頃デスクワークなどを長時間していると、目がピント調節機能を忘れてしまい、それをきっかけに視力低下を招いてしまうこともあります。

途中休憩を入れたり、画面を見る距離や位置、角度などを変えて、目にかかる環境を変えてみるようにしてみてください。

画面の明るさと部屋の明るさの違いも目の負担になる原因なので、部屋と画面の輝度に差を出し過ぎないように明るさを調整しましょう。

最近はブルーライト可視光線の中で最もエネルギーが強く、眼の奥の網膜にまで届いてしまうため目に疲れを起こすとされる青色光)をカットするPCメガネというのもありますので、活用してみてください。

目が疲れた時には自然の緑を見ると回復するって本当?

「緑が目に良い」という噂は、実ははっきりと事実が証明されているわけではありません。

しかし、自然の緑を見る時は遠くの風景を意識的に見ることになり、これが視力回復につながるといわれています。

ちなみに、自然があふれた緑が多いところに住んでいると目がよくなるといわれるのは、遠くを見ることが多いと遠くが見えるような目になるように、目が環境に適応するためと考えられています。

技術が進歩している現代人は、パソコンやスマホ、携帯ゲーム機など、近くを見る機会が多くなったことから近視の人が増えていると考えられます。

子供の目が悪くなるのは遺伝が原因て本当?

視力と遺伝の因果関係は、現時点でははっきりとわかっていません。

ただし、視力が悪くなる生活環境が親から子へと引き継がれ、視力が悪くなる可能性があるといわれています。

子供はもともと視力は良いので、そこから目を疲れさせない環境にすることが大切です。

勉強や読書、テレビ、ゲーム、パソコン、スマホなど、近くでものを見る作業が中心の生活を小さいころから続けていると、目のレンズ調整機能をしてくれている筋肉が固まってしまい、近視が進んでしまうのです。

逆に「歳を取ると目が悪くなる」というのは、目自体が悪くなるというより、目の周りの筋肉が衰えてピントが合わなくなってしまうからです。

レーシック手術をしたらもう目が悪くなることはないって本当?

レーシックとは角膜をレーザーで削り、角膜のカーブを変えることによって視力を回復させる手術方法のひとつです。

レーシック手術をしても数年後、環境が変わったりすれば視力が低下することはあります。

そのとき、眼科医に相談せずに、自己判断でコンタクトレンズをつけることは危険です。

コンタクトのものにもよりますが、レーシック手術によって薄くなってしまった角膜には、さらにダメージを与えてしまうことになるからです。

また、ドライアイになったり、夜間の光がまぶしく見えることがあります。

レーシック手術はその目を保護している大切な角膜をレーザーで削り薄くしてしまうため、一生に1回か、できても2回しか受けることができません。

レーシックは保険外診療のため、費用はすべて自費です。レーシックを受ける患者も増えてきているようですが、術後に何らかのトラブルや悩みを抱えている人は実は多いという事実があります。

診療機関がどのくらいの責任を持って診察するのかを十分に確認してから検討しましょう。

ブルーベリーが目に良いって本当?

ブルーベリーやぶどうの天然色素成分には、抗酸化物質のポリフェノールの1種である「アントシアニン」が含まれています。

アントシアニンは、目の疲労を軽減する効果を持つことが明らかにされており、ブルーベリーは目に良いといえます。

アントシアニンはブルーベリー以外にも、ブルーベリーの一種であるビルベリーやカシス、黒豆、ナス、紫いもなどの食品に含まれます。

なお、ブルーベリー以外にも、目に良いとされている食べ物はあります。

魚などに含まれる「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が不足すると白黒の判断力が落ちてしまい、その場所に適応するのに時間がかかってしまうといわれています。

DHAは体内でつくることはできないので、しっかり体外から摂取することが大切です。DHAは魚の目の周辺に多く含まれています。

またサプリメントなど健康食品として販売されていますので活用してみてください。

 

さいごに

視力が落ちるのは環境によるものがほとんどです。

テレビを見たりパソコンを使ったら、途中遠くを見たり目を休めるようにしましょう。

目を閉じて眼球を動かし、日頃使っていない目の周りの筋肉を動かしてストレッチすることも大切です。

一日中働かせている自分の目を、たまにはゆっくり休ませることを忘れないようにしましょう。