生理前におこる吐き気の原因は?

生理前に吐き気が起こるのは、ホルモンの影響が原因と考えられています。

女性の体は、妊娠・出産という大切な役割を担うための女性ホルモンによって整えられています。

しかし、生理前になると女性ホルモンのバランスが不安定となり、吐き気などの症状を生じることがあります。

また、生理直前から生理中になるとプロスタグランジンという生理活性物質も増え、胃腸の働きに影響を与えるため、吐き気や下痢を生じることもあります。

生理前は黄体ホルモンが多く分泌される

女性の生理周期は、大きく4つの時期に分けられます。4つの時期とは、約28〜38日間を1サイクルとして、卵胞期・排卵期・黄体期・生理があります。

卵胞期〜排卵期までは、エストロゲンとよばれる卵胞ホルモンの分泌が多い時期です。しかし、排卵期が終わりから生理前までの黄体期は、プロゲステロンという黄体ホルモンが多く分泌されます。

黄体期に多く分泌されるプロゲストロンは脳内物質や水分代謝に影響を及ぼし、次のような症状を現れやすくします。

・吐き気
・胸の張り
・便秘
・肩こり 
・イライラ
・むくみ など

これらの症状が生理開始の3〜10日前に頻繁に現れ、なおかつ日常生活に大きく影響する場合は、PMS:月経前症候群のおそれがあります。

PMS:月経前症候群とは?

PMSとは、生理前3〜10日間続く精神的あるいは身体的症状で、生理が始まるとともに減退ないし消失するものです。

PMSが発症する原因はさまざまあるとされており、要因のひとつとして黄体期に分泌されるプロゲステロンがあります。

しかし、プロゲステロン以外にも、PMSを発症させる要因はさまざまあると考えられています。

PMSの症状は、吐き気のほかに頭痛・乳房痛・腰痛・イライラ・抗うつなどが主にあげられますが、症状は200〜300種類にも及ぶと考えられており、個人差があります。

PMSと気づいたときの対処方法

PMSは、プロゲステロンという生理前に分泌されるホルモンによって引き起こされます。

また、PMSは、生活や仕事でのストレス、たばこ、アルコールの摂取などにより悪化することがあります。ストレス解消したり適度な運動・十分な睡眠をとる・食生活を見直すなども悪化を防ぐことにつながります。

PMSの症状がつらい場合は早めにSOSサインをだし、婦人科を受診しましょう。

PMSの原因であるホルモンを整える場合には、婦人科を受診し低用量ピルや漢方薬、抗うつ薬(SSRI)など処方してもらう方法もあります。

妊娠の初期症状の場合も

生理前の吐き気には、PMS以外に妊娠の初期症状の場合があります。

妊娠の初期症状の吐き気は「つわり」とよばれ、妊娠4〜7週の時期から始まり12〜16週頃で終わる人が多いとされています。

妊娠4週目は、前回の生理開始日から数える妊娠周期でちょうど生理前にあたり、初期症状が現れる時期になります。

つわりによる吐き気の原因は、hCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピンホルモン)によるものです。妊娠することによりhCGホルモンの分泌が急激に増え、脳の嘔吐中枢を刺激し、吐き気がおこるといわれています。

妊娠に心当たりがある人は、妊娠検査薬を使用するまたは産婦人科を受診することをおすすめします。

おわりに:生理前の吐き気など症状が強い場合は婦人科へ

生理前は、ホルモンバランスが不安定になりやすい時期で、吐き気などの症状を感じやすくなります。

ホルモンが不安定になる原因には、ストレスや睡眠不足、運動不足、疲れなども要因としてあげられます。

生活習慣を見直し、規則正しい生活や十分な睡眠、適度な運動などを心がけるようにすることも大切です。

それでも、生理前の吐き気が強いようなら無理をせず、婦人科を受診することをおすすめします。