はじめに

「先天緑内障」は、「先天白内障」と同様、大人や老人の病気ではなく、赤ちゃんや子どもにも起こります。

「先天緑内障」は手遅れになると失明の可能性があります。

視力が成長する大事な時期に起きる目の病気は、将来のために早期の発見、治療がとても重要です。

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先天緑内障ってどんな病気?

「先天緑内障」は、眼球内部の圧(眼圧)の上昇により、視神経が圧迫されて、視力低下や視野狭窄(しやきょうさく)、時には失明する病気です。

眼圧は目の中の水(房水)によってバランスを取っていますが、房水の出口に生まれつきの異常があり、眼圧が高くなると緑内障が発症します。

高い眼圧が視神経を圧迫するため、捉えた情報が脳に伝えられられなくなり、視野が欠けたり狭くなるなど、視力に障害が出ます。

生まれつきの「先天緑内障」の場合と、生後少しずつ変化していく「発達緑内障」の場合があり、約80%は生後1年以内に発症します。

片目だけにできる(片眼性)と両目に出る(両眼性)があり、生後3か月以内に診断されたものは90%が両眼性です。

片眼性は発見しやすい面はありますが、両眼性の緑内障は、手遅れになると失明の恐れがあるため、早期発見が重要です。

先天緑内障の症状は?

◇涙の量が多い

◇極端にまぶしがる

◇まぶたのけいれん

◇黒目が白くにごる

◇黒目が通常より大きい、または左右で大きさが違う

などがありますが、早発型の発達緑内障が発症する時期は、子供本人には何も分からないことがほとんどです。

早期発見のためには、子供の変化を見逃さないよう注意しておきましょう。

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先天緑内障の治療法は?

眼圧を下げる手術で治療します。

ただし1回の手術で眼圧が下がらない場合は、複数回の手術が必要になります。

眼圧が下がった後も定期的に検査をし、その後も経過観察が必要です。

手術後でも機能的な障害が残っていることが多く視力の発達が妨げられるため、眼鏡の装着など治療を継続して行う必要があります。

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さいごに~先天緑内障は「3歳児検診」が重要~

視力の発達は6歳頃までに完成してしまいます。

普段からの注意が必要ですが、検診などで発見されるケースがあるため、「3歳児健診」がとても重要です。

それまでにも、もし子どもの目に少しでも異常を感じたら、早期に眼科を受診して下さい。