あざとほくろの違いは?

医学的には、ほくろは黒あざの一種とされていますが、ほくろの原因はメラニン色素によるものです。

メラニン色素を作るメラサイトという細胞が皮膚の一部に異常に増えるとあざになります。

あざには先天性のものと後天性のものがあり、健康への影響のないものもあれば悪性化する可能性があるものもあります。

あざには赤、青、茶色、黒、白などがあり、それぞれに特徴や注意点があります。

青いあざ

蒙古斑(もうこはん)

お尻にできる青いあざで、黄色人種に多く日本人の赤ちゃんのほぼ全員にみられます。

形も大きさもさまざまですが、成長とともに薄くなり、10歳位までには消えます。

異所蒙古斑(いしょもうこはん)

お尻以外にできる蒙古斑で、顔、腕、背中、お腹など腰やお尻以外にできるものです。

成長とともに薄くなるものもありますが、濃いものは消えないこともあります。

悪性化や他の病気の心配はありません。

太田母斑(おおたぼはん)

青褐色のあざで、生後数ヵ月頃から、額や顎、目の周り、白目などに現れます。

多くは片側のみですが、まれに両側にできることもあります。

悪性化することはありませんが、自然に消えることもありません。

青色母斑(せいしょくぼはん)

普通のほくろと比べて青みが強く、表面が盛り上がっているもののことを青色母斑といいます。顔や背中、手足とさまざまな部分に現れます。

1cm以下の場合は悪化することはあまりありませんが、大きいと増殖して悪化する場合があるので注意が必要です。

1cm以上の大きさのときは医師に相談しましょう。

茶色いあざ

扁平母斑(へんぺいぼはん)

平らで盛り上がりのない、境目のはっきりしている茶色のあざです。

色の濃さ、形、大きさはさまざまで、体中のどこにでもみられます。

悪性化することはありませんが、放置しておいて自然に消えることはなく、成長とともに濃くなる傾向があります。

カフェオレ班(かふぇおれはん)

境目のはっきりした平らな褐色のあざで、カフェオレの色に似ています。

ほとんどは生まれつきできていますが、生後間もなくできるケースもあり、大きさはさまざまです。

500円玉大以上のものが5~6個以上ある場合には、「レックリングハウゼン病=(神経線維腫:しんけいせんいしゅ)という遺伝疾患の可能性があります。

おおきな茶色のあざの場合は「アルブライト症候群」=(多発性線維性骨異形成、色素沈着、内分泌異常などの疾患)の可能性があります。

早めに小児科、または皮膚科を受診し、専門医を紹介してもらいましょう。

黒いあざ

色素性母斑(しきそせいぼはん)

誰にでもある「ほくろ」が代表です。一般に「黒あざ」と呼ばれ最もよくみられるあざです。

直径5~6cm以内のものであれば心配のないことがほとんどですが、比較的大きいものや、急に大きくなったり赤くなりかゆみや痛みなどの炎症の症状がみられたら、皮膚がんや悪性黒色腫の前ぶれの場合もあります。

すぐに皮膚科を受診しましょう。

白いあざ

白斑性母斑(はくはんせいぼはん)

生まれつきメラニン色素を作る力が弱いため、皮膚の一部の色素が抜けて白くなったものです。

広がってくるときは神経症状をともなう病気の可能性があります。

経過を観察し、症状に変化がみられたら皮膚専門医での詳しい検査が必要になります。

レーザーで消えるあざと消えないあざ

おおくのあざは成長とともに自然に消えていきますが、思春期になっても残っているあざにはレーザー治療が有効的な場合があります。

レーザー治療はレーザー光線を皮膚に当て、あざの色素や血管を壊し、そこに新しい皮膚ができてあざを消すという治療法です。

レーザーで薄くすることができたり、消える可能性のあるものと消えないものがあります。

また、悪性が心配されるようなあざには、その部分の組織を採取し調べてから適切な治療がほどこされます。そのため皮膚科専門医に相談するほうがよいでしょう。

治療には保険が適応されます。

ただし治療は1回で終わるのではなく、長期に渡る場合や痛みをともなうこともあるため、治療期間や治療を始める時期、治療にともなうリスクなどがあれば医師にしっかり聞いてよく相談しましょう。

さいごに

赤ちゃんの肌は成長とともに変化していき、あざの多くは体に異常のないものが大半ですが、まれに病気が隠れている場合があります。

あざの大きさや色、形などの経過をみて、変化があれば早めに受診しましょう。