はじめに

生まれつき「あざ(母斑)」をもって生まれてくる赤ちゃんがいます。

あざは皮膚の色素細胞や血管の先天的な異常によってできますが、あざには色々な種類があります。

今回は赤ちゃんの「赤あざ」について解説します。

image by

photo AC

赤あざは病気なの?

赤あざは、毛細血管が増殖したり拡張したりしてできる「血管腫(けっかんしゅ)」です。

あざには先天的なものと後天的なものがありますが、通常は、痛みやかゆみなどはなく、健康に影響のないものもがほとんどです。

ただし

▶自然に消えるものかどうか

▶悪性化する可能性があるものか

▶他の病気のサインか

など、出ている場所や面積によって判断する必要があります。

赤あざの種類は?

よく見られる赤あざには以下のようなものがあります。

サーモンパッチ

境目のはっきりしない平らでピンク色のあざです。

顔の中央、上まぶた、鼻の下など顔の中心に出るのが特徴で、1歳~1歳6ヶ月頃には自然に消えるものがほとんどです。

ウンナ母斑(うんなぼはん)

平らな赤いあざです。

うなじから後頭部にかけて見られ、半数は大人になるまで残ります。

3歳までに消えなければずっと消えないことが多いのですが、髪で隠れる場所のため特に治療しないことがほとんどです。

イチゴ状血管腫

生後数日~1ヶ月程経ってから体に赤い斑点が見られます。

イチゴのように赤く表面がブツブツとした感じで急速に大きく盛り上がります。

生後6ケ月過ぎ頃をピークに赤みが少しずつ消えて小さくなり、5歳~6歳頃までには消えるため、原則は経過観察です。

ただし大きなものはしわやたるみが残ったり、完全に消えないこともあるため治療が必要な場合もあります。

ポートワイン母斑

境目のはっきりした平らな赤いあざです。

顔や体のどこにでも現れます。他の赤あざと違って自然には消えません。

顔の片側や特に目の周りに広がっている場合は、緑内障やなどを引き起こすことがあります。

早めに皮膚科の専門医を受診しましょう。

image by

photo AC

あざの治療法はレーザー治療が一般的

レーザー治療はレーザー光線を皮膚に当て、あざの色素や血管を壊し、そこに新しい皮膚ができてあざを消すという治療法です。

従来は皮膚をけずったり、あざを切除して縫合する方法や放射線照射などが行われていましたが、これらは傷跡が残ってしまうという欠点がありました。

現在、乳幼児でもあざの治療の多くはレーザー光線治療が行われており、比較的傷跡を残さずきれいに治すことができるようになってきました。

赤あざの状態とレーザー治療の効果

乳幼児期は成人と比較して皮膚が薄く、まだ血管が未熟なため、早期によるレーザー光線の効果が得られやすいことがあります。

レーザー治療は状態や時期によって改善には個人差がありますが、まずは早めにかかりつけ医に相談しましょう。必要に応じて皮膚科専門医を紹介してくれる場合があります。

治療は保険が適応されます。

ただし治療は1回で終わるのではなく、長期に渡る場合や痛みを伴うこともあるため、治療の時期や方法は、医師とよく話し合って決めていきましょう。

おわりに

あざには「赤あざ」だけでも色々な種類があり、特に問題もなく成長するにつれて自然に消えていくものから、治療が必要なものまであります。

美容的な側面だけではなく、他の病気が隠れている場合もある為、赤ちゃんのあざに気が付いたら自己判断をしないで早めに皮膚科を受診して相談しましょう。