妊娠中の「喘息(ぜんそく)」は薬を使ってもいいの?妊婦の喘息の症状、赤ちゃんへの影響、治療法について知ろう

はじめに

喘息は子どもから大人までかかりますが、特に妊娠した場合、治療に戸惑う妊婦さんも多いと聞きます。
妊娠中は、赤ちゃんへの影響を恐れて治療をせずに悪化させてしまうというケースもあります。
妊娠中の喘息治療についてはしっかりと確認しておきましょう。
 

妊娠中の喘息の症状は

喘息は、咳や痰、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難、胸の痛みなど、さまざまな症状があります。
喘息の治療をしていて妊娠した場合、妊娠中に症状が改善する、悪化する、変わらない、は大体同じ位の頻度だと言われています。

ただし妊娠中は免疫力の低下により、多くの感染症にかかりやすいため、かぜなどから症状が悪化しやすくなります。
また妊娠中は呼吸機能にも変化が生じ、血中の酸素濃度を高めようとするために、無意識のうちに過呼吸になっています。
そのうえ喘息により呼吸困難をおこすと、低酸素血症になり赤ちゃんも苦しんでいることになります。

喘息の多くは出産後に元の状態に戻るといわれていますが、赤ちゃんへの影響は、その間の適切な管理をしているかどうかによります。
 

喘息は薬を恐れて治療をしないことの方が問題になることも

妊娠中には薬によって、赤ちゃんに奇形や障害が出る場合があります。ただし、それは薬の種類によります。
妊娠中の薬の投与は慎重に行い、絶対に使ってはいけない薬は使用しないのが原則です。

喘息の場合、薬の使用よりむしろ問題なのは、ひどい発作が起きても我慢したり治療をしないことです。
喘息発作の回数や程度によりますが、適切な治療をしない場合は、赤ちゃんに及ぶ危険性が増します。
 

治療をしないことによる赤ちゃんへの影響は?

◇胎児低酸素血症
胎児発育不全
脳障害
低出生体重児
早産、流産

基本的には妊娠そのものによって喘息が悪化するということではなく、喘息の治療を中止することにより、ママも赤ちゃんも低酸素血症などの問題が起こることにあります。そのことを知っておく必要があります。
 

妊娠中の治療法と大切なこと

喘息の治療法

発作が起きないようにする「長期管理薬」と、発作の症状を緩和する「発作治療薬」があります。
妊婦さんには普段から安全性の高い吸入ステロイド薬を使用し、発作が起こる場合は気管支拡張剤の吸入や点滴などの治療が行われます。

発作が激しい場合は入院治療が必要な場合もありますが、いずれも妊婦さんには安全な治療法で行います。
そのため、妊娠中に治療を受けても赤ちゃんにはほとんど影響はないとされています。
 

大切なこと

  • 妊娠中の薬の使用を恐れて治療を制限したり中止するなど、自己判断はしない
  • 発作が起きたら我慢せずに病院を受診する

 

日常のケアと注意点は?

  • 過労に注意する
  • かぜを引かないようにする
  • 室内の清掃、換気を徹底する
  • ダニやほこりなどのハウスダストを排除する
  • ペットはなるべく飼わないようにする
  • 家の中でタバコは吸わない
  • 空気の入れ替えの際は花粉にも注意する

など、体調管理と発作の原因をおこさない環境作りが大切です。

 

おわりに

妊娠中も継続して治療が必要な病気がある場合、自己判断が何よりも危険になります。
様々な体調の変化もある時期のため、ママ自身の体をまず大切にしましょう。

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