子供に市販の風邪薬を使用する前に|病院の受診目安

咳や鼻水、発熱などの風邪の症状は、インフルエンザ・全身臓器の感染症・アレルギー・膠原病・薬の副作用などの初期症状として現れることがあるため、風邪のような症状が出たとしてもすぐに風邪と断定することは困難です。

風邪のような症状が出たときは、症状をよく観察しながら、風邪以外の病気の危険性も念頭においた上で対処する必要があります。

次のような症状がある場合は、風邪とは別の病気の疑いがあるため、市販の風邪薬を使用せずに病院を受診することをおすすめします。

・熱が39℃以上ある
・熱は38〜39℃だが、咳や鼻水以外に複数の症状がある
・熱が3日以上続く
・黄色や緑色の濁った鼻水が出る
・喉が飲食物や唾液を飲み込めないほど激しく痛む、あるいはひどく腫れている
・息切れをともなうほど咳が激しい、または大量の痰が出る
・咳が1週間以上続く
・関節や全身の痛みをともなう
・何度も下痢や嘔吐をしてぐったりしている

上記の症状がない場合でも、子供がつらそうであれば一度病院を受診しましょう。

市販の子供向け風邪薬の選び方

風邪薬には、風邪の原因となるウイルスに直接作用する薬はないため、熱や咳などの症状を緩和するような対症療法が中心になります。

風邪の症状が軽度であれば、市販の風邪薬は症状の緩和に有効です。

ただし、風邪の諸症状は感染症に対する生体防御反応でもあるため、薬で症状をおさえるることが望ましくない場合もあります。
また、2歳未満の子供の場合は症状が重くなりやすいため、病院の受診を優先してください。

選び方のポイント

子供に風邪薬を使用する際は、副作用が少なく安全性の高い「アセトアミノフェン」の配合された小児用製品を選ぶとともに、薬の対象年齢に注意しましょう。

また、風邪薬を選ぶ際は、副作用の頻度を少なくするためにも、なるべく出現している症状を緩和するための成分のみが配合されている薬を選ぶことをおすすめします。

出現している症状が少ない場合は、咳だけなら咳止め、鼻水だけなら鼻炎薬といった薬を選び、総合風邪薬以外で対応することが必要になることもあります。

子供が使用できない成分がある

子供の発熱や頭痛に効果的でなおかつ安全な成分は「アセトアミノフェン」と「イブプロフェン」の2種類ですが、市販薬ではアセトアミノフェンを配合した薬のみ取り扱われています。

また、ジヒドロコデインリン酸塩は12歳未満の子供には使用しないでください。

市販の風邪薬を使用するのであれば、子供でも飲める成分で作られている小児用の風邪薬を使用しましょう。

子供に使える市販の風邪薬

2歳未満の場合は重症化や市販薬では対処できない病気のおそれもあるため、市販薬はどうしても病院に行けない場合の応急処置にとどめ、病院への受診を優先してください。

市販の子供用風邪薬には、液体(シロップ)タイプ・細粒や顆粒のタイプ・錠剤タイプなどの剤形があります。

年齢や子供の好みに合わせたものを選びましょう。小さな子供で好みが分からない場合は、比較的飲みやすいシロップタイプから試すのがよいでしょう。

また、子供の風邪薬は年齢によって使用量が違うため、箱や説明書の説明をよく読んで使用しましょう。

液体(シロップ)タイプ

ムヒのこどもかぜシロップSa

生後3か月から使用できる飲みやすいいちご味のシロップタイプの風邪薬です。このほかにピーチ味のタイプもあります。

子供の薬への抵抗を少しでもやわらげるアンパンマンの絵柄です。

キッズバファリンかぜシロップP

生後3か月から使用できる飲みやすいピーチ味のシロップタイプの風邪薬です。このほかにいちご味のタイプもあります。

比較的に咳を鎮める成分が充実しているため、咳がつらそうな症状に適しています。

顆粒や細粒タイプ

ムヒのこどもかぜ顆粒a

1歳から使用でき、苦みを閉じ込めたいちご味の顆粒です。

子供の薬への抵抗を少しでもやわらげるアンパンマンの絵柄です。

小児科でもよく子供に使用される成分が配合された風邪薬です。

宇津こどもかぜ薬C

1歳から使用できる、いちご風味の微粒です。

比較的に咳を鎮める成分が充実しているため、咳がつらそうな症状に適しています。

風邪をひくと消耗しやすいビタミンCも配合されています。

錠剤タイプ

パブロンキッズかぜ錠

5歳から使用できる錠剤タイプの風邪薬です。錠剤は小さくほんのり甘いため、子供でも飲みやすくできています。

子供の風邪薬で錠剤タイプは珍しく、シロップや顆粒が苦手な子供に向いています。

子供に市販の風邪薬を使用する上での注意点

飲み方の注意点

風邪薬は、十分な休養と睡眠をとった上で使用しましょう。

胃腸が弱い子供の場合は、薬を飲む際はなるべく空腹時を避け、多めの水で飲むようにしてください。

飲み合わせの注意点

また、市販の風邪薬に数種類の有効成分が配合されており、成分が重複するおそれがあります。

薬を使用する前に、添付文書の使用上の注意を確認してください。

症状が改善しない場合は薬の使用を中止

市販の風邪薬を5〜6回使用しても症状が改善しない場合は、薬の使用を中止して医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。

おわりに

市販されている風邪薬はさまざまな種類があるため、闇雲に選ぶのではなく症状や体質に合ったものを選ぶことで、より効果的に体調の回復をはかりましょう。

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