赤ちゃんや子供が薬を飲むのを嫌がる経験をされた方も多いのではないでしょうか。

子供の舌は敏感なため、甘い薬でも薬の成分そのものが持つ苦味を感じてしまうこともあります。

子供が嫌がるときは、薬の飲ませ方を工夫したり、水・ぬるま湯以外のものに混ぜたりすることで飲んでくれることもあります。

この記事では、子供への上手な薬の飲ませ方を紹介します。

子供に薬を飲ませる基本の方法

薬の効果を確実に引き出すには、薬は水かぬるま湯で飲むことが基本です。

しかし、子供が薬を水かぬるま湯で飲んでくれない場合は、飲んでもらえるような工夫をする必要があります。

なお、医師から薬の飲み方や使い方について特別な指示が出ている場合は、指示にしたがってください。

シロップの飲ませ方

シロップは有効成分が底に沈んでしまうことがあるため、使用の際はボトルを上下にひっくり返すなどして中身を均一にしましょう。

ただし、激しく振ると薬が泡立ってしまい正確に量れなくなるので注意が必要です。

使用量を正確に量った後は、スポイト・スプーン・哺乳瓶の乳首などを使用して、薬を飲ませてあげましょう。

唾液と混ざると、薬本来の苦味が出てくるため注意が必要です。

容器に薬が残っている場合は、薬を全部飲んでもらうために少量の水などを入れて飲ませてあげましょう。

その後、ぬるま湯や水を流し込んで薬の味が残らないようにしてください。

■シロップ薬の使用上の注意

シロップ薬は糖分が多く含まれているため細菌に汚染されやすい性質があります。
汚染を防ぐために、容器の口の部分やスポイトの先などを直接手で触れないでください。

薬が飲み残ってしまった場合は、保管せずに捨ててください。

また、使用したカップやスポイトなどは、きれいに洗浄した後乾燥させ、清潔に保ちましょう。

粉薬・ドライシロップの飲ませ方

薬に少量の水やぬるま湯を混ぜてペースト状にして、舌ではなく頬の内側や上顎に塗りつけるようにしましょう。

ペーストの固さは、ハミガキ粉程度が目安です。

最後に、水かぬるま湯を流し込んで薬の味が残らないようにしてあげてください。

粉薬・ドライシロップに哺乳瓶の乳首を使用する場合は、穴が狭くて薬が十分に出ないことがあるので、薬用の穴の大きい乳首を使用することをおすすめします。

錠剤・カプセルの飲ませ方

錠剤・カプセルは、子供が小学生になった頃以降に飲ませ始めましょう。

錠剤・カプセルは口や喉に付きやすいので、先に少量の水を飲ませて湿らせます。

舌の奥の方に錠剤・カプセルを置き、その後に水を飲ませ、飲んだ後は口内に薬が残っていないか確認しましょう。

なお、寝かせたまま薬を飲ませると喉につまるおそれがあるので、必ず上体を起こしてあげましょう。

錠剤の中には砕いて飲ませてしまうと正しく作用しない薬もあるため、砕いて飲ませたい場合は医師または薬剤師に相談しましょう。

薬を飲ませるタイミングを変える

子供は満腹時だと薬を飲むのを嫌がることがあります。

特に赤ちゃんの場合、お腹がいっぱいだと薬を吐き出してしまうこともあります。

お腹がすいていると薬を飲んでくれることがあるため、選択肢のひとつとして飲むタイミングをずらすことを試してみるのもよいでしょう。

飲むタイミングを変更することに問題がないか、事前に医師または薬を処方された薬剤師に相談してください。

薬を飲み物や食べ物に混ぜる

子供が薬をそのまま飲むのを嫌がる場合は、ジュースやアイスクリーム・シャーベット・ヨーグルト・プリンといった冷たいデザートなど、子供が好きな飲み物・食べ物に薬を混ぜて飲ませてあげるのもよいでしょう。

