子供に市販の目薬を使う前に|病院を受診する目安
目のかゆみ、目の充血、プールに入った後の眼病予防など、子供が目薬を使用する状況はさまざまです。
市販の目薬を使用することで症状を改善させることはできますが、次のような症状がある場合には、何らかの病気が隠れている危険性もあるため病院を受診することをおすすめします。
・目やにが大量に出ている
・目の痛みやかゆみが強い
・目の充血がひどい
・白目が黄色い
・目に異物が入って取れない
・まぶたが赤く腫れている
目の症状のほかに、次のような全身症状がある場合は、市販の目薬を使わずに病院を受診してください。
・発熱や発疹がある
・喉・耳・リンパなどの痛みがある
子供向けの市販の目薬の選び方
基本的には子供用の目薬を使用
子供に市販の目薬を使用させる場合は、基本的には子供用の目薬を使用しましょう。
大人用の目薬の中には、清涼感を与える成分など子供には刺激になるものがあるためです。
対象年齢を確認する
子供の場合は、いくつか使用してはいけない成分があります。
7歳未満の場合は、プラノプロフェン・アシタザノラスト・トラニラスト・ペミロラスト、1歳未満の場合はケトチフェンといった成分が含まれている目薬は使用できません。
目薬を使用する前に、添付文書の使用上の注意を確認しましょう。
また、小さい子供・乳幼児の場合は自分の症状をうまく伝えることが出来ないため、意思表示がはっきりできるまでは病院の受診を優先しましょう。
子供に使える市販の目薬
目薬を使用する際は、症状に応じて製品を選択しましょう。
市販の目薬はさし心地や症状を自分でうまく伝えられる年齢になってから使用することがおすすめです。
症状を訴えられない小さな子供の目の異常は、医師が診察して目薬を選ぶ事が原則となります。特に1歳未満の乳児は市販薬を使用するよりも、まずは眼科または小児科を受診してください。
幼児など小さな子供の場合は、医師・薬剤師・登録販売者に相談してから目薬を選ぶようにしましょう。
目やにが多く目がかすむ
目の充血やかゆみなどほかの症状が無く、軽い目やにが出る場合は市販の目薬を使用して様子を見ることができます。
目やにの症状がひどい場合やしばらく使用しても症状が改善しない場合は、眼科または小児科を受診しましょう。
ものもらい
ものもらいの目薬には小さな子供でも使用できるものが多くあります。
使用する場合は、まずは薬剤師や登録販売者に相談してからの方が安心です。
1〜2日使い効果があるようなら4日程度使用を続けてください。ただし、1〜2日使用しても全く改善の兆しがみられない場合や悪化が見受けられる場合は、眼科または小児科を受診してください。
疲れ目・目のかゆみ・充血に
乾き目・ドライアイに
ドライアイは体質的なものも関係している可能性があり、市販の目薬では一時的な対処にしかならないこともあります。
子供に乾き目・ドライアイが疑われた場合は、まずは眼科または小児科を受診して指示を仰ぐようにしましょう。
子供に目薬を使用する際の注意点
子供に目薬を使用する際は、次のようなことに注意してください。
・泣いているときは目薬が涙で流れるため、点眼を避ける
・目薬を使用する前に十分手を洗う
・複数の目薬を使用する場合は5分間以上の間隔を空ける
・目薬の容器の先端をまぶたやまつげ、手などに触れない
・目から目薬が溢れたらティッシュなどで拭き取る
また、子供に目薬を差すときは、なるべく恐怖感を与えないように、子供を仰向けに寝かせながら両足で子供の頭や体を固定して差してあげる方法がおすすめです。
目薬を差すときは、片方の手で子供のまぶたを開き、もう一方の手で差しましょう。
目薬を差したら、成分を浸透させるために、まぶたをしばらく閉じてじっとするように伝えましょう。
市販の目薬で改善しない場合は病院へ
師範の目薬の使用期間は製品によって異なりますが、目安としては市販の目薬を1週間程度使用しても症状が改善しない場合は、何らかの病気のおそれもあります。
また目薬を使いはじめて2〜3日しても症状に全く改善の兆しがない、または悪化している場合も市販薬では対処しきれないおそれがあります。
眼科もしくは小児科を受診してください。
おわりに
多くの目薬は、大人用のものでも子供に使えますが、中には子供に使用してはいけない成分が入っていたり、子供にとっては刺激が強いものがあるため、必ず成分を確認しましょう。
目薬を差すのが嫌いな子供の場合は、目薬が終わったら褒めてあげると、次に目薬を差すときにやりやすくなることがあるのでおすすめです。