毎月生理はきているけど排卵がない無排卵月経みたい……

ストレス社会の現代では何かとストレスを溜めこんでしまう人が多く、それが月経不順へと影響してしまいます。

中でも無排卵月経に悩んでいる人は多く、放置していると今後妊娠することが難しくなってしまう可能性もあります。

しかし治療を考えたときに、無排卵月経を排卵のある正常な月経に戻す治療ってどんなことをするの?費用はどれぐらいかかる?とお考えの方も多いのではないでしょうか?

ここではそんな無排卵月経の検査方法と治療法について解説していきます。

無排卵月経の原因となるものを探そう

無排卵月経の原因の多くはストレスといわれています。ストレスによってホルモンバランスを崩すことによって無排卵などの月経不順を起こしやすくなります。

しかし、ストレス以外の原因となるものを探すことが無排卵の治療にあたって重要になってくるのです。

病院ではどんな検査をするの?

自分で無排卵かどうかを検査する場合は基礎体温を測って調べることが一般的です。病院に行く際も、この基礎体温表を作って持参していくとより判断しやすくなります。

病院ではまず血液検査をして、採取した血液からホルモン濃度を調べます。ホルモン検査は、生理中か生理直後、黄体期にします。

ホルモン検査からホルモン分泌に異常はないか、卵巣の働きを判断し黄体機能が弱っているかを調べます。子宮や卵巣を超音波で検査して診断することもあります。

無排卵月経の治療法は?

無排卵月経の治療は、主に漢方薬、ピルなどによるホルモン治療、排卵誘発剤を使用して治療します。

妊娠を希望されている場合は、排卵をしなければ妊娠ができないため、最初から排卵誘発剤をつかいます。

漢方薬

漢方薬は体質改善を図り、子宮の冷えなどによるホルモンバランスの崩れを解消して血行を良くしてあげることで排卵が起こりやすくなります。月経不順などに効果的な漢方には「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」などがあります。

ピルなどのホルモン治療

ピルはホルモンバランスを整えてくれることにより、無排卵月経を改善してくれます。また、月経不順にも効果があります。

排卵誘発剤

排卵をうながすために内服薬や注射で排卵をおこさせる方法が排卵誘発法です。

軽度の排卵障害の場合は、内服薬で効果がありますが、内服薬で排卵しない場合は注射薬が使われます。

排卵誘発剤の飲み薬による治療

飲み薬の排卵誘発剤で最もよく使用されるのが「クロミッド」です。

クロミッドは脳を刺激することによって卵巣へのホルモンに働きかけて排卵を促します。

クロミッドは副作用が比較的少ないとされていますが、長期間使用するにつれて「子宮内膜が薄くなる」「経管粘液が減少する」などの問題があげられています。

クロミッドによって約50%確率で排卵がされると報告されています。妊娠するには排卵だけでなく年齢や体調も関わってきますが、排卵ができれば妊娠する確率が高くなってきます。また、この薬で治療し妊娠すると、双子が生まれる確率は約5%程度といわれています。

クロミッド以外の飲み薬として「セキソビッド」という薬があります。

セキソビッドはクロミッドよりも子宮内膜や経管粘液の減少問題が小さいかわりに、排卵誘発作用も強くはありません。

クロミッドは1日1~3錠を5日間程度服用しますが、セキソビッドは1日4~6錠を1週間程度服用しなければならないので負担は大きくなりますが、1回排卵が起きてしまえば妊娠率は非常に高くなります。

排卵誘発剤の注射による治療

注射による治療は飲み薬より強力です。

一般的なものは「HMG(下垂体性ゴナドトロビン)製剤」と呼ばれるもので、その注射によって直接卵巣を刺激させることにより排卵を起こします。

クロミッド製剤で排卵しない重度の排卵障害や、体外受精の排卵誘発のときに使用されます。

排卵の効果は90%程度とかなり高い確率であり、妊娠率は30%程度と効果も高くなっています。

しかし、HMG製剤は多数の卵胞が刺激を受けるので、副作用が起きる確率が高く治療代も高額になってしまいます。双子などが生まれる確率も飲み薬に比べて高い傾向があります。

また、HMG製剤は強力なため多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)などの症状に作用することもあるので注意が必要です。

妊娠した際の注意

妊娠されている方、可能性のある方は排卵誘発剤を服用を中止してください。

特に、クロミッド、セキソビッドは動物実験における胎児への影響が報告されていますので注意が必要です。

基礎体温計をしっかりとつけて、体温が高くなった=排卵が成功した場合は、お薬を中止するようにしてください。

治療費はどれぐらいかかるの?

まずホルモン検査をするための料金は、病院によって異なりますが2,000円程度から受けられる病院もあるようです。

検査するホルモンの数によっては1万円以上かかることもあるので、検査する病院に直接確認すると良いでしょう。

漢方薬、ピル、排卵誘発剤による処方も基本的には健康保険が適用されます。

薬の使用量の違いによって値段は若干の違いはありますが排卵誘発剤の場合は、服用タイプのクロミッド製剤は数百円、注射タイプのHMG製剤は1,000~1,500円程度が一般的とされています。

しかし、健康保険が適用されない例外もあるので注意してください。ピルは適応されていないお薬ですと保険の対象外になります。

排卵誘発剤は、無排卵のため排卵させるための治療目的で行うと健康保険が適用されますが、妊娠するために排卵回数を増やすことを目的とした場合は適用外になります。

また1ヶ月の回数にも制限があるので、それを超えると保険適用外になってしまうので注意しましょう。

詳しくは婦人科で担当の医師にしっかりと確認しながら活用しいくとよいでしょう。

おわりに

月経不順がある場合は、まずは基礎体温計をつけて無排卵かどうか調べてみましょう。もし、無排卵の可能性があれば、医師に相談して自分の体や、妊娠をしたいという目的にあわせて治療方法を見つけましょう。

病院はインターネットの口コミなどを参考に選んでみると失敗は少ないかもしれません。

将来のためにも、月経不順は解消して妊娠しやすい健康な体を作れるようにしましょうね。