また、ジャム・チョコレートシロップ・ハチミツなどの甘味のあるペースト状のものに混ぜたり、すりおろしたリンゴやバナナなどに混ぜるのもおすすめです。

なお、ハチミツは1歳未満の乳児には、乳児ボツリヌス症を発症するおそれがあるため、与えないでください。

混ぜるのに注意が必要な食べ物・飲み物

食べ物・飲み物に薬を混ぜると薬を飲ませやすくなりますが、薬の種類によっては苦味が増したり、薬の効果に影響を与えるため食べ物・飲み物と一緒に飲んではいけないものがあるので注意が必要です。

効果に影響が出る薬は種類によって異なるため、薬を処方された際に医師または薬剤師に相談しましょう。

【薬と混ぜてはいけない食べ物・飲み物】

食べ物・飲み物 理由
ミルク 味が苦くなることでミルクを嫌いになることがある
ごはんなどの主食 ごはんを嫌いになって食べなくなるおそれがある
スポーツドリンク・炭酸飲料・果汁の多いジュース 薬の効果に影響を与えるおそれがある
熱い飲み物 薬の成分が変質してしまうことがある

【薬と混ぜるのに注意が必要な食べ物・飲み物】

食べ物・飲み物 理由
牛乳 薬の成分が吸収されにくくなることがある
ハチミツ 1歳未満は乳児ボツリヌス症を発症する危険性があるため与えない
アイスクリーム 混ぜても問題はないが、体が冷えて咳が出ることがある
酸味のある食べ物・飲み物 甘味のコーティングが剥がれて苦味を感じやすくなる

市販のゼリー状のオブラートを使用する

離乳食などが食べられる年齢であれば、ゼリー状のオブラートを使用することもできます。

ゼリー状のオブラートは、苦味を隠すことで薬を飲みやすくします。

加えて、薬の成分を変質させたり吸収を妨げたりもせず、ゼリーがのどにつまることもありません。

ゼリー状のオブラートにはさまざまな味があり、主に子供の好きなフルーツ味が多くなっています。

ただし、酸味のあるゼリーは苦味を増してしまうため、抗生物質などを飲む場合はチョコレート味が適しています。

ミナカラ薬局のピックアップ

龍角散 おくすり飲めたね ぶどう 200g

薬を包んで飲むタイプのゼリーです。

錠剤・カプセル・顆粒・粉薬・粘り気のあるシロップに使用できます。

ぶどうの皮から抽出した色素を使用したぶどう色のゼリーで、子供から薬が見えにくくなっています。

合成着色料・保存料不使用、ローカロリー、ノンシュガー、ノンカフェイン、ノンアレルゲンで、ぶどう味の他にピーチ味といちご味もあります。

龍角散 おくすり飲めたねスティク ブドウ 6包

薬を包んで飲むタイプのゼリーです。

「おくすり飲めたねぶどう味」と成分は同じです。

1回1本使い切りのスティックタイプで、携帯に便利なため、外出の際に使用しやすいのが特徴です。

 

抗生物質に向けたゼリー

龍角散 おくすり飲めたね チョコレート味 100g

薬と混ぜて飲むことのできるゼリーです。

苦い薬を飲みやすくするチョコレート味です。

錠剤・カプセル・顆粒・粉薬・粘り気のあるシロップに使用でき、特に抗生物質と一緒に使用するのがおすすめです。

合成着色料・保存料不使用、ローカロリー、ノンシュガー、ノンカフェイン、ノンアレルゲンです。

薬を飲ませた後の注意点

薬を使用した後に、機嫌が悪い・便が緩いなどいつもと様子が異なる変化がみられたら、副作用の疑いもあるので早めに医師または薬剤師に相談しましょう。

また、薬を飲んだ後すぐに全部吐いてしまった場合は、もう1回分飲ませてあげましょう。

飲んでから30分以上経っている場合は、すでに吸収されている可能性が高いので、追加で薬を飲ませずに様子をみましょう。

おわりに

薬の味の感じ方には個人差があり、子供によって好き嫌いは分かれます。

そのため、必ずしもこの方法というものはなく、子供に合った方法をいろいろと試してみるしかありません。

子供の様子を見ながら、一番良い方法を選んであげてください。

また、子供が薬を上手に飲めたときはしっかりと褒めてあげましょう。