不快な寝汗:考えられる8つの原因について

大量の寝汗をかく場合、体の不調や疾患のサインかもしれません。考えられる寝汗の原因について解説します。

はじめに

朝晩冷え込む季節にもかかわらず、夜中に暑苦しくて目が覚める、朝起きると汗びっしょりということはありませんか?

寝苦しい夏や、暖房器具で部屋が暖まりすぎた場合の寝汗は気にする必要のないものですが、部屋が寒いのに寝汗をかく場合、さまざまな体の不調・疾患の症状のサインである可能性があります。

寝汗の原因について、考えられる8つを紹介します。

極度の寝汗の原因

1. 更年期障害

寝汗は、50歳前後の女性の多くが経験する更年期障害の症状の一つです。

男性でも40代以降にテストステロンが低下することにより更年期障害となる場合があり、女性と同様にほてりや発汗の症状を経験することがあります。

2. 特発性多汗症

ほかの病理的な理由が見当たらず、体温調節に必要な範囲を超えて異様に汗が出る、寝ているとき以外も多量の汗をかく場合、特発性多汗症に該当するかもしれません。

多汗症の多くは遺伝性と考えられ、体質だとあきらめる人も多いようですが、多汗により対人関係に不安や苦痛を感じるなど日常生活に支障をきたしている場合は、心療内科などで相談してみるとよいかもしれません。

3. 感染症

結核の症状としての寝汗はよく知られています。ほかにも、細菌感染による心内膜炎、骨髄炎、膿瘍などの症状の場合も。

また、HIV感染の初期症状としても多くの感染者が、発熱やリンパの腫れ、咽頭痛、皮疹などの症状と併せて寝汗を経験しています。

4. 悪性腫瘍

がんの初期症状として寝汗をうったえる方もいます。最も多いのは悪性リンパ腫です。

ただし、がんの場合は寝汗だけでなく、原因不明の体重減少や発熱などの症状も経験する場合がほとんどです。

5. 薬物の副作用

向精神薬の副作用として寝汗は多く報告されています。抗うつ薬では8~22%の患者に寝汗の症状が出るそうです。

また、アスピリン(アセチルサリチル酸)やアセトアミノフェンなどの鎮痛・解熱剤で寝汗やホットフラッシュ様の症状が出ることがあります。

6. 低血糖症

低血糖により多量に発汗することがあります。

糖尿病でインスリンなどの投薬治療を行っている方は、夜中に低血糖による発汗を経験する場合があります。

7. ホルモン障害

褐色細胞腫、カルチノイド症候群、甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患の症状として、発汗過多やほてりが出る場合もあります。

8. 神経疾患

まれに、極度の寝汗の原因が自律神経異常反射脊髄空洞症脳梗塞などの神経疾患の場合もあります。

おわりに

暑い時期には誰でも寝汗をかくものですが、パジャマやシーツがびっしょり濡れるほど多量の汗をかいたり、一緒に寝ているパートナーが寒がっているにもかかわらず汗をかく場合などは、更年期障害やほかの疾患の症状として発汗しているのかもしれません。

あまりに汗をかきすぎだと感じたら、医師に相談してみてください。その際は、持病や現在飲んでいる薬、これまでの病歴などの情報をまとめていくとよいでしょう。

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