女性の一生はホルモンに支配されている、といいます。成長とともに女性らしくなる体型の変化や、毎月の月経、妊娠と出産、更年期などをはじめ、「女性ホルモン」は骨の発育や血圧、血中コレステロール値、さらには精神状態などにも関わっています。そんな重要な役割がある女性ホルモンの状態を”見て確認できる”ひとつの手がかりが「基礎体温」を測ること。続けて記録すれば、ホルモンバランスや健康状態まで一目瞭然です!女性の魅力を高めるヒントも隠されているんですよ。

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基礎体温の正しい測り方

基礎体温とは朝目覚めた時、体を動かす前のもっとも安静にしている状態の体温のことです。人間の体温は目覚める直前がもっとも低く、それを安静状態のまま測って日々の変化を記録していきます。使う道具は「基礎体温計」。発熱時など通常使う体温計よりも単位が細かく、安定した数値を得るために測定時間も約5分と長めのものが一般的です。基礎体温を測る四つのポイントがこちら!

★目覚めたら、体を動かす前に測る

★口の中(舌の下)で測る

★起床時刻がずれても、とにかく毎日測り続ける

★数値はメモ(グラフに)する

基礎体温は起き上がるだけでも変化してしまいますので、体温計は枕元に置いておきましょう。目覚めたらすぐに舌の下で測定を始めます。できれば毎日同じ時刻に測るのが理想ですが、起床時刻がずれても、とにかく毎日測り続けることが大切。

旅行で外泊する際にも基礎体温計を忘れずに持っていきましょう。風邪気味だったり、薬を飲んだなど、体調の変化も数値と一緒にメモします。グラフにすれば日々の変化が一目瞭然です。

毎日測ったり、メモしたり、なんだか面倒!という方は、自動的に数値を記録しグラフ表示もしてくれる目覚ましタイマー付の基礎体温計が便利です。

基礎体温と女性ホルモンの関係

女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の二種類があり、お互いに関係し合っています。

このホルモンが、どのようなタイミングで、どれだけ出るかによって体調や精神状態、基礎体温が変化します。

★卵胞ホルモン(エストロゲン)について

子宮内膜を厚くし、妊娠に備えた体を作る。月経後から排卵にかけて分泌量が増え、基礎体温を下げる働きがある。

★黄体ホルモン(プロゲステロン)について

厚くなった子宮内膜を受精卵が着床しやす状態に整え、妊娠の継続を助ける。排卵後から次の月経まで分泌量が増え、基礎体温を上げる働きがある。

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グラフのパターンで、こんなことまでわかっちゃう!

基礎体温の低い時期(低温期): 卵胞ホルモンが多く分泌されているとき。体調や肌のコンディション、精神状態も安定し、女性の魅力が高まる時期です。

基礎体温がひときわ下がった!: 排卵日。この前後2~3日がもっとも妊娠しやすい時期です。

基礎体温の高い時期(高温期): 黄体ホルモンが多く分泌されているとき。いろんなものを「溜め込もう」とするため、むくみや胸の張り、便秘が起こりやすくなります。肌トラブルも起こりやすく、気分も不安定になりがちなのがこの時期です。頭痛や腹痛、腰痛などの不調を訴える人も。

高かった体温が急に下がった!: 月経が始まる兆候です。

低温期が長くなった、低温期と高温期の差が少なくなった: 更年期へ徐々に向かっています。少しずつ心構えを始めてみても・・・。

★こんなグラフは要注意!

低温期が3週間以上続いている: 月経があったとしても体温の低い状態が続いているときは、無排卵の可能性があります。ストレスや体調不良によって一時的に無排卵になることもあるので、数ヶ月様子をみて、それでも同じような状態が続いていれば専門機関で受診を。

高温期が3週間以上続いている: 妊娠の可能性があります。一度検査してみましょう。

高温期が9日以内と短い: 黄体ホルモンの分泌に異常があるかもしれません。月経トラブルや不妊の原因になることもあるので、専門機関で受診を。

基礎体温の変化を味方に、女性の魅力を高めよう!

★低温期は女性の魅力が高まる時期!

月経後の低温期は、放っておいても女性の魅力が高まるとき。プラスαのケアを加えれば、美しさが一層高まります。

肌の調子もよく、ダイエットをしやすいのもこの時期です。

★高温期はむくみと便秘対策を

この時期にむくんだり、便秘になるのは当たり前。それがわかっていれば対処もしやすいですよね!ウォーキングで代謝を上げたり、半身浴で汗をかく、野菜をバランスよく食べるなどの工夫をしましょう。

★月経の時は心も体もリラックスさせよう

心も体も「ゆるめる」ことを心がけるだけで、快適度がアップします。締めつけ感の少ない下着や洋服を選んだり、好きな香りで気分転換するのもおすすめです。

★更年期の兆しを感じたら

基礎体温を測り続けていれば、更年期の兆しも認識できます。ちょっとした体調の変化、心の変化も受け止める準備を始めましょう。

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おわりに

「女性ホルモン」という、目に見えないものの状態を確認できる大切な方法のひとつが、「基礎体温を測る」ということ。妊娠・出産のためだけではありません。更年期対策など、自分の体を責任をもって管理するためにも、月経があるうちは続けて測ることをおすすめします。