子宮内膜症かもしれない・・どのくらいの痛みが目安なの?

正確な数は分からないものの、年々患者数は増加している「子宮内膜症」。結婚しているカップルの2.5%はその疑いがあるとも言われています。

主な症状として生理痛(月経痛)がありますが、どの程度の痛みなら子宮内膜症の可能性があるのか?いまいち分かりづらいですよね。

検査に行くか迷っている方は下記の項目をチェックしてみてください。

・生理痛が年々酷くなり、鎮痛剤も効かない
・生理痛が辛くて寝込んだことがある
・生理中ではない時期も含め、1ヶ月のうち10日以上、下腹部痛がある

いかがですか?

当てはまる場合、ぜひ婦人科で検査を受けて確定的診断を受けることをお勧めします。仮に子宮内膜症ではないとしても、重い生理痛は体のSOSサインである可能性が高いからです。

とはいえ、どんな検査か知らずに行くのは少し怖いですよね。

そこで今回は子宮内膜症の検査方法や検査で分かること、時間や費用といった疑問について解説していきます。

待ち時間に問診票を記入

多くの婦人科では待合室にいる間に問診票を記入します。

書式はさまざまですが、最近では記入しやすいように痛みの程度を選択肢から選べる病院も多いです。そのほか初経年齢や、最終月経日、持病や服用中の薬も質問されます。

スムーズに書けるよう、予めメモを用意しておくと便利です。

診察室では、問診票を手がかりに医師がさらに詳しい問診を行います。できるだけ的確に答えましょう。

また、子宮内膜症に関係ないような痛みや症状でも重要な手がかりになることがあります。

気になることは何でも相談しましょう。

内診や直腸診でほかの病気かどうかを確認

生理痛をともなう病気は子宮内膜症だけではありません。そのため子宮の大きさや位置を確認する必要があります。

内診はそのための検査です。

ただし、性交渉の経験が無いと伝えた場合は行われないケースもあります。

かかる時間は1~2分程度。緊張しやすい内診ですが、リラックスしていれば痛みは伴いません。

内診台に上がったら腰を台にピッタリつけるようにして膣が上向きになる姿勢をとりましょう。

お腹や太ももの力を抜いて、ゆっくりと深呼吸するとリラックスできますよ。

排便痛や性交痛が強い女性方は場合によって、直腸診も行います。こちらも比較的短時間で終わります。

病巣の様子もわかる超音波検査

内診の後は超音波検査です。超音波を体に当て、はねかえってきた反射波を画像化することで診断します。方法は二通りです。

≪経腹法≫・・・お腹にゼリーを塗り、超音波グローブという器具をあてる

≪経腟法≫・・・膣の中に細い器具を入れて検査する。内診同様、リラックスすれば痛みはない

より詳しく検査できることから、経腟法を行うことが多いです。

超音波検査によって子宮内膜症が最も発生しやすい卵巣の状態が確認できます。

また卵巣に異常が見られた場合、子宮内膜症による「チョコレートのう胞」か、別の病気なのか、といった確認もできます。

医師と同じ画面を見ながら、説明を受けることも可能です。

血液検査で腫瘍マーカーと貧血の可能性を調べる

体内に腫瘍ができると、血液に存在しないはずの物質が現れたり、物質が異常発生することがあります。この物質は腫瘍マーカーと呼ばれ、子宮内膜症では“CA125”という腫瘍マーカーの数値を調べます。

腫瘍マーカーというと、がんの疑いがある場合の検査と思われ心配する方もいらっしゃると思います。しかし、その心配はありません。

チョコレートのう胞があると腫瘍マーカーが上昇する傾向があることから、子宮内膜症の検査では疑いの有無にかかわらず一般的に行う検査なのです。

血液検査は貧血や炎症反応を調べるためのものでもあります。なお、採血は1分ほどで終わります。

ほとんどの方がここで診断が終わります。

費用は初診料も含めて3000円から5000円です(保険料3割負担の場合)

必要に応じてMRI検査を実施

超音波検査で卵巣に子宮内膜症が見つかった場合、より詳しく調べるためにMRI検査を行います。

ただし、上記の検査とは別の日に改めて行うケースがほとんどです。

MRIでは体を縦、横、ななめに映し出せるので腫瘍の正確な位置や広がりが確認ができます。

また腫瘍の内部の液体の様子も見ることができるので、卵巣がんとの鑑別も可能です。

所要時間は20分前後です。検査中は大きな音がしますが安全な検査なので、リラックスして受けましょう。

病院によっては音楽が流れるヘッドホンを渡してくれるところもあります。

費用は8000円から1万2000円と病院によって差がありますが、いずれも高額といえます。

治療も兼ねる「腹腔鏡検査」

腹腔鏡検査とは、お腹に小さな穴をあけて腹腔鏡を挿入し、中の様子をモニターで見る検査です。

全身麻酔を行っての検査なので入院も必要な大掛かりな検査ですが、子宮内膜症はここで初めて確定診断となります。

この検査では卵巣以外の子宮内膜症である「腹膜病変」や「ダグラス窩」を見つけることができます。

また、ほとんどの場合は同時に治療もおこなわれます。

検査中に見つけた病巣は電気メスなどで焼き取られます。

そのほか臓器と病巣との癒着を剥がすことができるので不妊治療にも効果的です。

腹腔鏡検査は述語回復が早く、病院や術後の状態にもよりますが、翌日~4日後に退院が可能です。

また退院後すぐに、日常生活に戻ることができます。費用は手術費、麻酔費、検査費、入院費などを合わせると保険適用で20万円は必要になります。

さいごに

子宮内膜症は完治が難しい病気です。

だからこそ早期発見や早期治療が大切になります。

症状を抑えたり、病気の進行を妨げるためにも、気になる方は早めに婦人科を受診しましょう。