風邪やインフルエンザが猛威を振るう季節には、併せてたくさんの感染症が流行します。

「気管支炎」という病名はみなさんも知っていると思いますが、呼吸器系の感染症の場合、特に乳幼児は重症化する可能性が高いため、感染症が流行している時期には注意が必要です。

風邪やインフルエンザがきっかけとなり、乳幼児がかかりやすい「細気管支炎(さいきかんしえん)」の症状と対処法を知っておきましょう。

細気管支炎とは?

急性気管支炎は、ウイルスや細菌が空気の通り道である「気管支」の粘膜に入り込み炎症を起こすものです。

風邪は「鼻からのどにかけての上気道」にウイルスがついて起こりますが、気管支炎はさらに奧の「下気道の気管支」にウイルスが及んで炎症が起きます。

細気管支炎は、さらに枝分かれした気管支の末端部分にまで炎症が及んだ状態です。

冬によくみられ、主に2歳未満の子どもが発症します。とくに生後6か月未満が発症のピークです。

これは、月齢が低いほど細気管支が十分に成長していないので、ウイルスが侵入しやすいためです。

2歳未満の乳幼児は「細気管支炎」を起こしやすく、また炎症が肺にまで及ぶ「肺炎」なども引き起こす可能性が高いため注意が必要です。

細気管支炎の原因は?

ウイルスによる風邪、またはインフルエンザから続いて細気管支炎になるケースが一般的です。

原因となるウイルスや細菌は気管支粘膜につきやすいため、炎症を起こしやすくなります。

◼︎主なウイルス

インフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなど。

他にも、麻疹(はしか)、風疹 ウイルスなども気管支炎の原因となります。

◼︎主な細菌

マイコプラズマ菌など

細気管支炎の症状は?

◇38度以上の高熱

◇鼻水

◇コンコンという乾いた咳から、ゴホンと痰が絡んだ湿った咳に変わる

◇ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音

◇熱は3~4日で下がることが多いが、咳が止まらず数日たっても治まらない

◇呼吸が小刻みに早くなり肩で息をする

◇顔色が悪くなり、食欲不振

◇嘔吐を伴うこともある

◇のどの渇き、胸の痛み

◇呼吸時に胸がペコペコと上下する陥没呼吸や呼吸困難

風邪がひどくなったような症状と似ているため見逃しがちですが、肺炎などに転じないためにも注意して観察する必要があります。

細気管支炎の治療法は?

ウイルスが原因の気管支炎には特効薬はなく、対症療法となります。

咳止めや痰を出しやすくする薬(去痰薬)、気管支を広げる薬(気管支拡張薬)が処方されます。

軽症で水分や栄養摂取が可能な場合は内服薬で経過観察します。

正しく治療をしていれば、1週間~10日程度で回復します。

細菌に感染した場合は抗生物質を使用します。

一度受診しても、症状が悪化してくる場合は、気管支炎から肺炎に進んでいる可能性があります。

重症の場合は入院治療も必要になります。早めに小児科を再受診しましょう

自宅での対処法について

〇安静と十分な水分補給が大切です。赤ちゃんは一度にたくさんおっぱいやミルクを飲めないことがあるため、注意して補給してあげましょう

〇気温が変化すると咳が出やすくなるため、室温を一定に保ちましょう

〇湿度を50~60%に保ちましょう

〇咳で苦しいときは、たて抱きにしてあげたり、背中をさすったり、楽な体位をとってあげましょう

〇家のほこりに注意しましょう

〇半日以上おしっこが出ないときは脱水症と考えられます。早めに医師の診察を受けましょう

おわりに

ただの風邪だと思っていたら、違う病気だったということは多々あることです。

風邪やインフルエンザから細気管支炎になり、肺炎にまで悪化する可能性もあるため、特に赤ちゃんには注意が必要です。

とにかく予防が重要ですので、家族みんなで、うがい、手洗い、マスクなど基本の予防対策をしっかりしていきましょう。