生理痛の症状・原因・緩和法

生理痛は生理のときに下腹部や腰などお腹周りに痛みを感じることです。

鈍い痛みや子宮が締め付けられるような痛みなど、痛みの感じ方には個人差があります。

また、生理時は吐き気や下痢、頭痛、イライラの症状をともなうことがあります。


あなたの希望を以下の3つの中から選びましょう。

生理痛を緩和する

本章では生理痛(お腹周りの痛み)を緩和させる方法を中心に説明しています。

生理痛をすぐ解消したい方

自分の生理痛にあった薬で治す

ドラッグストアやインターネットで購入できる生理痛の薬は多く存在します。

その中から自分の症状にあった薬を選ぶのは難しいもの。

「キュアナビ」はあなたにあった生理痛の薬を見つけることができます。

生理痛の代表薬で治す

代表的な生理痛の薬をいくつか紹介します。

自分の知っている薬で治したい方はこちらを参考にしてください。

姿勢

姿勢が悪いと、体内の血液の循環が滞ったり子宮が圧迫されることで骨盤内に血液が溜まります。

このうっ血により骨盤内の血液がプロスタグランジンの影響を長時間受けるため、下腹部に鈍い痛みを感じたり、腰のだるさが起こることがあります。

長時間同じ姿勢を続けるデスクワークの方などは、特に注意が必要です。

血行促進(ストレッチ)

適度な運動により、血流が良くなると生理痛がやわらぐことがあります。

骨盤を意識しながら腰を回すなど、体に無理のない程度のストレッチもおすすめです。

ツボ

ツボ押しにより、生理痛がやわらぐことがあります。

生理痛に効くとされているツボには、足のツボである三陰交・血海、手のツボである合谷などがあります。

とくに三陰交は生理痛に効く代表的なツボであり、両足の内くるぶしの一番高いところから指4本分上、すねの骨のふくらはぎ側のくぼみにあります。

ツボ押しは、生理予定の1週間前から始めるとより効果的です。

アロマ

アロマには直接生理痛をやわらげる働きはありませんが、アロマのリラックス効果により自律神経が整えられ、痛みがやわらぐことがあります。

食べ物・飲み物

生理中は冷たい飲み物を避け、温かい飲み物で体を温めて血流を良くしましょう。

カモミール、ペパーミントなどのハーブティーには、鎮痛作用があるといわれています。

お腹を温める

カイロなどを使ってお腹を温めると痛みがやわらぎます。

お腹を締めつけない

お腹を締めつけると血流が悪くなります。

お腹周りの衣服や下着などをゆるめると痛みが緩和されます。

生理痛を根本的に解消したい方

生理痛を改善するには、日頃の生活習慣の見直しも必要です。

ストレスの解消

ストレスを感じることにより、自律神経が乱れて生理痛が悪化することがあります。

自分なりのストレス解消法を見つけ、実践することも大切です。

漢方で体質改善

加味逍遙散(かみしょうようさん)

体力は中等度以下で、のぼせ感があり、精神不安やいらだちのある方の月経不順、月経困難に効果があります。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

比較的体力があり、のぼせて足冷えなどのある方の月経不順、月経異常に効果があります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向がある方の月経異常、生理痛に効果があります。

