正しい坐薬(座薬)の使用方法をご存知ですか?乳幼児・小児に坐薬を入れる方法や注意点、坐薬のメリットなど

子どもに坐薬を入れることは難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。うまく入らなかったり、すぐに出てきてしまったりして、焦ってしまうこともあるでしょう。ここでは正しい坐薬の使用方法やメリットをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

子供に坐薬をうまく入れられないというお母さんは、決して少なくありません。子供もお尻からなにやら異物を入れられるのを嫌がるし、ただでさえ育児に慣れていない新米お母さんは、なおさら困ってしまいますよね。

また、苦労してやっと坐薬を入れたとしても、すぐに出てきてしまうことがあります。しかし、子供は急な発熱が多いもの。だからこそ、解熱剤を坐薬で処方されたとき困ってしまわないように「正しい坐薬の使用方法」を把握しておきましょう!

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坐薬とは?

坐薬とは、肛門や膣から挿入する固形のお薬のこと。体温や分泌物によって成分が溶けて、体の一部に効くものと、全身に作用するものがあります。子供用は主に、解熱・鎮痛・消炎・吐き気止めなどです。

・直腸にたまって効果を発揮…直腸、肛門など部分的に作用

→→→痔の症状を和らげる・便秘を改善・潰瘍性大腸炎の治療など

・直腸の粘膜から吸収…全身に作用

→→→炎症を抑える・痛みを和らげる・吐き気を抑える

感染症・けいれんの予防・不安なときなど

・膣内の分泌液により溶けて効果を発揮…帯下(おりもの)治療

→→→トリコモナス膣炎・膣カンジダ症など

なぜ坐薬なの?坐薬のメリットとは

直接局部に、もしくは、直腸の粘膜から薬の成分が吸収されるので胃への負担が少なく、また、肝臓の分解を受けにくいので、飲み薬に比べて効き目が早いのが特徴です。そのようなことから、乳幼児、薬を飲みたがらない小児や、薬を飲み込むことが困難な老人、体調が悪く薬を飲み込めない人などに有効です。

また、味や臭いが強く口から飲むのが難しい薬を活用できることや、食事による影響が受けにくいことなども坐薬のメリットです。

坐薬を乳幼児・小児に使用する際の注意点

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・温度により、柔らかくなったり変形したりするので、処方された坐薬は冷蔵庫に保管しましょう。

・必ずしっかり手を洗い、清潔な手指で行ってください。

・中途半端に挿入すると、便がつかえていると錯覚し”息んで”しまうので奥まで挿入しましょう。

・刺激により排便する場合があるので、なるべく排便を済ませてから行いましょう。

・刺激が少ないように、使用する数分前に冷蔵庫から出しておき、手の中で温めましょう

・万が一、坐薬が柔らかくなりすぎた場合は、再度、冷蔵庫に入れて少し硬くしてから挿入しましょう。

・坐薬のすべりが悪い場合は、坐薬の先端を水で濡らしましょう

・坐薬挿入前、赤ちゃんのオムツをはずしたとき排泄物があったら、坐薬に付着しないよう、すぐに処理しましょう。

・坐薬の挿入で便やオシッコをしてしまう赤ちゃんも少なくないので新しいオムツをお尻の下に敷いておくと良いですよ。

・赤ちゃんが嫌がるときは、未使用のオムツなどを手に持たせると気をそらしやすくなります。

・医師より、坐薬の1/2個・3/4個・4/5個を使用する指導があった場合、下の図のようにカットしましょう。清潔なハサミなどで包装のまま切断し、先端部分のみを使用します。(残りは処分)

正しい坐薬の使用方法(乳幼児・小児)

1.子供を仰向けに寝かせます。(乳幼児はオムツを替える要領で)

2.両足を上に持ち上げ、両足首を片手(利き手以外)で持ち、もう片方の手(利き手)で坐薬を挿入する準備をします。

3.ティッシュペーパーで坐薬をつまみ、坐薬のとがった方を肛門に当ててゆっくり挿入します。

4.ストンと吸い込まれるようになるまで奥に挿入しましょう。(大人の人差し指の第一関節ぐらい)

5.坐薬を入れたら両足を持ち上げたまま、すぐに坐薬が出てこないよう1〜2分はティッシュで押さえましょう。(自然に肛門が閉じるのを待つ感じ)

6.そのあと、ゆっくり足を伸ばしてあげるとうまく入ります。

7.五分後、坐薬が排出されていないか確認しましょう。排出されていなければ、しっかり挿入できたと判断してOKです。

坐薬挿入後の注意点

・すぐに坐薬が出てしまった場合は、出てしまったものか、新しい坐薬を再度挿入します。

・5分以上、肛門にとどまったのち出てきた場合、もしくは半分溶けて出てきた場合は、入れ直さないでください。

・坐薬挿入後30分ほどは、できる限り放尿をガマンして安静にさせましょう。

・一回使用しても熱が下がらなかった場合は、6時間〜8時間以上あけてから再度使用しましょう。

(必ず医師、薬剤師にご相談を!)

・油状の排泄物が出る場合がありますが、薬の成分なので心配いりません。

・子供が口に入れないよう、残った坐薬の保管にはくれぐれも注意しましょう!

2種類以上の坐薬を使用する場合

坐薬の基剤には大きく分けて「水溶性」のものと「油脂性」のものがあります。場合によって油脂性基剤により水溶性基剤の吸収が妨げられることがあるので、一緒に使用する場合は、先に水溶性基剤を入れ、少なくとも30分以上間隔をあけて油脂性基剤を入れるようにしましょう。(2種類以上の坐薬を使用する場合は、必ず医師、薬剤師にご確認を!)

<水溶性基剤>

・ジアゼパム:ダイアップ(抗けいれん薬)

・ドンペリドン:ナウゼリン(吐き気止め)

・抱水クロラール:エスクレ(鎮静・催眠剤、抗けいれん薬)

<油脂性基剤>

・アセトアミノフェン:アンヒバ、アルピニー(解熱鎮痛剤)

・フェノバルビタール:ワコビタール(鎮静・催眠剤、抗けいれん薬)

おしまいに 〜その他の注意点~

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解熱用の坐薬は、38.5度以上の高熱がある場合に限って使用することが原則です。何故ならば、坐薬は強い作用があるので、38.5度に満たない状況なのに「これから熱が上がりそうだから」といって使用すると体温を落としすぎる場合があるから。

また、坐薬を入れるため赤ちゃんの足をつかむとき、お母さんがソワソワしたり、大きな声を出したり、足を強くつかんだりすると、赤ちゃんも普段とは違う空気に敏感になってしまいます。まずは、お母さんが落ち着いて深呼吸を…。

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