そろそろ赤ちゃんがほしい!妊娠したい!とお考えのみなさん。妊娠を考えた時に、妊娠する可能性が高い日はいつなのか、気になりますよね。
妊娠しやすいタイミングの鍵となるのが、排卵日。妊娠する確率をあげるために、排卵日とはいつなのかを知ることが大切になります。
この記事では排卵日におこる体の変化や排卵日を調べる方法、そして排卵日の症状と対処法について解説します。

排卵日を知る手がかりになる身体の変化に注目!
排卵日は、卵巣の中から一定の大きさに育った卵胞が卵管へと飛び出した日をさします。
生理(月経)周期が安定している人の場合、排卵日は生理が終わってから次の生理がくるまでの中間くらいの時期にあたります。
妊娠が可能な時期とされているのは、排卵5日前から排卵日までの6日間です。
週に2、3回と定期的に性交をしている夫婦の場合、結婚後1年以内に約80%が排卵日を意識しなくとも妊娠するといわれています。
しかし、様々な要因でなかなか性行為ができない人も。そんなときは、妊娠する確率の高いタイミング=排卵日を知り、計算して行うことが妊娠率を高めるコツになります。
・妊娠可能な時期に1回だけ性行為をした場合
排卵日5日前から排卵日に近づくほど、妊娠率は上がります。
排卵日に性行為をすると33%が妊娠し、一方で排卵日の翌日以降には0%になってしまいます。
排卵日に起こるおりものの変化
排卵日を予想するために見逃せないのが、おりものの状態。
おりものは生理と同じような周期によって、色・量・粘度の状態が4段階で変化します。
①生理直後: おりものの量は少なく、粘り気が強いのが特徴。白か淡黄色(クリーム色)です。
②卵胞期: おりものの量は増えます。色は薄い白で水分の多いさらっとしたおりものに変わります。
③排卵日直前~直後: 最も量が多くなる時期。透明でとろみのある水のような状態でにおいはあまりしません。
④排卵後:おりものの量は減って、ネバネバでどろっとした白に変わります。
基礎体温から排卵日を予測
排卵日を知るために目安になるものとして「基礎体温」もあげられます。
基礎体温とは、1日のうちで最も安静な状態の体温のこと。基礎体温を測る時は身体を動かす前の朝起きたあとすぐ測るのがポイントです。測定した体温は基礎体温表に記入していきましょう。体温の他に、その日の体調や月経の期間なども書き加えていきます。
正常な基礎体温は、「低温期」と「高温期」に分かれて変化します。
生理が始まって2週間ほど低温期が続き、次の生理が来るまで2週間ほど高温期が続きます。基礎体温表から排卵が正常に行われているかどうかを判断するポイントは次の3つ。
・基礎体温が「2相性」になっている
・低温期と高温期の温度差=0.3℃以上
・高温期が10日以上ある
上記を満たしている人は、排卵が正常に起こっているといえます。
約75%の排卵日が、低温期から高温期に変わるときの陥没日(体温がひと際下がる日)の前後1~3日間に起きます。
排卵日を特定するためにも、体温の変化を見逃さないようにしましょう。
基礎体から正常に排卵していないことが疑われる場合、一度産婦人科で検査をおすすめいたします。
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排卵日はさまざまな予測法を併用して特定!
排卵日を測定する方法には、さまざまな方法があります。自宅できるものから病院で行う検査まで、それぞれ測定の容易さや正確性が異なります。
排卵日をより正確に特定するためにも、いずれか一つではなく併用して行いましょう!
オギノ式
排卵が起こるのが、次の生理が始まる16日前から12日前というのがオギノ式理論の基本です。その点に着目して、生理周期(=生理開始~次の生理の前日)の最終日から逆算して排卵日を予測します。
ここ半年間の生理周期が1番短くて26日、長い周期が30日の女性の場合だと
①排卵が始まる可能性のある1番早い日の計算
1番短い周期の日数から16日を引きます。26-16=10日→生理が始まってから10日目
②排卵が始まる可能性のある1番遅い日の計算
1番長い周期から12日を引きます。30-12=18→生理が始まってから18日目
生理周期が26日~30日の女性の場合は、生理開始の日から10日目から18日目の間に排卵すると予測できます。
ただし、この予測は参考にとどめて、より正確性を上げるためにほかの方法と組み合わせて行うことをおすすめします。
排卵検査薬
排卵検査薬は、排卵直前に分泌される黄体ホルモン(LH)の急上昇によって排卵日を特定することができるものです。
ただし、やみくもに排卵検査薬を使っても経済的な負担がかかるだけです。
排卵検査薬を使用する場合は、基礎体温の計測で陥落日を把握して、その数日前から排卵検査薬を使うのが、良いでしょう。陥落日が分からないときには、生理が始まってから11日後を使用の目安にして下さい。
■市販の排卵検査薬の比較
超音波診断
超音波検査では、卵巣の中にある卵胞の大きさと数を測定して排卵日の予測を行います。病院で行う検査なので、より正確に排卵日を特定することができます。
卵胞とは、卵子が入っている液状の袋のこと。超音波では丸く、黒く写ります。卵胞が直径20㎜ほどに達すると、排卵の直前であると予測されます。

