みなさんは、いつ・どんな時に、排卵日を知ろうとするのでしょうか。
「妊娠したいから」はたまた「妊娠したくないから」、「身体の状態を知りたいから」、人それぞれに理由があると思います。
特に妊娠に関わるカップルにとっては、日常生活の中でも排卵日と性行為のタイミングに気を配る方も多いことでしょう。

排卵と妊娠は切っても切れない深い関係にあります。
妊娠を希望する、あるいは希望しない場合、排卵日を予測することはとても大事なんです。

この記事では、排卵日の予測方法や​排卵日の症状について詳しくご紹介します!

もっとも妊娠しやすい日は排卵日ではない!

妊娠を希望する場合、排卵日当日に性行為をすれば妊娠しやすい!と思っている方はいませんか?

実は、最も妊娠しやすい日は、排卵日ではなく排卵の2日前から排卵日の前日です。

妊娠の可能性があるのは、排卵の6日前から前日になります。その中でも、4日前から妊娠の可能性が高くなり、2日前から前日までにピークを迎え、排卵日当日には妊娠率は低下します。

その理由は、「精子の寿命」と「卵子が排卵直後から劣化すること」にあります。

精子の寿命は卵子より長く、約3日〜長くて1週間ほど女性の体内で生きていることができます。一方卵子の寿命は約1日。さらに、排卵直後から劣化が始まります。
なるべく新鮮な卵子と受精するためには、排卵の2日前から前日までに女性の体内に射精しておくことで、妊娠率が高まるのです。

排卵と生理の深いかかわり

生理がある女性の卵巣では、毎月卵子の元となる「卵胞(らんほう)」が作られます。卵胞が十分に育ったら卵巣からはじけて飛び出すことを排卵といいます。

排卵が行われると、卵子を育てるためのベッド(子宮内膜)が子宮に作られます。卵子が受精しなかった場合、必要のなくなったベッドは血液とともに体外に排出されます。いわゆる生理になります。

排卵日を知るために生理のサイクルを把握せよ!

生理の周期は、簡単に言うと、

卵子が作られる(卵胞期)→排卵(排卵期)→子宮でベッドが整えられる(黄体期)→いらなくなったベッドを体の外に出す(月経期)

の4つの時期に分けられます。

卵胞期 6〜7日間程度
排卵期 排卵前後5日間程度
黄体期 11日〜14日程度
月経期 4日〜7日程度

排卵日を予測する4つの方法

排卵日の計算方法はさまざまです。
現在では、蓄積されたデータと研究の結果から、かなり正確に排卵日を予測することが可能になってきました。
しかし、これからご紹介するどの方法も、100%排卵日を確定するものではありません。
排卵日は、ストレスや体調によっても変化します。あくまで排卵日を知る目安として利用してください。また、1つの方法に頼り切るのではなく、複数の方法を使用することで、より排卵日の特定をしやすくなります。

基礎体温測定法:基礎体温で生理を捕えるべし

基礎体温とは、身体の動きが最も安静な状態の時の体温のことです。
女性の体温は、健康な状態であれば周期的に変化しています。基礎体温を毎日測り記録をつけることで、カラダのリズムや変化などの状態を自分で知ることができる大変便利なツールです。
《基礎体温でわかること》
・排卵の有無
・排卵日の予測
・黄体期が正常かどうか
・妊娠の有無
・次回の月経日の予測

基礎体温測定法:基礎体温の測り方

①朝目覚めた時、布団から出る前に婦人体温計を舌の下に差し込んで5分間測定する
②測定した結果を、毎朝、基礎体温表に記入する。
③基礎体温表には、体温の他に、月経期間・性交日・おりもの・不正出血日・薬を飲んだ日・注射をした日を記入する

◼︎ポイント
・朝起きて、寝たままの状態で測りましょう。
・正確な測定のために、計測中は安静に。
・舌の裏で測りましょう、舌の上や脇の下など、他の部位では正確に測れません。
・なるべく同じ時間に測りましょう。時間帯によっても体温は変わってきます。
・継続が大事!毎日測り続けましょう。

基礎体温測定法:排卵日の予測方法

健康な女性の基礎体温の目安
・生理周期25〜38日間
・生理期間3〜7日
・低温期が36.0℃以上
・低温期と高温期がわかれている(0.3℃〜0.5℃の差)

