生理痛で鎮痛剤を服用する人の25%が子宮内膜症!?

生理のたびにやってくる生理痛。ほとんどの女性が経験済みだと思います。
つらくても「みんなそうだから」と我慢していませんか?
しかし、重すぎる生理痛は体からのSOSサインであることも。子宮内膜症も痛みの原因となる病気のひとつです。

子宮内膜症とは、月経血の逆流などが原因でおこる病気。
生理痛の緩和に鎮痛剤を服用する女性の約25%に、子宮内膜症の疑いがあるといわれています。
初経の低年齢化や、医療の進歩によって早期発見が可能になったことから患者数が増加しています。20~30代の女性だけではなく、10代後半の女性にも子宮内膜症が見つかっているのが現状です。
生理がある限り続く病気ですが、早期発見により症状を抑え、不妊を防ぐこともできます。
そこで今回は子宮内膜症のセルフチェックができる10項目の質問と症状を放っておいたらどうなるか?に注目。婦人科での検査の流れについても解説していきます。

 

子宮内膜症のセルフチェック!10の質問

子宮内膜症かどうかセルフチェックするポイントは生理痛。年々生理痛が酷くなっているとお悩みの方は注意が必要です。
生理痛やその他の痛みや症状も含めて、10の質問で子宮内膜症のセルフチェックしてみましょう!
ひとつでも当てはまるという方は、まずは婦人科などで相談してみることをお勧めします。

1.辛い生理痛で毎回鎮痛剤飲んでいるが、痛みが治まらない

2.生理のたびに鎮痛剤の量が増えてきている

3.生理痛が年々酷くなってきている

4.生理中に吐き気や嘔吐することがある

5.月経血の量がかなり多い(夜用ナプキンでも1時間で取り替えなければいけない、など)

6.月経血の中にレバー状の血の塊が出ることがある

7.生理以外のときも下腹部痛がある

8.排便時に肛門の奥に痛みを感じる

9.性交時、腰が引けるほどの痛みを感じる

10.下腹部にしこりがある
 

痛くないから自覚のない人も?子宮内膜症を放置するとどうなる?

子宮内膜症は良性の病気なので、命を失うことはありません。中には痛みを感じず、気づかないままの人もいます。
しかし、放っておくと症状は悪化する一方です。
そこで、放置するとどのような症状があらわれるのか?具体的にみていきましょう。

生理痛の悪化や下血を招く

子宮内膜症とは、子宮内膜に似た組織が子宮以外にできる病気です。その多くは腹部、卵巣、ダグラス窩(子宮と直腸の間)にできるとされています。
子宮内膜症の組織が自然に消滅することもありますが稀なケースで、子宮内膜症の病巣からは生理と同じように毎月、出血が起こっています。
それと同時に起こっているのが瘢痕性修復(はんこんせいしゅうふく)です。
瘢痕性修復とは、子宮内膜症組織が死滅したのち、硬いしこり(瘢痕性)を作ることで組織を修復することです。こうしたしこりや癒着が表面上に増殖できなくなると、病巣は深部へ進みます。
これを放置していると、月経痛、排便痛、性交痛が酷くなることに・・。​さらに病巣が深部へ進み、直腸へ進むと下血が、膀胱に達すると血尿が起こるのです。

卵巣がんのリスク高まる可能性も

卵巣にできる子宮内膜症(チョコレートのう胞)は、稀に卵巣がんに移行することが、最近分かってきました。
発生率は0.7~0.8%程度ですが、年齢を重ねるごとに確率は高まり、40代女性ではなんと約4%にまで達します。
40歳以上で10センチ以上のチョコレートのう胞がある場合は定期的に卵巣がんに移行していないか検査することをお勧めします。

 

子宮内膜症の婦人科検査の流れを事前に知ろう

チェックシートで当てはまる項目があっても、婦人科に行くのは抵抗がある・・という人もいるのではないでしょうか。
しかし、子宮内膜症の放置は危険。抵抗のある婦人科の検査も、事前に検査の大まかな流れを知っていると落ち着いて診察を受けられます。

そこで、最後に子宮内膜症の初診検査の流れと、診察前に準備しておくとよいものをご紹介します。

問診でよく聞かれることは事前にメモしておくと◎

初めての診察って、とても緊張しますよね。しかし、問診にスムーズに答えられると、後の診察も落ち着いて受けられます。
そこで、問診でよく聞かれる質問をまとめましたので事前にメモしておくと良いでしょう。

[月経(生理)に関する質問] 
・初経年齢・月経周期・月経日数・月経血の量・最終月経日

[痛みに関する質問]
・どの部分がどのように痛むのか具体的に伝えましょう

[妊娠の有無]
・妊娠や出産だけでなく、流産などの経験もあれば年齢とともに伝えましょう

[持病の有無]
・手術歴や服用している薬がある方はくわしく伝えましょう

検査の流れ

1)問診
用意したメモを元に的確に答えましょう。

2)内診
膣に指を入れて子宮や卵巣の確認を行います。膣が上を向くように台に腰をぴったりつけ、ゆったりした呼吸で体をリラックスさせるのがスムーズな診察のコツです。

3)超音波検査
画像による子宮や卵巣の確認です。

4)血液検査
採血で腫瘍マーカー値を測定します。卵巣がん診断にもなります。

8割の方がここまでの診断で終わります。費用は医療機関により多少異なりますが、だいたい3000円から5000円です。
症状の重さや本人が希望した場合には、必要に応じて下記の検査へ進みます。

5)MRI検査
卵巣チョコレートのう胞がある場合、卵巣がんとの鑑別のために行います。

6)腹腔鏡検査
腹部に小さな穴をあけ、そこから腹腔鏡を入れて中の様子を見ます。この検査で初めて確定診断となります。

 

さいごに

いかがでしたか?子宮内膜症は年代を問わず、女性にとって身近な問題です。
毎月生理痛に悩んでいる方で子宮内膜症の疑いがある方は、ぜひ早めの診察をしましょう。