規則正しい生活

規則正しい生活により、自律神経の乱れやホルモンバランスを整えましょう。

生理痛と関係の深い女性ホルモンは寝ている間に生成されるため、睡眠をしっかり取ることも重要です。

定期的に運動する

運動は血行の改善に役立ちます。ストレッチや散歩など無理のない程度に定期的に続けられる運動がおすすめです。

冷えに注意する

体が冷えると血流が悪くなるため、子宮の収縮がうまくいかなくなります。

生理中は特にお腹まわりを冷やさないようにしましょう。

入浴にはリラックス効果があるため、お風呂に入って体を温めるのもおすすめです。

また食事には、体を温めるとされる食べ物を積極的に取り入れましょう。

生理痛の原因を知る

本章では生理痛(お腹周りの痛み)の原因を説明しています。

生理痛の原因

プロスタグランジンの分泌量が多い

プロスタグランジンの分泌量が多いと、子宮の収縮が過剰になり生理痛の原因となります。

またプロスタグランジンには痛みを強める作用もあるため、頭痛や腰痛の原因にもなります。

子宮の出口がせまい

経血の通り道である子宮の出口が狭いと、経血が外に出るときに痛みを感じやすくなります。

若い女性や出産経験のない女性は子宮の出口が発達していないため、狭く硬い場合があります。

自然分娩による出産を経験すると生理痛が改善することもあります。

冷えによる血行不良

体の冷えにより血行が悪くなると、生理時の痛みを強く感じることがあります。

痛みの原因であるプロスタグランジンが骨盤内でとどまってしまうことがあるためだと考えられています。

精神的・身体的ストレス

ストレスにより、ホルモンや自律神経のバランスが乱れると生理痛が悪化することがあります。

生理痛がおこるメカニズム
卵胞(増殖)期

排卵の準備のため、卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌が高まります。

エストロゲンは子宮に作用し妊娠に備えて子宮の内膜を厚くします。

また、女性らしい体をつくる作用もあり、卵胞期には心身ともに安定し肌や髪の調子が良くなるといわれています。

エストロゲンには体温を下げる作用もあり、卵胞期の体温は低温相となります。

排卵期

エストロゲンの分泌がピークに達すると、黄体化ホルモンであるプロゲステロンが分泌されます。

すると卵胞から卵子が飛び出し排卵が起こります。

黄体(分泌)期

排卵後は、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌が高まります。

プロゲステロンは受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態にし、妊娠した場合は妊娠を継続させる作用があります。

