「ものもらいになったら眼帯をする」というイメージがある方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、ものもらいのができているときは眼帯は必要なく、むしろ使用しない方が完治には近道なのです。

この記事では、ものもらいのときの眼帯について正しい知識を解説します!

ものもらいの原因は?

通称「ものもらい」といわれるものは、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」、「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」の2種類にわかれます。

「麦粒腫」は、まぶたの分泌腺や毛穴に黄色ブドウ球菌などの雑菌が感染することで炎症を起こし腫れなどを起こしたものです。「霰粒腫」は、まつ毛の生え際にある脂を分泌するマイボーム腺がつまることで、炎症を起こして腫れたりしこりができた状態のものです。

ものもらいの原因の多くは黄色ブドウ球菌の感染によるものです。風邪などで抵抗力が落ちているときに眼をこすったりすることで、細菌が感染してものもらいを発症させます。

ものもらいは他人にうつらない

ものもらいの原因となる黄色ブドウ球菌は、皮膚や喉、髪などに常に生息している細菌です。健康な人にも黄色ブドウ球菌は生息しています。

疲労時など免疫力が下がっている時に、自らのきっかけで炎症を起こす病気なので、他人へ感染することはありません。

つまり、ものもらいが他人にうつるものだと思いこんでいる場合に、感染対策に眼帯を使用することは間違っているのです。

眼帯の使用はものもらいの治りを遅くする

眼帯を使用したほうがものもらいの治りが早くなると考えている方もいますが、早く治したい方は眼帯の使用はしないことをおすすめします。

眼帯をすると眼のまわりが覆われ汗をかきやすくなったりすることで、細菌が繁殖しやすい環境になり二次感染を起こす可能性があります。  

子どもの眼帯は特に注意

子どもがものもらいを起こしている場合は、むやみに患部に触れさせないようにと眼帯が必要だと思いがちです。

しかし、子どもの場合は眼帯をすることで「弱視」を起こす可能性があります。弱視とは眼鏡やコンタクトレンズなどの矯正をしても視力が上がらない眼のことです。

子どもは6歳ぐらいまでに視力の機能を完成させるため、6歳以下の子どもが眼を眼帯で覆うことで発達途中の視力を遮ってしまうことになります。

子どもにものもらいができたら眼帯は使用せずに治療しましょう。

眼帯が必要な場合は?

眼帯が必要な場合は、重い眼の病気を発症したときや手術後に眼の保護をするときです。

ものもらいで腫れた眼が恰好悪くて容姿が気になるから眼帯を使用したいなどの考えは、治癒を遅くすることがあるので極力おさえたほうがよいでしょう。

他人に感染するタイプのウイルス性の眼の病気など感染をおさえる目的で眼帯を使用する場合は、清潔なガーゼ使いを二次感染を防ぐためにこまめに取り換えることを心がけてください。

基本的には眼帯の使用は自己判断で決めず、医師に指示された場合のみ使用してください。

おわりに

ものもらいは通常であれば一週間程度で自然治癒します。しかし症状によっては悪化したり一ヶ月以上長引くこともあります。

市販薬を使用しても症状が改善しない場合は早めに病院を受診しましょう。