子どもは注意!温度差がきっかけになる温熱じんましん

子どもが発症しやすい蕁麻疹の1つに温熱じんましんがあります。

温熱じんましんは温度差による刺激が原因で、突然発症してさっと治る場合もあれば、症状を繰り返し慢性化することもあります。

 

温熱じんましんが起こりやすいのは、子どもの体に急な温度変化が起こったとき。思わぬことがきっかけで、ピリピリした痛みやかゆみが子どもの肌を襲います。

 

突然温熱じんましんが子どもに起こっても、すぐに対処できるように、症状、原因や対策を事前に知っておくことが大切。温熱じんましんの繰り返しや再発予防にも役立ちます。

 

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温熱じんましんの症状:皮膚の温度は40℃以上にもなる!

温熱じんましんは、体温よりも温かいものに触れたり、刺激を受けることで発症します。

 

例えば、子どもの体が冷えたまま、突然温かいお風呂やコタツに入ったときなどです。子どもの体が温まるたびに、手、足、太もも、背中、腹部など、血管が集まりやすい場所に発疹やかゆみを起こします。

 

子どもに発疹が出たときの皮膚の温度は、40~50℃ぐらいまで上がります。

赤みを伴う発疹は、盛り上がりができ、3cm~10cmほどの楕円形や地図状の形になります。初めはピリピリとした痛みが肌に現れ、さらに温めたり引っ掻いてしまうと強いかゆみへと進行します。

 

急激な温度変化は体の中にも影響しています。温度変化で体が刺激を受けると、皮膚の中にあるヒスタミンという成分が放出されます。ヒスタミンが血管に作用し神経に刺激を与えることから、発疹とかゆみが生じてしまいます。

 

 

温熱じんましんが起きやすい状況

温熱じんましんは、日常生活のなにげない場面で突然発症します。特に子どもに蕁麻疹が起こったときは、アレルギーやストレスなど、複数の要因が重なっていることも多く、温熱じんましんかどうか判断がしづらくなります。

 

温熱じんましんかどうか判断する場合、発疹がでる前の子どもの行動が温度変化に関わるかどうかで推測することが可能です。

もし、子どもに温熱じんましんが発症したら、冷たい場所から急に温かい場所に行くなど、環境の変化があったかどうかを思い返してみると、原因の特定に役立ちます。

 

また、温熱じんましんと似て、温度変化が原因で起こる蕁麻疹に「寒冷じんましん」があります。

寒冷じんましんの場合、温まった体が急に冷やされることで起こります。温かい部屋から急に寒い外にでる、お布団から出て寒い部屋へ移動するときなどに起こります。

 

以下のような状況下では、子どもに温熱じんましんが起きやすくなります。

 

  • お風呂に入っている途中やお風呂の後
  • 運動後などに汗を拭かずに放置したとき
  • 冬の寒い日にコートやダウンジャケットで厚着している
  • コタツやエアコン、ホッカイロなどで体が温まり過ぎたとき

     

     

温熱じんましんの治し方

 

子どもが温熱じんましんを発症したら、小児科を受診しましょう。

温熱じんましんの治療は、まず、肌への刺激になる温熱を遠ざけることです。その次に、かゆみの原因となるヒスタミンを抑える治療薬を服用、もしくは注射して症状に対処します。

 

「かゆみを抑えるのは塗り薬じゃないの?」と思うかもれません。

蕁麻疹の発疹には皮膚などの表面よりは、内側から内服液で働きかけるほうが有効とされています。

 

主な治療薬は、抗ヒスタミン薬や抗ヒスタミン作用を持つ抗アレルギー薬が中心になりますが、かゆみが強い場合には、ステロイド薬の内服や注射、塗り薬を併用することもあります。

 

温熱じんましんを発症し始めの頃は、治療薬を2~3日服用し、子どもの様子をみて症状が改善されていけば、少しずつ薬の量を減らしていくことができます。

 

症状が繰り返したり慢性化している場合は、治療薬の服用も長くなります。

じんましんは治療中でも、刺激を受けると再発することがあります。そのためにも治療薬の服用期間をしっかり守ることが大切です。

治療薬の服用を始めてから症状が改善されても、自己判断で治療薬の服用止めないようにしましょう。

 

注意!