女性の基礎体温は、低温期高温期の二層に分かれます。
生理が始まると約2週間ほど低温期が続きます。低温期の終わりが近づくと、最も体温が低くなる「最低体温日」がやってきます。
WHO(世界保健機構)においては、基礎体温表からみる排卵日の定義を、
①最低体温日 ②体温陥落日 ③低温期最終日 ④高温初期導入日
の4つに定めています。
基礎体温には個人差があるので、必ずしも体温が一番低くなった日が排卵日とは限りません。
基礎体温だけでは排卵日を特定することはできませんが、最近の医学的研究に基づくと、最低体温日の前日〜翌々日の4日間に排卵が起こっているといえます。

基礎体温測定法:こんな基礎体温表は要注意!

日々の記録をつける基礎体温表から、排卵日だけでなく排卵の状態を知ることもできます。2〜3か月計測して下記の状態が続くようであれば、基礎体温表を持って婦人科に相談しましょう。

【低温期がずっと続く・低温期と高温期が分かれない】

低温期がずっと続いたり、低温期と高温期が分かれずに、ギザギザの状態の場合、生理が来ていても排卵されていない無排卵月経の可能性があります。
ストレスや過労によっても排卵しないこともあるので、2〜3ヶ月計測して、低温期と高温期がきちんと分かれるようになれば特に問題はありません。

【高温期が短い・高温期に凹凸がある】

高温期が9日以内だったり、高温期が一定に保たれない場合、黄体ホルモンが正しく分泌されていない黄体機能不全の可能性があります。

【高温期がずっと続く】

低温期から高温期に変化した後、高温期が3週間以上続く場合、妊娠している可能性があります。

オギノ式

オギノ式は、「排卵は次の月経第1日から逆算して14日プラスマイナス2日にある」という学説に基づく計算法です。

月経周期が28日周期の方は、28日から黄体期の14日を引くと、月経開始日から14日目が排卵日となります。
月経周期が30日周期の方は、30日から黄体期の14日を引くと、月経開始日から16日目が排卵日となります。

オギノ式は、生理不順など生理周期が一定ではない方には必ずしも当てはまりません。また、生理周期が安定している人でも、体調の変化により排卵日や生理期間は変わります。あくまで参考程度にしましょう。

排卵日検査薬

排卵日検査薬は、排卵前に急上昇する黄体形成ホルモン(LH)が、最も多く分泌される日を特定し、排卵日を予測する薬です。排卵検査薬は、排卵日直前に起こるLH濃度のピークを確認し、排卵日の特定を行います。
排卵日検査薬を正しく使うと、より正確に排卵日を把握でき妊娠の確率を上げることができます。
基礎体温を測って自分なりにタイミングを計っているつもりが、なかなかうまくいかないという人は排卵日検査薬を活用してみてはいかがでしょうか。

頚管粘液法(おりものの状態で排卵日を予測)

排卵日が近づくにつれて、性質が変化するおりものの状態から排卵日を予測します。
おりものは、排卵期に精子が子宮に入ってくるのを手助けする役割があります。

量が最も多くなり、透明なゼリー状で、糸を引くような粘着性が高くなります。このようなおりものが出ると、排卵日が近いサインです。
おりものが糸をひかなくなった日の前日が排卵日とされています。排卵日と思われる日が近くなったら、おりものの状態もチェックしましょう。

排卵後は、急激におりものの粘度が低くなり、ベトっとした状態になります。そうなることで、排卵後に子宮にふたをして細菌が子宮の中に侵入することを防いでくれます。

おりものの状態は、ストレスや体調によっても変化するため、慣れるまでは毎日チェックして変化の特徴を知ることが大事です。

関連記事:生理前のおりものは身体のナビゲーター!おりものの色・におい・量でわかること

おわりに

排卵日は、妊娠を望むカップルには大きな指標。
予測方法にはさまざまな方法がありますが、ひとつの方法に頼りるのではなく、いくつかの方法を組み合わせることで、より正しい予測をすることができます。

日々基礎体温をつけたり、おりものの状態を計測するのはなかなか面倒くさいもの。しかし、大切なことは継続することです。根気よく取り組みましょう。

また、女性だけでなく男性のパートナーも、女性の身体の仕組みや排卵日の予測方法を知って、できることから女性をサポートしてあげましょう。