生理中のセックスは妊娠しないはウソ?生理中の正しい知識を身につけよう

生理中にセックスしても妊娠しないというのは大きな間違い。生理中でも妊娠する可能性はあります。また生理中のセックスは感染症などのおそれもあります。妊娠と生理の正しい知識を身につけ、予定外の妊娠や病気を防ぎましょう。

生理中にセックスしても妊娠しないからコンドームは着けなくても大丈夫、と思っていませんか?

 

実は、生理中も妊娠の可能性はあります。

 

女性の体はデリケート。体調不良やホルモンバランスの乱れによって、月経のサイクルが崩れることも珍しくありません。生理中や予定日以外に排卵が起こり、生理中の性行為で妊娠することも十分考えられます。

 

また、生理中は普段よりも免疫力が下がっているため、膣や子宮の病気が起こりやすい時期です。

 

望まない妊娠や病気を避けるためにも、生理と妊娠の関係性や生理中のセックスによって起きる病気について、正しい知識を身につけましょう。

生理中のセックスでも妊娠する可能性あり

女性の体は、約28日周期で月経期・増殖期(卵胞期)・排卵・分泌期(黄体期)を繰り返しています。

生理周期の中でも月経期は通常3~7日続き、この間に妊娠のために備えられていた子宮内膜がはがれて血液とともに体外に排出されます。これが生理です。

 

通常、妊娠の可能性があるのは排卵日の3~4日前から排卵日後の1~2日の間。また排卵は排卵日にあるものです。

月経のサイクルに従えば、月経期と排卵期が重なることはありません。そのため生理中のセックスでは妊娠しない、と考えるのは当然といえるでしょう。

 

しかし、実際には生理中のセックスでも妊娠の可能性はあるのです。

 

その理由は、排卵日を特定するのが難しいことにあります。排卵日は基礎体温を毎日測っていればある程度予測することはできますが、月経のサイクルは環境の変化や体調によって崩れることもあります。そのため、生理中や排卵予定日以外にも排卵が起きてしまうことがあるのです。

精子は女性の体内で一週間生存することも!

また、精子の寿命が妊娠につながることもあります。

通常、膣内に入った精子の寿命は2~3時間ですが、頸管に入り子宮から卵管にまで到達すると2日~数日、長い場合は1週間程度生存することができます。

 

性行為前後に何らかの原因で月経のサイクルが変化し、予定よりも早く排卵日が来てしまったり、あるいは精子の生存期間が長く、子宮や卵管の中で生き残っている状態で排卵日を迎えることがあれば、妊娠が成立してしまうこともあります。

タイミング次第では生理中のセックスによる妊娠も十分可能なのです。

生理以外の出血に要注意

生理以外に性器から出血することを不正出血と呼びますが、不正出血にはさまざまな種類があります。

予想外の出血をみて、生理予定日がずれたのかな? と勘違いして性行為を行った結果、受精し妊娠してしまうこともあります。

また、性行為前後の出血には重篤な病気が隠されていることも。十分に注意しましょう。

排卵期に起きる排卵期(中間期)出血

排卵期出血は生理と生理の間に起きる出血で、中間期出血とも呼ばれます。

 

排卵期出血の原因は排卵時における卵胞・卵巣の破れで、卵胞ホルモンの低下によって少量の出血が発生します。

おりものに微量の血液が混ざっていることが多く、通常2~3日で治ります。しかし、場合によっては月経期まで続くこともあります。

不正出血には病気のサインも

排卵期出血は病気ではありませんが、病気の兆候となる不正出血も存在します。

 

特に、性行為後に不正出血があった場合には注意が必要です。

出血が起きやすい子宮頚管ポリープや子宮頚部が開いた状態になる子宮膣部びらんは、経過観察または簡単な切除手術で直すことができますが、子宮がんや子宮筋腫など重度の病気を発症していることもあります。

妊娠していれば着床出血の可能性も

また、不正出血以外にも、すでに妊娠が成立している場合は着床出血が考えられます。着床出血は妊娠の初期症状のひとつで、受精卵が着床する際に子宮の壁を傷つけてしまうために起こる出血です。

着床出血については関連記事で詳しく取り上げています。

 

着床出血は受精卵が子宮に到着したときに起こる出血です。出血の状態は個人差がありますが、妊娠初期のサインともいわれています。着床出血と生理との違いや出血期間、量・色の特徴、妊娠力UPのコツまで徹底解説します!

 

 

妊娠検査薬で妊娠の可能性をチェック

妊娠検査薬は生理予定日の約1週間後から使用できますが、基礎体温を調べることで、生理か妊娠かを判別することも可能です。

 

生理中は基礎体温が低い低温相にありますが、排卵があると体温が上がり高温相に入ります。これはプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる妊娠を補助するホルモンの影響によるもので、排卵後に着床が起こらなければ分泌量が減り、月経期が近づくにつれて体温も再び低温相に戻ります。しかし、妊娠が成立すると、月経期には戻らないため高温相の状態が維持されます。

 

つまり、生理予定日に基礎体温が高い状態が続くと、出血していても妊娠している可能性が高くなるのです。

生理中のセックスは膣や子宮の病気につながる

生理中のセックスは予期せぬ妊娠の可能性だけでなく、子宮や膣の疾患を引き起こす危険性があります。

 

そのひとつが子宮内膜症。

 

子宮内膜症は、子宮内膜や子宮内膜に似た組織が子宮の内側以外に発生する病気です。

通常、子宮内膜は着床せず不要になると、生理を迎えたときにはがれ落ち、経血として体外に排出されます。

しかし、子宮以外できると体外に排出することができず、チョコレートのう胞になったり、他の臓器と癒着を起こしたりします。子宮内膜症を発症すると、生理痛が悪化するほか、性交時や生理のとき以外にも下腹部に痛みを感じるようになり、さらには不妊症にもつながります。

 

また、生理中は免疫が低下しているため、カンジダやクラミジアによる感染症にもかかりやすくなります。カンジダやクラミジアは一度かかってしまうと再発しやすく、相手の男性に感染してしまう危険もあります。

 

生理中のセックスは、決してオススメできるものではありません。生理痛や不安がある場合には控えましょう。

 

子宮内膜症は日本人女性の約10人に1人が発症しているといわれる大変身近な病気です。子宮内膜症は命にかかわる病気ではありません。しかし、完治は難しく一度かかると長く付き合っていく病気。子宮内膜症の10のチェック項目と婦人科検査について解説します。

 

 

さいごに~妊娠に関する知識と月経周期の把握を~

生理中のセックスは妊娠の可能性だけでなく、膣や子宮の疾患につながる危険性も高まります。

 

特に、生理が始まる最初の数日は出血の多い時期です。無理はせず、どうしても、という場合には、体を清潔に保つようこころがけましょう。また、生理中に関係なく、妊娠を望まないセックスに避妊具は必須です。

 

生理と妊娠の知識を身につけ、パートナーとの信頼を深めましょう。

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