ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、現在国民の半数にあたる6000万人が保有しているといわれています。

0~5歳の頃の子供の頃に感染する可能性が高く、除菌しない限り一生涯胃の中に生息し続け、胃がんのリスクを高める危険な細菌です。

 

親が感染していると乳幼児に感染する可能性が高いため、感染予防が大切になりますが、もしかしてすでに子どもにも感染しているかもしれません。

 

ピロリ菌の除菌についてはどのようにすればいいのでしょうか。

ピロリ菌の除菌の時期・検査方法・費用などを知っておきましょう。

 

ピロリ菌の除菌はいつやるのが望ましい?

1、症状がない場合

胃の痛みや不快感などの症状が無ければ、あまり幼いうちに急いで除菌する必要はないとされています。

あまり早すぎると小さいうちはなかなか抗体ができず「偽陰性」になるケースや、後で再感染するケースがあります。

 

2、症状がある場合

胃の痛みや不快感などから、検査により胃潰瘍や十二指腸潰瘍など胃の病気が起こった場合には年齢に関わらず除菌を試みることが望ましいとされています。

その際は乳幼児でも除菌を検討します。

 

検査だけは早めに

ピロリ菌感染は自覚症状がない場合が多く、長い間胃の中に住み続けることで様々な胃の病気の原因となることが分かっています。

 

ピロリ菌の除菌については前述したように、何も症状がない場合、急ぐ必要はありませんが、20歳を過ぎたら検査をすることが望ましいとされています。

検査だけは早めにしてピロリ菌の感染を調べておき、胃炎などから胃がんなどに発展するリスクを抑えるためには、若年期のうちに除菌することです。

20歳過ぎに検査することが薦められています。

 

ピロリ菌の検査内容は?

検査は消化器内科や胃腸科を受診しましょう。

以下のような検査内容があります。

 

■ピロリ菌抗体測定法

血中や尿におけるピロリ菌に対する抗体の有無を調べます。

 

■尿素呼気検査

検査薬を飲む前と飲んだ後に、吐いた息を調べる方法です。

ピロリ菌は胃粘膜の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解してアンモニアを身にまとって動き回る特性を利用して呼気の中の二酸化炭素を調べます。

 

■便中抗原測定法

糞便中のピロリ菌抗原の有無を調べます。

 

■内視鏡による検査

胃の粘膜を採取して調べます。

 

ピロリ菌の検査費用は?

検査費用は、保険適用できるケースとできないケースがあります

 

1、全額自己負担のケース

検査だけの場合で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの症状がない場合、検査は保険適応されず全額自己負担になります。

 

2、保険適用(2013年2月より適応が拡大)

以前はピロリ菌が原因の胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気を除いて、検査は全額自己負担で、慢性的な胃炎の場合でも全額自費でしたが、2013年2月より、慢性胃炎に対しても、保険が適用されるようになりました。

 

医療機関によって検査方法や料金は様々ですが、例えば「尿素呼気検査」は3割負担の健康保険で一般的に5,000~6,000円前後で検査ができます。

健康診断や人間ドックのオプション3,000円程度の追加料金で除菌検査が受けられることもあります。

 

検査費用や検査内容の組み合わせなどにより、医療機関によって料金が異なります。

事前に確認しましょう。

 

ピロリ菌の除菌方法は?

▶除菌方法は、「胃酸を抑える薬」と「2種類の抗生物質」の3剤を、朝晩1日2回、7日間服用します。

▶治療後1ヶ月以上たってから除菌できたかを検査します。

▶除菌が上手くいかなかった場合は、抗菌薬の種類を変えて改めて除菌します。

 

正しく薬を服用すれば、1回目で80%、2回目で95%以上除菌に成功するといわれます。

 

大切なのは、医師の指示通り、しっかり薬を飲むことです。

飲み忘れたり自己判断で中止すると薬が効かなくなることがあるため注意しましょう。

保険適応の場合、治療とその後の検査で大体トータル15,000円前後です(医療機関によって料金が異なります)

 

ピロリ菌除菌の副作用はあるの?

除菌の副作用としては、下痢、軟便などが起こる場合があります。場合により発熱やアレルギーが起きる場合がありますが、ほとんどは症状が軽く、治療が終われば治まります。

大きな副作用はないとされていますが、気になる症状を感じた場合には自己判断で勝手に服用を中止するのではなく、医師に相談しましょう。

 

おわりに

ピロリ菌は長い間ずっと胃の中で生きているという特徴があり、知らず知らずの間に胃の粘膜を傷つけていくため、胃の調子が悪い場合は子どもでも大人でも一度検査をしてみることをおすすめします。

検査や除菌には費用がかかりますが、胃がんなどのリスクを減らすためにも、ピロリ菌は胃の中にいないことがベストです。