クループ症候群の症状と治療法:子どもが犬の泣き声のような咳をしたら要注意!

クループ症候群は、主に乳幼児が犬の鳴き声のような咳をする病気です。クループ症候群の症状や原因、治療法について解説します。

風邪や感染症で起きる症状で代表的な咳」 にも、病気や原因によって、様々なタイプや特徴があります。

クループ症候群は、犬の鳴き声のような咳が出る病気で、乳幼児に多く発症し、重症化すると緊急入院というケースも多く注意が必要です。

これを機にクループ症候群の基礎知識を知っておきましょう。 

今回は咳の特徴から分かる「クループ症候群」の症状や対処法などについて解説します。

 

クループ症候群はどんな病気?

クループ(Croup)には、スコットランドの言葉で「しゃがれた声で鳴く」という意味があります。

ウイルスや細菌に感染すると、喉頭という喉の奥の気管と食道に別れる部分に炎症がおきて腫れることがあります。すると、気道が狭くなり、犬の鳴き声のような咳が出たり、呼吸がしづらくなります。

クループ症候群は、元々気道が狭い子どもがかかりやすい病気で、成長に伴って気道が発育するため発症数は減少します。

6か月から6歳までが多く、特に生後3ヵ月から3歳の乳幼児がかかりやすくなっており、秋から冬にかけて多く発生します。

 

クループ症候群の症状

クループ症候群の症状には、次のような特徴があります。

・発熱、咳、のどの痛みなど風邪のような症状から始まる

・1~2日で38~40℃の発熱(熱が出ない場合もある)

・次第に声がかすれてきたり、声が出なくなったりする

・甲高く、乾いた咳

・普段と違うことが分かる犬が吠えたような(ケンケン)という咳(犬吠様咳嗽 けんばいようがいそう)が特徴

・息苦しく、息を吸う時にヒューヒューという音が出る

・ほとんどが夜間に悪化し、朝にはよくなるが、また翌日の夜には悪化する

・夜中に容体が急変して呼吸困難や窒息、チノアーゼ(唇や顔色が紫になる)を引き起こすこともある

・一番苦しい状態は通常3~5日間。その後、咳は残るが緩やかになる

 

クループ症候群のタイプ

クループ症候群には、大きく分けて3つのタイプがあります。

ウイルス性クループ症候群 (急性喉頭炎)

細菌性クループ症候群 (急性喉頭蓋炎)

アレルギー性クループ症候群 (急性痙性クループ)

中でも一番多いのはウイルス性感染です。

①ウイルス性(急性喉頭炎)

主なウイルスは「パラインフルエンザウイルス」です。

その他、RSウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルスなども原因になりますが、ほとんどがパラインフルエンザウイルスによるものです。

パラインフルエンザウイルスは多数の呼吸器疾患を引き起こします。

中でも最もよくみられる重度の症状としてクループ症候群があります。

②細菌性(急性喉頭蓋炎)

インフルエンザ菌、主に「インフルエンザ菌b型(Hibヒブ)」が原因です。細菌であるインフルエンザ菌は、インフルエンザウイルスとは別のものです。

その他、溶連菌、黄色ブドウ球菌などが原因になります。

③アレルギー性(急性痙性クループ)

何らかのアレルギー要素がある場合、ウイルス感染などを契機に発症すると考えれらています。

 

クループ症候群に予防接種はある?

クループ症候群の主な原因である、パラインフルエンザウイルスには予防接種はありません。

細菌性のインフルエンザ菌b型(Hib)には、予防接種(Hibワクチン)があるので、ある程度予防することは可能です。

急性喉頭蓋炎を起こす原因となるHibは、抗生剤で治療しても病気の進行は早く、重篤になる可能性がありますので、予防接種は受けておいたほうがいいでしょう。

接種回数は、月例、年齢によって異なります。

 

クループ症候群の治療法

クループ症候群は、気道の管理が大切なので、症状がある場合は早めの受診が必要です。

細菌性感染の場合は抗生物質などでの治療、ウイルス感染の場合は、抗生物質が効かないため、投薬や注射で治療します。病院から吸入器を処方されることもあります

呼吸困難など重症の場合はほとんどが入院治療になります。

自宅でのケア

自宅でのケアには、次のようなポイントがあります。

・興奮したり泣いたりすると悪化するため、安静にゆっくり休ませる

・十分に水分を与える

・室内の湿度を上げる

・時々外気を吸わせる

・咳がひどいときは、座らせるか、まっすぐな姿勢で抱っこし、背中をトントンしてあげる

おわりに

赤ちゃんや子どもがクループ症候群特有の咳をしている場合、症状が軽いようだと思って油断すると、夜に急激に悪化する場合があります。

今回の注意点を参考に、症状があてはまる場合は、なるべく早く医師の診察を受けましょう。

女性に関するお役立ち情報

女性に関連するQA