はじめに

包茎は一般的に大人にはある種悩ましい問題として話題になりますが、子供の場合はどうなんでしょうか。

新生児の体の状態の中で、包茎は目に見えて判断がしやすいものの1つです。

どんな状態か、病気なのか、治療は必要なのか、男の赤ちゃんのママは知っておいて下さいね。

一緒に確認しておきましょう。

image by

photo AC

症状は?

包茎は、亀頭(おちんちんの先端)が包皮(先端を包む皮膚)で覆われている状態です。

幼児期までは「生理的包茎」と言われ、赤ちゃんのほとんどが包茎の状態です。

成長するにしたがって包皮と亀頭の癒着が取れて亀頭が露出するようになります。

包茎には2種あります。

①仮性包茎 : 亀頭が普段は見えないが、めくると露出できる

②真性包茎 : 包皮の先端が細く、めくっても全く露出できない

通常3歳くらいには癒着が離れ、小学生以降にはほぼなくなり、思春期以降はさらに少なくなります。

状態は成長につれて変化していくため、通常は何もする必要はありせん。

ところが、亀頭と包皮が離れていく段階で、所々癒着が残ってしまう場合があります。

また真性包茎の場合は、亀頭が全く出せないため、包皮の内側が不潔になりやすく炎症を起こしやすくなります。

この症状が見られたら注意!

◇おしっこをするときに尿が包皮の先端にたまって膨らむ

◇おしっこの出が悪い

◇亀頭や包皮がただれたり膿がたまったりする

◇おしっこのときに痛がったり、かゆがったり、出血する場合もある

このような症状は、亀頭や包皮に細菌感染が起こる「亀頭包皮炎」や細菌感染が尿路へ広がる「尿路感染」になることもあります。

炎症が見られたら、早めに小児科か泌尿器科を受診しましょう。

包茎の治療法は?

新生児の場合は、真性か仮性かわからないことが多いため、しばらく様子を見ます。

「仮性包茎」は特に治療の必要はありません

汚れをためないようにお風呂のときに、そっと包皮をむいて洗ってあげましょう。

「真性包茎」の場合は、自然に治ることはありません

まずはステロイド軟膏を毎日包皮に塗る方法で様子を見るか、手術をします。

手術をするべきかどうかは、まだ成長段階のうちは変化していくため、よく検討しましょう。

ただし、亀頭包皮炎を繰り返すなどの場合は、早めの手術がいい場合もあります。

小児科や泌尿器科で相談しましょう。

普段のケアは?

包皮の中に垢をためないよう、石けんで洗って清潔にしてあげましょう。

幼児は不潔な手で性器を触ったりして細菌感染を起こすことがあります。

外遊びをしたままの汚れた手で触らないように教えていきましょう。

image by

photo AC

おわりに

アメリカでは、以前は男児の包皮切除の手術は多く、現在は減少しているものの、6割程度が手術を受けているようです。

イスラムの国々などは、割礼(宗教・文化に基づく包茎手術)は儀式の1つとして行われています。

ヨーロッパでは、仮性包茎についてはほとんど手術は行われていないようです。

日本でも手術は奨励していないようですが、医師によると、子どもの包茎についてはご両親が悩んでいるケースが多いとのことです。

子供の将来を考えると、早めに手術してあげたほうがいいのではないか、と深刻になってしまうママやパパもいるようです。

乳幼児の包茎は、病状がない限り基本的に治療の必要はないため、焦らず様子を見ることが大切ですね。