赤ちゃんの性別は性交時に膣内が酸性かアルカリ性かで決まる?!
子供の性別は、男性の精子によって決まるとされています。
精子は2種類あり、「X精子」は酸性に強く、女の子をつくる精子で「Y精子」はアルカリ性に強くて、男の子をつくる精子です。
皆さんは、生まれてくる赤ちゃんの性別を選ぶ「産み分け」に賛成派ですか?
それとも、天に任せて赤ちゃんを迎えたい、反対派ですか?
「産み分け」は世界中に迷信や俗説があり、昔から人々の関心を集めてきたテーマでした。
かつては占いや陰陽道など科学的根拠に乏しい方法での産み分けが実行されてきましたが、染色体の発見などで男女の性別の違いが科学的に解明され
排卵日の症状を把握してしっかり対策!
排卵日に起こる排卵出血
排卵出血とは、排卵の直後に生じる出血のことです。
排卵日前後から2~3日のうちに出血はなくなり、量もわずか。排卵出血は、病気ではなく自然な現象なので心配はありません。
基礎体温などと照らし合わせて、より正確に排卵日を特定する判断材料として捉えましょう。
排卵出血によって妊娠の可能性が高くなったり、低くなったりすることはないのでご安心をください。
ただし、出血量が多い場合や長引く場合には、ホルモンバランスの乱れによる不正出血が疑われます。すぐに婦人科への受診をうけましょう。
排卵日はとにかく眠い?!
排卵日の時期は、黄体ホルモンの分泌が盛んになります。
黄体ホルモンには「催眠作用」と「体温上昇」作用があるため、眠気が起こりやすいのです。
排卵日の強い眠気にお悩みの方は、普段からの生活習慣や体内のリズムを整えましょう。
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頭痛・腹痛…排卵日に起こる症状
排卵日の症状は、頭痛や吐き気、腰痛、腹痛(排卵痛)と実に様々。
頭痛…排卵に伴って女性ホルモンであるエストロゲンが減ってしまうことが要因。エストロゲンの減少によって、脳での血管拡張を引き起こします。その拡張した血管が神経を刺激したり、圧迫するので頭が痛くなります。
腹痛(排卵痛)…排卵日が近づくと、下腹部が痛い、お腹が張る、チクチクと痛みを感じる人がいます。これは排卵痛と呼ばれるものです。
原因は、成熟して大きくなった卵胞が、腹膜を刺激するためです。
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症状を軽くするための食生活の見直し
排卵日に起こる症状は女性ホルモンが影響しています。
大豆に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似ています。
排卵期に減少するエストロゲンを補うために、大豆を食事に意識的に取り入れてみましょう。
基礎代謝が上がって、冷えや排卵の症状の痛みの緩和につながります。
排卵痛を和らげるには、骨盤まわりの血行をよくすることが効果的!
ウォーキングやヨガなどを試してみるのは、いかがでしょうか。

おわりに
排卵日について知るためには、自分の身体と向き合うことが大切です。
ただし、排卵日を正確に知ることに一生懸命になりすぎて、ストレスをためこんで体に負担をかけては元も子もありません。
無理なく、ご紹介した方法を組み合わせて試してみてくださいね。