口の中に何かできると、口内炎やカンジタ症(鵞口瘡(がこうそう)などの病気を疑いますね。

今回は赤ちゃんの歯の発育途中で起こる「上皮真珠」と「先天歯」についてのお話です。

ほとんどの新生児に見られる特徴の一つです。

上皮真珠(じょうひしんじゅ)とは?

生後数か月の赤ちゃんの歯ぐきに、白い粟粒大の粒が出てきます。

触ると歯とは異なって柔らかい感触があります。

数は1~2個だけの場合もあれば、いくつも並んでいる場合もあります。

真珠のように光っていることから「上皮真珠」と呼んでいます。

病気なの?

上皮真珠は多くの赤ちゃん特有の現象で病気ではありません。

原因は、赤ちゃんがお腹の中で育っていく間にあごの中で歯が作られる過程で、消滅するはずだった上皮細胞の一部が吸収されずに角化して口の中に残っているものです。

歯の生え始めと誤解されることもありますが歯ではなく、痛みやかゆみなどは特にありません。

生後すぐに見られる場合から、6ケ月くらいの赤ちゃんに見られます。

ほとんどの赤ちゃんに見られるもので、男女差もありません。

治療は必要?

治療の必要はなく、そのままにしておいて大丈夫です

乳歯が生えてくるまでにはだんだん小さくなり、自然になくなります。

また、ぽろっと取れることもありますが、赤ちゃんが飲み込んでしまっても問題ありません。

その後の歯の生え方にも影響はありません。

安心してくださいね。

注意点として

母乳やミルクを飲む時の妨げになるということはほとんどないようです。

ママが気にして歯ぐきを頻繁に触ったりしないようにしましょう。

そこから細菌が入って炎症を起こす場合があります。

もし気になるようであれば歯科医師に相談しましょう。

先天性歯(せんてんせいし)とは?

赤ちゃんの歯は、通常生後4~6か月頃の間に生えてきますが、まれに生まれたときから歯が生えていたり、生後1か月の頃から生え始める子もいます。

これを先天性歯(魔歯)といいます。

下の前歯に1~2本生えることが多いようです。

治療は必要?

先天性歯にも、過剰歯(余分な歯)の場合と乳歯の場合の2種類あります。

先天性歯は歯の表面を覆っているエナメル質が薄く、歯の付け根ももろいため、多くの場合自然に抜けてしまいます。

そのため通常はそのまま様子を見ます。

ただし、

・その歯が原因で舌を傷つけたり、口の中に潰瘍(かいよう)ができる

・授乳の際にママの乳首を傷つけてしまう

このようなことがある場合は、歯の先を丸く削ることもあります。

小児科に相談してみましょう。

おわりに

このように、歯も新生児特有の特徴があります。

生れたばかりの赤ちゃんの体に何か気になることを見つけると、病気? 治療が必要?など分からないことも多いですね。

今回の「上皮真珠」と「先天歯」は通常は病気ではないため、知っておくと安心ですね。