「外耳道異物(がいじどういぶつ)は子どもによくあり、その名の通り耳に異物が入っている状態です。

大人にもありますが、多くは子どもに見られ、気づかず放置してしまうと耳のトラブルや病気を引き起こします。

外耳道異物の原因

故意的なもの(子供に多い)

幼児や小児では、小石、プラスチックの弾、ビーズ、おもちゃの部品、ボタン、豆、種、シールなどが多くみられます。

その他、耳に入る様々な小さなものを、自分で入れたり、兄弟や友達同士でいたずらで入れるケースです。

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昆虫が飛び込んできた

夏にカナブン、蛾(ガ)、蜂(ハチ)がみられることがあります。

キャンプなどで入ることも多いのですが、日中や寝ている間にふいに入ってくることがあります。

大人の場合

昆虫は同様ですが、その他、折れた耳かき、綿棒の綿花、マッチの頭、ピアスのキャッチ、補聴器のシリコンなどがみられることがあります。大人でも気づかないこともあります。

※外耳道異物は、故意的なものと、誤って入ってしまったものとに分かれますが、特に子供の場合、様々なものを入れてしまうため注意が必要です。

外耳道異物の症状

・気づかず無症状の場合がある

・耳が詰まったりふさがったような感じ

・難聴

・耳鳴り

・痛み

・虫の場合は、雑音がしたり激痛が走ったりする

・反射的に咳が出たりする

・耳の中から異臭がする

耳の異物を放置しておくと、異物が腐敗したり炎症を起こして、中耳炎や外耳道炎など様々なトラブルにつながります。

子どもならではの問題点

多いケースとしては、いたずらで耳に入れたことを叱られるのが怖いため、親に言わずそのままにしてしまったということです。

その他、耳に入っている異物の違和感をうまく話せないことや、痛みや恐怖から病院へ行きたがらないということもあります。

このようなことで異物の除去が遅れると、除去が容易ではなく出血などもあり、ますます本人が嫌がるため、治療が困難になるケースがあります。特にボタン電池などの電池は、耳の骨を壊したり顔面まひを引き起こすこともあります。

誤飲と同様、外耳道異物も健康面に大きな影響を及ぼすため注意が必要です。

外耳道異物の除去方法、治療

耳の入り口付近など簡単に取れそうな場合は、ピンセットで取り出しますが、無理に取り出そうとすると奥に押し込んでしまったり、外耳道や鼓膜を傷つけてしまう可能性があります。

昆虫の場合、耳の入り口に光を当てることで出てくることがありますが、虫が暴れることがあるため危険です。

いずれも早めに耳鼻咽喉科の専門医を受診して取ってもらうようにしましょう。

耳鼻咽喉科での除去方法は、吸引や洗浄など様々な方法がありますが、昆虫の場合はオリーブ油やアルコールなどを注入して昆虫を動かないようにする、または死滅させた後に除去することや、ボタン電池などの場合は、電流などで皮膚の壊死を誘発することがあるため洗浄は行わないなど、異物によって除去する方法は異なります。

すぐに取れる安易なことばかりではなく、外科的な手術が必要な場合もあります。

異変に気づいたら、早めに受診しましょう。

子どもが異物挿入を繰り返す場合

異物を除去しても異物挿入を繰り返す子どもがいます。

この場合、何らかの心理的問題によって繰り返すということがあります。

もし異物挿入を繰り返してしまう場合は、心の問題である可能性も考え、ただ「叱る」のではなく、小児心理の専門機関へ相談してみましょう。

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さいごに

子どもにいたずらはつきものですが、この「外耳道異物」と合わせて、鼻に異物が入る「鼻腔内異物」も同様、子供に多くみられます。

いたずらでは済まず、耳や鼻のトラブル、病気に発展しやすいため、時々注意して子どもの耳や鼻を見てあげることが大切ですね。