イザというときのために知っておきたい緊急避妊(モーニングアフターピル)

「緊急避妊(モーニングアフターピル)」という方法は、なんらかの理由で避妊に失敗してしまった際の対応方法です。いざという時のために「緊急避妊」の事も理解しておきましょう。

はじめに

「避妊具がやぶれてしまった」「ピルの飲み忘れがあった」「なんらかの事故で…」など、なんらかの理由で避妊に失敗してしまうことが残念ながら度々起きています。

そういった状況でも望まぬ妊娠に至らないためにも、「緊急避妊(モーニングアフターピル)」といった方法が妊娠前の最後の対応方法として残っています。

最初にお伝えしたいのは、緊急避妊に一番重要なのは「なるべく早く行う」ことです。

緊急避妊を使わずしっかりとした避妊ができればベストですが、いざという時に混乱せず頼れるよう、緊急避妊の事も理解しておきましょう。

緊急避妊法について

緊急避妊法には、緊急避妊薬を使用する方法と、中用量ピルで代用する2つの方法があります。

日本では「ノルレボ錠」が緊急避妊薬として承認されています。一般的に、婦人科(産科含む)・レディースクリニックへ行くと、ノルレボ錠を緊急避妊用に処方されます。

病気では無いので保険は利かないのでご注意ください。事前に電話で金額を確認すると良いでしょう。

中用量ピルによる緊急避妊法

中用量ピルにより、緊急避妊を行う方法を紹介します。

緊急避妊法(ヤッペ法)とは

ホルモン値を一気に上昇→下降させて、子宮内膜を剥がし受精卵の着床を防ぎ避妊効果を発揮します。

ホルモン剤を多量摂取するため、身体に相当負荷が掛かります。当然、出血がくる前にまた失敗したからと言って重ねての緊急避妊はできません。あくまでも緊急であり連用できないので、最終手段だととらえておきましょう。

服用方法

一般的な服用方法・服用量をご紹介します。詳しくは医師の指示に従ってください。

中用量ピルの場合、該当する性交後72時間以内に2錠を服用し、さらに12時間後に2錠を服用します。(計4錠服用します)

●プラノバール、ソフィアA、ロ・リンデオール、ノアルテンD、ドオルトンなど中用量ピル=白2錠

高用量ピルの場合、該当する性交後72時間以内に1錠を服用し、さらに12時間後に2錠を服用します。(計3錠服用します)

●ソフィアC(高用量ピル)=白1錠

低用量ピルの場合は下記の分量を参考にし、それぞれ1回分飲み、更に12時間後に2回目を服用します。

1回分の服用量に相当するピルの分量は以下の通りです。
●マーベロン = 白3錠 (1回で3錠を服用します)
●トリキュラー・アンジュ・ラベルフィーユ = 黄色4錠 (1回で4錠を服用します)

 

緊急避妊による妊娠回避率について

緊急避妊薬(ピル)による避妊は、日常的なピルの服用とは異なり完全ではありません。

性交渉後72時間以内に緊急避妊がされた時の妊娠回避率は75%相当、妊娠(着床)確率は2%とされています。

72時間以後の服用は、回避率が格段に下がります。特に、24時間以内の処置をお勧めします。
万が一、避妊に失敗したときは可能な限り早く対処しましょう。

緊急避妊の成功と失敗の判断について

緊急避妊を行った数日後に消退出血があれば妊娠(着床)は否定され、避妊成功となります。
不安な場合は4〜5週間ほどしたところで妊娠検査薬で確認しましょう。

緊急避妊法を取ったあとにすること

個人差がありますが、早ければ3・4日後、通常は1週間後くらいに出血が起こります。
ただし、出血の量や様子に関しては、緊急避妊が生理周期のどのあたりで行われたかで変わります。

この消退出血があれば緊急避妊は成功となります。

遅い人では3週間くらい掛かる場合もあります。この場合4〜5週間ほどしたところで妊娠検査薬で確認してみるのをお勧めします。

緊急避妊法を実施し出血が起こったあとのしばらくの間は自然な排卵・生理再開の時期は予測がつかないので、生理周期が安定してくるまでの間は、コンドームなども併用した確実な避妊法を取るようにしましょう。

緊急避妊後のピル再開・または新たに常用ピルの服用を開始する場合

低用量ピルなどで日常的にピルを服用されている方は、緊急避妊後のピルの服用開始タイミングにご注意ください。

●緊急避妊後1週間以内に消退出血が来た場合、次の自然な生理を待ってピルを服用しましょう。

●緊急避妊後1週間以上経過してから消退出血が来た場合は、その日から新しいシートの1錠目を服用できます。ただし、自然な生理の初日からの服用ではないので服用から7日間、念を入れるなら14日間の避妊併用を行ってください。

いずれも日常的なピルの服用を開始できるようになるまではコンドームなども併用した確実な避妊法を取るようにしてください。

緊急避妊後の注意点

Q:緊急避妊薬を服用した後に吐き気が出るが、薬の副作用?吐いてもいいの?
A:緊急避妊は体への負担も大きく、吐き気などが発生しやすいです。嘔吐しそうな場合は市販の吐き気止めを併用し出来るだけこらえることをお勧めします。
なお、緊急避妊薬を飲んでから4時間以内に吐き出してしまった場合は(1回分の分量を)追加服用します。

Q:避妊効果がでたのかわかる方法はある?
A:避妊効果は体感できるものではないので、処置したあとは出血が来るまで待ちましょう。

Q:緊急避妊のあとセックスしても大丈夫?
A:緊急避妊の後、出血がないまま再び性交渉した時に、避妊に失敗しても再度の緊急避妊は出来ません。緊急避妊後、出血がくるまで性交渉は控えましょう。

おわりに

はじめにも述べましたが、緊急避妊はなるべく早く行うことが大切です。

普段からきちんと避妊対策することが最善ですが、いざというときのために正しい知識を持ち、対処できるようにしておきましょう。

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