先天性内反足(せんてんせいないはんそく)ってどんな病気?

先天性内反足は、生まれつき、両足もしくは片足の足首から下が変形しているトラブルです。

原因はアキレス腱や靭帯などの組織が縮まっていたり、かかと周辺の骨(足根骨:そっこんこつ)の並び方に異常が起きているために起こります。

1000人に1人の割合で起こるとされ、どちらかというと男児に多い傾向があります。

自然治癒することはなく、放っておくと成長期に変形が残り、普通に歩行することが困難になります。

そのため、生後なるべく早くに治療を開始する必要があります。

先天性内反足の症状は?

◇くるぶしから足の先まで全体が内側を向いている

◇足首が硬く、外側にしようとしても抵抗があって直らない

◇両足に起きるケースが多い

◇立たせたときに足の裏の全面が床に付かない

◇歩行時に関節炎や疲労骨折などによる痛みが生じる

◇足の裏にタコや潰瘍ができ、細菌感染しやすくなる

動かしてみて元に戻る程度なら一時的なものなので心配は要りません。

硬くて動かないなど、上記のような症状の場合は、生後早いうちに治療を始めることが必要です。

内反足は見た目にもはっきり分かりますが、レントゲンとMRIで足根骨の配列や変形の程度を診断します。

先天性内反足の原因は?

先天性内反足では、かかとの骨の前側が足の内側後面にある距骨の下に潜り込むといった、骨の配列異常や変形が起きています。

さらに、靭帯や筋肉などの軟部組織に異常が起き、変形が戻りにくくなっています。

原因は現在まではっきりとわかっておらず、予防法もありません。

内反足の家族がいる場合、発症率が上がるため、遺伝的要素が関係しているのではないかと考えられています。

先天性内反足の治療法は?

先天性内反足では症状の程度によって、次のような治療が行われます。

ギブスで矯正

変形を手で矯正し、ギプスで固定します。

週に1回くらいの間隔でギプスを巻きかえ、2~3ヶ月間続けます。

矯正用の装具を装着

ギブスで治らない場合は、矯正用の靴などの装具を付けます。

装具は長期間続ける場合があるため、家族や周りの理解も大切です。

手術

ギブスや装置で矯正できない重症の場合はアキレス腱を切る手術などを行うこともあります。時期や手術の方法などは医師とよく相談の上行います。

矯正が得られた後も、変形の再発が見られる場合があります。

再発防止のために何らかの装具は必要となります。

成長が終了するまでは根気よく続けることが大切です。

おわりに

先天性内反足は、軽度から重度までありますが、見て分かるものが大半です。

足の動きや左右差など、少しでもおかしいと思ったら、早めに整形外科医に相談しましょう。