妊娠しても実家で出産するために帰省したりと、飛行機に乗らなくてはいけない場面もあるかと思います。

「妊婦はいつからいつまで飛行機に乗れるの?」
「飛行機は妊婦とおなかの子に影響はあるの?」
「JAL、ANA、スカイマーク・・・航空会社で妊婦への対応は違うの?」
「突然のつわり、腹痛、おりもの、下痢や便秘が心配。飛行機に乗る時は何に気をつければいいの?」

この記事ではこういった疑問を解消していきたいと思います。

安心して飛行機を活用するためにもご参考ください。
 

妊婦さんが飛行機を使うなら妊娠4ヶ月(12週)〜7ヶ月(27週)の間がおすすめ

切迫流産や切迫早産の危険性や妊娠の合併症(中毒など)などがなければ、飛行機搭乗自体の妊娠への影響が根拠としてなく、正常な妊娠状態でしたら飛行機搭乗に危険はないと考えられています。

ただ、出産予定日一ヶ月以内で飛行機にのるときは医師の診断書や同意書が必要となっており、事前に診察を受けて航空会社に提出する必要がありますので、妊娠後期や臨月の方は特に注意が必要ですね。

特に気をつけていただきたいのは、出血や腹痛があるとき、切迫流産、子宮外妊娠、習慣流産、切迫早産、前置胎盤、頸管無力症、妊娠中毒症、貧血、血栓性静脈炎など、危険な状態になっている方です。

これらに該当する方は飛行機に限らず安静にしておく必要がありますので、どうしても遠くに行く必要がある場合は産婦人科の医師に相談しながら計画を立てましょう。
 

飛行機を使うなら妊娠4ヶ月(12週)〜7ヶ月(28週)の間がオススメ

妊娠4〜7ヶ月目の間がオススメな理由は次のとおりです。

・早期流産やつわりのリスクが落ち着くため:妊娠2〜3ヶ月目は早期流産とつわりへのケアが大切に

妊娠2ヶ月目(6〜7週目)は流産の多い期間なのでなるべく負担の少ない行動をとりましょう。

12週までの流産を早期流産といいますが、流産の98%が早期流産です。
これも飛行機に限った話ではないですが、なるべく体と赤ちゃんに優しい生活を送ってくださいね。

また、3ヶ月目(8〜11週目)はつわりがひどくなりがちですので、乗り物酔いの対策をするといいでしょう。

妊娠初期の移動で気をつけた方がいいことは『【妊娠初期編】妊娠初期に飛行機に乗るときに知っておきたいこと(妊娠2〜4ヶ月)』でもご紹介していますのでご参考ください。
 

・まだお腹も大きすぎないため:7ヶ月目を過ぎると大きくなるお腹と体調変化へのケアが大切に

一方、妊娠7ヶ月目になると徐々にお腹が大きくなり、妊娠7ヶ月目を過ぎるとお腹はますます大きくなり、下半身のバランスが崩れ転びやすくなったり、腰痛や足の痛み、こむら返りなどが起こりやすくなりますので注意してください。

妊娠9ヶ月目にもなると徐々に子宮が持ち上げられ、周りの臓器を圧迫します。
そのため、トイレが近くなったり、食事の量が落ちたり、すぐ息切れしたりします。

里帰り出産の場合は1ヶ月前が目安ですが、1ヶ月前に帰省するときは飛行機以外の選択肢も考えた方が良いですね。
 

・つわりも軽くなる妊娠4ヶ月目からが飛行機活用のチャンス

妊娠4ヶ月目(12週)になると、多くの人はつわりの症状が軽くなります。

この時期から6ヶ月目(23週)まではつわりも少なく、お腹もまだそこまで大きくないのでお出かけがしやすい時期です。

妊娠中期の移動で気をつけた方がいいことは『【妊娠中期編】4ヶ月目からは安定期に。妊娠中に飛行機に乗る時に気をつけておきたい事(妊娠5〜7ヶ月)』でもご紹介していますのでご参考ください。この時期は「油断しない!」ということが最も大事になるポイントです。
 

「マタ旅」などはほどほどに。行き先にも気をつけましょう

最近、マタニティ旅行、「マタ旅」が密かなブームになっていますが、離島や海外に出かける場合は現地に産婦人科などの医療機関がない可能性があります。

お出かけはなるべく長距離移動にならないプランをたて、現地についてから焦らないためにも現地にある施設や、産婦人科の場所・営業時間などを念のため確認するように計画しましょう。
 

妊婦さんが飛行機に乗る時は気圧の変化と乾燥に注意しましょう

念のため炭酸飲料の飲食を避けておきましょう

機内は与圧装置によって外気圧よりも高い圧力がかけられ気圧が維持されていますが、若干の変動はあり、飛行機内の気圧が体に与える影響としては腸管内のガスの膨張が挙げられます。

炭酸飲料を飲んでから飛行機に乗ると、飛行機内の気圧が変化することで腸管内のガスがふくれてお腹を圧迫する事もありますので、飛行機に乗る場合はなるべく炭酸飲料を飲まないのがオススメです。
 