治療薬の効果には個人差があります。必ず医師と相談しながら治療に取り組みましょう。

 

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温熱じんましんの応急処置と対策

子どもが温熱じんましんを発症しても、すぐ受診できるとは限りません。

症状が悪化しないように、いざというときのための応急処置を覚えておきましょう。

 

まずは、原因と思われるものを排除します。

暖房から遠ざかる、部屋の温度を下げる、お風呂からすぐ上がる、厚着していたら脱ぐなど、子どもの周りから温熱になる要因を排除します。子どもの体が温まってしまうと、発疹やかゆみが悪化してしまいます。

 

そして、すぐに発疹のある部分を冷やして、かゆみを抑えます。

子どものかゆみを、少しでも楽にしてあげましょう。寒冷じんましんの場合は、逆に冷やさないようにしましょう。温熱じんましんのかゆみは、掻けば掻くほどかゆくなり、回復が遅れてしまいます。

 

また、温熱じんましんの発症時の状況を、細かくメモしておきましょう。

温熱じんましんを完治させるには、原因を突き止めることが欠かせません。原因が判断しづらい温熱じんましんだからこそ、発症時の状態やタイミングなどを書き残しておくことが大切です。

温熱じんましんの再発や慢性化した場合、発症した状況を振り返りることで、発疹が生じるパターンを探ることも可能です。

 

医師の診察を受ける際に的確に状況を伝えることで、より症状に合った治療薬の処方に役立ちます。

市販薬の使用

症状が軽い場合は、蕁麻疹の市販薬も有効です。

最寄りの薬局やドラッグストアで購入できますので、活用してみましょう。飲み薬のタイプとかゆみ止めの塗り薬のタイプがあります。子どもの温熱じんましんの症状に合わせて市販薬を選ぶことが大切です。

 

市販薬の中には、年齢制限があるもの、ステロイド薬が配合、低刺激など、薬によって違いがあります。

市販薬を選択する際には必ず薬剤師や登録販売者に相談して決めましょう。

 

!注意!

温熱じんましんの症状を市販薬で対応できるのは、症状が軽い場合のみです。

使用しても改善がみられない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

完治を目指すには自宅での対策が重要

まずはお風呂の入り方に注意。熱いシャワーや長時間の入浴は控えましょう。

お風呂で遊ぶことが大好きな子もいるかと思いますが、発疹がひどくならないように、入浴時間に気をつけましょう。

 

食事の際は、体を刺激するような食べ物や、消化の悪いものは控えます。

胃腸のバランスが崩れると、免疫が落ち、蕁麻疹が出やすくなります。お菓子の食べ過ぎ、好き嫌いによる偏りがないよう、バランスよく栄養を摂りましょう。

 

冬にありがちなのが、暖房による影響です。

エアコン、コタツ、ヒーターなど、寒い外から帰ってくると、つい暖房に近いところで温まりたくなります。暖房の風に直接当たらないように注意しましょう。

 

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さいごに~子どもの生活をじっくり観察する

子どもの蕁麻疹がなかなか治らなくても、焦ったりせず大らかな気持ちで向き合いましょう。

親の心配が強すぎると、治る症状も回復が遅くなります。また、子どもは体力コントロールが自分でできないことがありますので、様子を見ながら休ませるようにしましょう。

 

お風呂上りや部屋や暖房による温度差など、原因がはっきりしている場合は、温熱じんましんへの完治を目指すことができます。

気をつけたいのが「温熱じんましんだと思っていたら、原因が食べ物にあった」という場合。

原因を突き止めるには、子どもの生活状況を、時間をかけてじっくり観察していくことが大切です。

 

自己判断は、温熱じんましんの根本改善につながりません。

子どもの年齢や生活環境に合わせ、一番合った改善方法を医師に相談しながら取り入れましょう。