はじめに ~安定期はいつからいつまで?~

「安定期」は一般的に、妊娠5~7ヶ月頃(妊娠16週~28週頃)をいいます。
安定期にも個人差がありますが、胎盤が安定してつわり症状が治まり、心身ともにマタニティライフの中でも一番快適に過ごせる時期です。

この一番安定している時期には活動的になりやすく楽しい時期でもありますが、安定期だからこそ注意することも色々とあるのです。
今回は「最も注意する7つのポイント」を挙げてみます。

 

安定期の体の変化は?

  • 吐き気などのつわり症状が治まる
  • 眠気や倦怠感がなくなってくる
  • 食欲が増す
  • 活発に動けるようになる
  • 胎動を感じるようになる
  • お腹の膨らみが目立ってくる


このように、一般的には大分快適になりますが、つわりが妊娠後期までずっと続く人もいます。
個人差もありますが、大半の人は安定期はマタニティライフの中では一番快適な時期と言えます。

 

「安定期だからこそ」最も注意する7つのポイント

1、食べ過ぎ

妊娠中の体重増加の目安は一般に、7kg~12kgと言われています。
安定期には辛いつわりから解放され、急に食欲旺盛になることがあり、体重管理が難しくなります。
体重が増えすぎると「妊娠高血圧症候群」を引き起こしやすくなり、むくみやタンパク尿を伴い、重症化すると耳鳴り、頭痛、けいれんや、胎児の発育不全の可能性も出てくるため、異常な体重増加には注意が必要です。
 

2、自分の健康的な目標体重を知る

「太りすぎ」もいけませんが、「やせすぎ」もいけません。
体重が低すぎると赤ちゃんが「低出生体重児」になる可能性もあります。

妊娠中の自分の健康的な目標体重の目安を知りましょう。
「BMI(Body Mass Index)」から目標体重の目安を出します。
BMIは国際的に用いられている肥満を判定する指数のことで、日本肥満学会ではBMIの数値が20~24を普通としています。
BMI=「体重÷身長÷身長」で計算します。

妊婦の場合、妊娠前の体重を使って、BMI=「妊娠前の体重÷身長÷身長」で計算し妊娠前の肥満度を出します。
それによって、「妊娠中に増えてもいい体重」が分かります。

BMI      目標体重の目安
18.5未満 やせ型 +9〜12kgが目安
18.5以上25未満 標準型 +7〜12kgが目安
25以上 肥満型 個別に対応

※まずは自分の目標体重を念頭に置いた食生活をすることが大切です。

 

3、お腹の張り

妊娠中期の安定期には、お腹が張っても少し横になれば治まることがほとんどですが、安静にしても治まらなかったり、痛みが持続したり強くなった時は
「切迫流産」の兆候や他の病気の可能性もあります。
安定期は流産の可能性は低くなりますが、絶対に安心というわけではありません。
症状がある場合は我慢せず、すぐに受診しましょう。

 

4、転倒

安定期に入ると気分も体調も良くなるため、活動的になりやすいのですが、お腹が大きくなってくると足元が見えにくくなり、転倒しやすくなります。
特にできなかった家事や片づけなどに励んで踏み台で高いものを取ったり重いものを持ったりなどをしがちです。
外出もしやすくなるため、駅の階段をはじめ段差がある所など、今までつまずかなかった所でも注意が必要です。
外出時はオシャレをしてのお出かけはとてもいいことですが、歩きやすい服装やローヒールにしましょう。

 

5、激しい動き

妊娠中は運動不足の解消、体力や筋力維持のために、マタニティヨガやスイミング、ウォーキングなどのエクササイズがおすすめです。
ただし頑張りすぎは禁物です。
体重を減らそうと無理に運動するなどは負担が大きくなります。
適度な運動でも、もし途中で気分が悪くなったり疲れたりしたらすぐに横になるなどして休みましょう。
エクササイズは、毎日ゆったりとした動きと自分のペースで楽しむことが大切です。

 

6、喫煙(受動喫煙)、アルコール

喫煙はもちろん厳禁であることは分かり切っていることですが、ママの体内にニコチンが入ると血管が収縮し胎盤に栄養や酸素が上手く届かなくなります。
また喫煙には「受動喫煙」があります。
ママが吸わなくても「副流煙(ふくりゅうえん)」は主流煙に比べて有毒物質が何倍も含まれます。
実際には副流煙の方が害が多いと言われているため、周りの喫煙者に気を付けましょう。

アルコールも胎盤を通して赤ちゃんにもアルコール成分が届いていきます。
ほんのたまにコップ一杯のビール位ならよしとの声もありますが、控えることが賢明です。
喫煙もアルコールも、生まれてくる赤ちゃんの発達障害などを引き起こす可能性が報告されているため注意しましょう。

 

7、旅行は無理のないプランを

安定期の旅行は気分転換にもなり、マタニティの思い出作りにもなるのでおすすめです。
ただし妊娠中のお出かけの基本は「無理をしない」ことです。
あちこち移動したり、タイトなスケジュールは体に負担がかかる為、ゆっくりくつろげるプランがおすすめです。
車で出かける時にはこまめに休憩やトイレタイムを取りましょう。

飛行機の際は、航空会社からマタニティマーク・タグをもらい、座席はなるべくトイレに近い通路側の席にしたり、エコノミー症候群にならないように注意しましょう。
安定期に飛行機に乗る時についての記事がありますのでご覧ください。
参考記事:【妊娠中期編】4ヶ月目からは安定期に。妊娠中に飛行機に乗る時に気をつけておきたい事(妊娠〜7ヶ月)

尚、旅行をする際は、事前に必ず主治医に報告しましょう。
また旅行先には必ず「母子健康手帳」と「健康保険証」の持参を忘れないようにしましょう。
 

おわりに

安定期はせっかくのいい時期なので、あまり神経質になる必要はありませんが羽目を外すと危険です。
特に注意することを頭に入れてマタニティライフを楽しみましょう!