はじめに

かぜ症状の代表に「のどかぜ」があり、水分も取れない程の痛みは大人でも大変ですよね。

特に赤ちゃんや子どもはのどに炎症を起こしやすく、水も飲めないほどの炎症から重症化もあるため注意が必要です。

かぜを引いたら気を付けたい「急性扁桃炎」の症状と対処法を紹介します。

急性扁桃炎とは?

「扁桃」とはのどの両サイドにあるリンパ組織のことで、外から侵入してくる病原菌を防ぐ役割をしています。

以前は「扁桃腺炎」と言っていましたが、リンパ組織を主体とし、腺でないため「扁桃炎」といいます。

「急性扁桃炎」の原因は、ウイルス感染と細菌感染によるものです。

■主なウイルス
アデノウイルス、単純ヘルペスウイルス、エコーウイルス、コサッキーウイルスなど

■主な細菌
溶連菌、ブドウ球菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌など

これらは体内に常に存在している常在菌で、健康な時は関係ありませんが、風邪などで体が弱った時、免疫力が不十分な乳幼児は増殖してしまうことがあります。

また、一般に「のどかぜ」と呼ばれる症状に「急性咽頭炎」があります。これはウイルス感染により、咳、鼻水、のどの痛みというかぜ症状で、2~3日で回復に向かいます。
咽頭炎は、呼吸器の一番浅い部分の炎症なのであまり心配は要りません。

急性扁桃炎の症状は?

●39度~40度の高熱

●熱は高いが、咳や鼻水はあまりない

●強いのどの痛み

●扁桃が赤く腫れて、表面に白い膿が出る

●つばを飲むだけで痛いため、母乳や食欲不振

●悪寒、倦怠感

●悪化すると首やあごのリンパ腺が腫れる

急性扁桃炎の治療法は?

抗生物質、解熱剤、消炎鎮痛薬が中心です。

溶連菌など細菌が原因の時は抗菌薬を処方されます。通常は1週間程度で治りますが、飲食が出来ない場合は点滴治療も行います。

水分と栄養を補うため入院が必要になることもあります。

自宅ケアは?

まずは、処方された薬できちんと治療することが大切です。

そのほか安静にし、こまめにうがい、部屋の湿度の調節、酸っぱいものや熱いものを避けて水分や栄養補給をしましょう。

かぜから急性扁桃炎への合併症に注意!

かぜ症状による咽頭炎から、細菌性の急性扁桃炎になった場合、溶連菌などの細菌が体内にまで広がると、急性腎炎、リウマチ熱、気管支炎や肺炎などを起こす可能性があります。

強いのどの腫れや痛みのため、水分も受け付けない場合、脱水症状を起こすことがあります。

その場合は、自然治癒を待つのではなく小児科を受診しましょう。

おわりに

免疫力を十分に備えていない子ども(特に乳幼児)は炎症が起こりやすいため、扁桃炎を発症すると、年に数回のペースで繰り返すこともあります。

普段からのどをいたわって、大事に至らないようにしましょう。