はじめに

脳炎、脳症は、ウイルスや細菌に感染し、脳に炎症が起きる病気です。

様々な病気からの合併症で起こることが多く、乳幼児には命にかかわることもある大変危険な病気です。

早期発見のために、原因、症状、対処法を知っておきましょう。

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脳炎・脳症の原因と特徴

<脳炎>

ウイルスが直接脳の中に浸入して中枢神経に障害が起きます。

原因となるウイルスは、単純ヘルペスウイルス、麻疹、風疹ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、インフルエンザウイルス、ムンプスウイルスなど多数あります。

多くは、はしか、風疹、水ぼうそう、インフルエンザ、おたふくかぜなどのウイルス感染からの合併症としても起こります。

<脳症>

脳内にウイルスは検出されず、脳以外の場所で起きているウイルス感染により、脳の圧力が上がり障害が起こります。

原因となるウイルスは、インフルエンザウイルス、ヒトヘルペスウイルス(HHV-6)など多数あります。

主にインフルエンザ、突発性発疹、ロタウイルス腸炎などからの合併症としても起こります。

中でも最も重症化しやすいのがインフルエンザ脳症です。

インフルエンザ脳症は1~2歳に最も多く、重症度も高く危険です。

残念ながら、インフルエンザにかかった場合、どのような時に脳症になるのか予測はできません。

インフルエンザ脳症は、神経症状が出るまでの期間が短く、発熱から数時間~わずか1日足らずのうちに重症になることがあります。

脳炎・脳症の症状は?

◇38度~39度の高熱

◇頭痛、下痢、嘔吐

◇けいれん、ひきつけ

◇脱力や手足のまひ

◇呼吸困難

◇奇声や異常な興奮

◇意識障害

などが見られた場合、手遅れになると命にかかわる危険があります。

また、まひ、難聴、知的障害、運動障害、てんかん、発達障害など、重い後遺症が残る可能性もあります。

以上のような症状が現れた場合は、夜間でも至急病院へ行ってください。

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脳炎・脳症の治療法は?

入院して治療します。

ICU(集中治療室で)全身管理のもと、抗けいれん剤や脳圧を下げる薬などを使いながら治療します。

原因となるウイルスによって抗ウイルス薬が有効なケースもありますが、特に有効な治療法はなく対症療法のみです。

慎重な経過観察により症状に合った治療を行います。

命にかかわる病気のため、迅速な治療が必要です。

おわりに

脳炎と脳症の識別は厳密には難しく症状も似ていますが、いずれも脳に障害が起きる危険な病気です。

特にインフルエンザが急速に大流行している時期には感染予防が必須です。

子どもがインフルエンザ脳症をはじめとする脳炎・脳症にかからないために、また手遅れにならないために、各感染症には注意しましょう。

いざとういう時のために、症状や対処法を知っておきましょう。