搭乗中はマスクをすると乾燥対策になります

飛行機内はとても乾燥しがちです。これによって風邪やインフルエンザのウィルスなどに感染しやすい状況でもあります。

マスクをするとウイルス対策ができるだけでなく、自然な保湿状態ができるのでオススメです。
 

妊婦さんへの荷物検査の影響は心配いりません

荷物検査の放射線の心配はいりません

チェックイン時のゲートでX線チェックがされているんじゃないかという心配を良く聞きますが、人間が通るゲートはおなかの赤ちゃんにも安全な金属探知機を当ててるだけ(高周波の磁界を発生させるだけ。磁石のようなものでチェックしているとイメージしてください)ですので安心です。

X線が使われているのは人間に対してではなく、手荷物の検査だけで、放射線は外にも漏れない仕組みになっていますので大丈夫です。(そもそもX線は大人でも全身に浴びるのはあまり良くないので、人に対しては使われません)

また、どうしても心配な時は係員に妊婦であることを伝えていただくと妊娠中であることを考慮した上で、身体検査に変更してくれる場合もあります。
 

航空会社別の妊婦さんへの対応一覧

日本航空(JAL)

・出産予定日の28~8日前・・・診断書・同意書の提出が必要
・出産予定日の7日以内・・・医師の同伴+診断書・同意書の提出
(診断書は事前にJALホームページよりダウンロード、同意書は出発空港で記入)
https://www.jal.co.jp/smilesupport/mama.html
 

全日空(ANA)

・出産予定日の28~8日前・・・診断書・同意書の提出が必要
・出産予定日の7日以内・・・医師の同伴+診断書・同意書の提出
(診断書は「航空旅行を行うにあたり健康上問題ない」旨を医師が明記したもの、同意書は出発空港で記入)
http://www.ana.co.jp/int/checkin/rakunori/family/
 

スカイマーク

・出産予定日の28~8日前・・・診断書・同意書の提出が必要
・出産予定日の7日以内・・・医師の同伴+診断書・同意書の提出
(診断書は事前にスカイマークホームページよりダウンロード、同意書は出発空港で記入)
http://www.skymark.co.jp/ja/service/support/support2.html
 

AIRDO

・出産予定日の28~8日前・・・診断書・同意書の提出が必要
・出産予定日の7日以内・・・医師の同伴+診断書・同意書の提出
(診断書は「航空機旅行はさしつかえない」旨を医師が明記したもの、同意書は出発空港で記入)
http://www.airdo.jp/flight/support/baby.html
 

スターフライヤー

・出産予定日の28~8日前・・・診断書・同意書の提出が必要
・出産予定日の7日以内・・・医師の同伴+診断書・同意書の提出
(診断書は「航空機での旅行が可能である」旨を医師が明記したもの、同意書は出発空港で記入)
http://www.starflyer.jp/checkin/support/mother.html
 

フジドリームエアラインズ

・出産予定日の28~8日前・・・診断書・同意書の提出が必要
・出産予定日の7日以内・・・医師の同伴+診断書・同意書の提出
(診断書・同意書は事前にホームページよりダウンロードして医師と本人とで明記)
http://www.fujidream.co.jp/checkin/support/support_mom.html
 

アイベックスエアラインズ

・出産予定日の28~8日前・・・診断書・同意書の提出が必要
・出産予定日の7日以内・・・医師の同伴+診断書・同意書の提出
(診断書は事前にホームページよりダウンロード、同意書は出発空港で記入)
http://www.ibexair.co.jp/flight/support/child.html
 

妊婦さんの飛行機搭乗中はつわり対策と適度な軽運動を

搭乗前にトイレの場所のチェック、エチケット袋のチェックをしておきましょう。

つわりがある場合は、乗り物酔いにも注意です。
念のため、トイレの位置を確認しておいたり、エチケット袋を確認しましょう(足りなくならないように)
 

妊婦さんは延長用のシートベルトをお願いできます

シートベルトには延長ベルトがあります。

ベルトの長さが足りなくても恥ずかしがらず乗務員さんに言いましょう。(延長ベルトを用意してくれます)
 

念のためエコノミー症候群への対策もしましょう

エコノミークラス症候群にならないため、水分を十分にとりましょう。

海外旅行のように長時間飛行機に乗る時は、足の運動をしたり(関節を動かして足の血流を良くしましょう)、1~2時間おきに無理のない程度に立って歩くといいでしょう。

また、無理せず、楽な姿勢をとることもエコノミー症候群対策にも大切です。
 

おわりに

乗る時期の注意(妊娠初期と後期はできるだけ他の交通手段を考える)、体調が芳しくなかったら無理をしないこと、気圧・湿度への注意等のポイントをおさえていただき、快適なフライトで、旅行してくださいね。


旅行前に航空機旅行が可能かどうかお医者さんに必ず相談しましょう。
特に自覚症状や、心配なことがあったり、出血・つわりなどの症状があったり、切迫流産・貧血・妊娠中毒症などの合併症があった場合や、妊婦として初めての飛行機搭乗の際などは、お医者さんに相談しましょう。