最近、うちの子供のお腹周りが・・・ でも育ち盛りだからいいか・・・と思っているママ。

もしかしたら、小児肥満・メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という病気かもしれません。

以前は大人の病気だった「成人病」といわれていたものは、1996年に「生活習慣病」に改められ、現在子供たちにも急増しています。

生活習慣病の怖いところは、何といっても「知らず知らずのうちに病気になっている」ということです。

大切なわが子が早くから大人のような病気になってしまったら大変ですね。

今回は改めて、子供の生活習慣病について考えてみましょう。

image by

photo AC

現状は?

今、こどもたちの5人に1人は、「生活習慣病予備軍」と言われています。

厚生労働省は「小児生活習慣病」として、子どもの頃からのライフスタイルの改善に力を入れています。

以下の表は、厚生労働省が問題点を指摘するために3つに分類したものです。

第1群 生活習慣病がすでに小児期に顕在化しているもの(成人病型糖尿病・虚血性心疾患・消化性潰瘍)

第2群 潜在している生活習慣病(動脈硬化の初期病変が10代の小児の98%に見られる)

第3群 生活習慣病の危険因子がすでに小児期にみられるもの(生活習慣病予備軍:小児肥満・小児高脂血症・小児高血圧)

子供が生活習慣病になる問題点は?

小児肥満・メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が年々増加しています。

子どもの肥満が問題なのは、その約70%がそのまま成人肥満になると考えられています。

その結果、高血圧・糖尿病・脂質異常症になりやすいことです。

幼児期の肥満の目安としては、身長に対する標準体重との比較で肥満度を計算します。

肥満度(%) = 100×(体重ー標準体重)÷標準体重

・幼児:15%以上

・学童期:20%~30%までは軽度肥満、30~50%は中等度肥満、50%以上は高度肥満と判定されます。

子供の頃に身についた生活習慣は、大人になってから変えようとしてもなかなか変えられないものが多くあります。

大人の生活習慣病は、実は子供時代の生活に鍵があります。

肥満からの病気のサイン「黒色表皮症」

「黒色表皮症」は肥満の子供たちの「首すじ・わきの下・股」などに黒ずみが見られます。

アカが溜まっているか、日焼けと思われがちですが、これは病気のサインを示しています。

①「糖尿病予備群」:糖尿病になりうる高インスリン血症を意味します。

②「脂肪肝」:すでに健康被害を被っている可能性があります。

※至急、生活改善と共に、適切な治療を開始する必要があります。気になったらすぐ受診しましょう。

小児肥満・メタボの原因と改善点

image by

photo AC

①食べ過ぎ・偏った食事(コレステロールや中性脂肪の高い子ども)

・お腹が苦しくなるまで食べる

・肉類や油脂類のとり過ぎ

・野菜、魚、海藻類が嫌い

・おやつをダラダラと食べる

・朝食を食べない

・食事の時間が不規則

という傾向があり、ビタミンやミネラル、食物繊維が大幅に不足しています。

●食べ物の味を覚える幼児のころから、魚や豆、野菜、果物、海藻などのおいしさを知らせることが大切です。

②早食い

子供の中には、早食いで噛まずに飲み込んでしまう子も多いようです。

同じ量を食べても、早食いをすると肥満になる傾向があります。

よく噛むことで満腹感が得られるため食べ過ぎを防ぎます。

その他消化もよくなり、また噛むことで脳への血流が増加して脳が活性化します。

●普段からゆっくり、よく噛んで食べることを教えましょう。

③運動不足

最近はゲームや塾などの時間が優先で、学校以外で運動する子どもの割合は低下しています。

食べる量が消費量よりも大きくなれば、おのずと肥満になります。

もう1つは悪性の肥満にならなくても、運動能力が低下すると精神的にも自己評価が低くなります。

また夜の寝つきも悪くなります。

●散歩でもかまいません。外に出て体を動かす習慣をつけさせましょう。

④睡眠不足

「寝る子は育つ」については裏付けがあります。

大事なホルモンとして成長ホルモンがあります。成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。

成長ホルモンは、脂肪を分解する役割も担っていて、このホルモンは筋肉や骨格の発達に大切な働きがあります。

テレビやゲームで寝る時間が遅くなり、朝は無理やり起きなくてはならないため、睡眠不足になります。

夜更かしは夕食後お腹がすいて夜食を食べるなども悪い習慣になります。

●自然に目が覚めるように早寝早起きの習慣をつけさせましょう。

image by

photo AC

ポイントは3歳時の生活習慣

通常は3~6歳になると、それまで減少していた脂肪細胞が増加する時期になります。

この時期が肥満のスタートライン、肥満になるターニングポイントの1つです。

そして、3歳児の生活習慣はその後も継続するといわれています。

さいごに

生活習慣病の問題は広く報じられていますが、大半は大人の問題だと思われています。

ただし、子供時代の生活習慣が、長い目で見ると将来の健康状態に大きく影響するということが大事なポイントです。

日々の子供の生活習慣を軽視せずに、重い病気になる前に気を付けてあげたいですね。