はじめに

妊娠中の子宮は、ふだんよりも出血しやすい状態にあるため、妊娠中の出血は多くのママが経験しています。
出血は特に心配のないものから、ママと赤ちゃんの命にかかわるものまで様々です。
出血したときに慌てずに落ち着いて判断するために、基本的なことを知っておきましょう。

妊娠中の出血の原因は?

妊娠中は胎盤に十分な栄養を送る為に子宮の血液が増えています。
そのためちょっとした刺激や傷で出血しやすい状態になっています。

まず妊娠初期は、子宮が赤ちゃんを育てていく場所としてまだ未完成なため、特に出血しやすい時期です。
出血の原因には、着床出血、子宮頚管ポリープ、絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)、切迫流産などの可能性があります。

妊娠中期は、胎盤が完成し安定期に入る為、初期に比べてトラブルは少なくなりますが油断は禁物です。
妊娠後期になると、子宮口がやわらかくなっているため出血しやすくなります。
妊娠中期~後期の出血の原因には、子宮頚管無力症、びらん、痔、前置胎盤・低置胎盤、切迫早産、切迫流産、常位胎盤早期剥離などの可能性があります。

出血には時期や状態によって、心配のないものから大きなトラブルや危険があるものまで様々です。
いずれにしても妊娠中には出血が起こりやすいため、出血の状態を把握することが大切になります。

出血の色と量をチェックしましょう

出血したときは、色や量などの状態を確認しましょう。

①ピンク色:おりものに少し血が混じったような少量のもの
②茶褐色:生理の始まりか終わりのようなもの
③鮮血:サラサラとした鮮やかな赤
④粘り気:血が混じった粘り気があるもの

このようにタイプは様々ですが、基本的には「量がごく少ない」場合はあまり心配のない場合がほとんどです。
④の「血が混じった粘り気がある」ものは、出産が近づくと出てくることがあり「おしるし」と言われていて、お産が近いという合図です。

ただし③の「鮮血」の場合は、大きなトラブルが起きている可能性があります。

出血したときの受診のポイントは?

2~3日様子を見て受診

・出血が1回で止まる場合
・ときどき出血する場合

すぐに受診する

・鮮血が出ている
少量でも粘り気がなくサラサラした鮮血が出た場合は大きなトラブルの可能性があります。

・生理のピーク時より多い
おりものに血が混ざっていると出血量が多く見えますが、生理のピーク時よりも出血が多い場合。

・ダラダラと出血する
2~3日様子を見ても出血がダラダラと続いている時。

このような場合はまず病院へ連絡し、すぐに受診するようにしましょう。

病院への連絡の際のポイントは?

病院に連絡するときは以下のことを伝えましょう。

・出血の色
・出血の量
・いつから出血したか
・お腹の張りや痛みはあるか
・妊婦健診で診断されているものがあるか
・現在の出血の状況

これらを伝え、受診のタイミングを相談しましょう。
日頃から出血の状態をよく見て、大事に至らないようにすることが大切です。

おわりに

妊娠中に出血すると、お腹の赤ちゃんは大丈夫なの?と不安を感じますね。
出血はすべてが危険だということではありませんが、少量でも念のために一度は受診しておくと安心ですね。