体内の水分を保持したり食欲を増進させる作用もあり、むくみやイライラ、吹き出物、腹痛・腰痛、頭痛などの症状が出ることもあります。

プロゲステロンには体温をあげる作用もあるため、黄体期の体温は高温相となります。

月経期

プロゲステロンの分泌がなくなるため、体温が下がり血行が悪くなります。

生理時の他の症状を知る

生理のときには、生理痛(お腹周りの痛み)以外にも次のような症状が現れることがあります。

下痢

生理中に分泌されるプロスタグランジンが原因

腰痛や下痢は、生理中に分泌されるプロスタグランジンが原因とされています。

頭痛

女性ホルモンの一つ、エストロゲンの作用

頭痛は女性ホルモンであるエストロゲンの作用が原因とされています。

貧血

生理中の経血量が多い

生理の出血量が多いと、鉄欠乏性貧血を引き起こすことがあります。

イライラ・憂鬱感・怒りっぽい

生理に伴うホルモン変化などにより起きる

生理にともなう女性ホルモンの変化により、イライラ・憂鬱・怒りやすくなるなどの精神的な症状が起こることがあります。

PMSは、生理が始まる1~2週間ぐらい前から起こる、イライラ、腹痛、眠気、頭痛などのさまざまな不快症状のことをいいます。

PMSの原因ははっきりとはわかっていませんが、排卵後の急激な女性ホルモンバランスの変化によるものと考えられています。

生理がはじまるとPMSの症状は治まるため、生理のときは分泌されない黄体ホルモン(プロゲステロン)の関与が指摘されています。

生理痛の医療機関受診について

受診すべき生理痛の特徴

生理痛がつらい、生理の日数や周期・出血量が正常でない、貧血の症状がある、などの場合は病院を受診しましょう。

正常な生理日数の目安は3〜7日以内で、出血量は20ml〜140mlです。

生理周期の目安は25日〜38日の間で、6日以内の変動であれば正常であるといえます。

異常な生理のめやす

頻発月経

生理の周期が短く、24日以内の状態をいいます。

不妊の原因となる排卵が起こっていない無排卵性出血や、病気が原因の不正出血の場合もあるため、早めに婦人科を受診してください。

希発月経

生理の周期が長く、39日以上空いている状態をいいます。

排卵するのに長い日数がかかっている場合や、排卵していない場合が考えられます。

排卵がない場合は不妊症や無月経の原因となるため、婦人科を受診して治療を受けましょう。

過多月経

出血量が異常に多い、経血にレバー状のかたまりが混じるなど、生理の出血量が140mlを超える状態をいいます。

具体的には、生理用品を1〜2時間で交換しなければならない、不安で眠れない出血量であることなどが目安となり、鉄欠乏性貧血を起こすこともあります。

また、生理が8日以上続く過長月経をともなうこともあります。

子宮筋腫や子宮腺筋症などの病気が原因となっている可能性もあるため注意が必要です。

過少月経

出血量が異常に少なく、生理の出血量が20mlを下回る状態をいいます。

生理1〜3日目の出血量の多いときでも生理用品の交換の必要がない、などが目安となります。

生理が2日以内で終わってしまう過短月経をともなうこともあります。

無排卵月経であり放置すると不妊の原因となる可能性もあるため、婦人科を受診してください。

疑われる病気

器質性月経困難症

子宮内膜症

本来は子宮の内側を覆っている子宮内膜と同じような組織が、卵巣など子宮以外の場所にできる病気です。

主な症状には、生理痛、生理以外のときの下腹痛、腰痛、性交痛や排便痛などがあります。

卵巣にできるチョコレートのう胞の原因にもなり、不妊症との関連もあるといわれています。

子宮筋腫

子宮に良性の腫瘍ができる病気です。

良性のためすぐに命に関わることはありませんが、放置すると腫瘍は少しづつ大きくなっていきます。

生理痛、過多月経、過長月経、貧血などの症状があり、子宮筋腫が大きくなると周りの臓器を圧迫して、頻尿、排尿困難、便秘、腰痛などの症状も起こります。

子宮腺筋症

本来は子宮の内側を覆っている子宮内膜が、子宮の筋層内にできる病気です。

生理痛、過多月経や過多月経による貧血、骨盤痛などの症状があります。

病気が進行すると子宮筋層が厚くなって子宮が大きくなり、子宮筋腫と似た症状が現れることがあります。

何科にいけばいいの?

生理痛がひどい場合は、婦人科を受診しましょう。

婦人科に行く前に

婦人科を受診する際は、あらかじめ基礎体温表をつけたり、医師に相談する内容をメモしておくと便利です。

基礎体温表をつける

基礎体温とは、生命を維持するためだけにエネルギーを使っている安静状態の体温のことです。

女性の基礎体温は、女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量の影響を受けて変化します。

そのため、毎日の基礎体温を記すことは、妊娠の有無や卵巣やホルモン機能の異常など、体の変化を知る糸口となります。

基礎体温は最も安静な状態の体温を指すため、朝起きてすぐ、体を動かす前に測りましょう。

体温計の中でも基礎体温計(婦人体温計)を使うと、より細かな数値まで測ることができます。


気になることをメモしておく

あらかじめ気になることをメモしておくと、問診票の記入の際の手助けになります。

問診では医師と対面して会話しますが、手元にメモがあるとスムーズに症状を伝えることができます。

一番最近の生理、生理の周期、生理は何日くらい続くか、どんな症状があるかなどをメモしておきましょう。

基礎体温を記した基礎体温表もあると便利です。

どんな治療があるの?

問診

問診票をもとに、症状や痛みの程度を医師が聞き取ります。

内診

医師が指を膣の中に挿入し、子宮や卵巣の状態を診察します。性交経験のない女性には内診を行わない場合もあります。

超音波検査(エコー)

膣の中に超音波プローブという装置を挿入、またはお腹に超音波を当てる方法で、子宮や卵巣の状態を検査します。

血液検査(CA125値測定)

採血して検査を行います。血中のCA125数値が高いと、婦人科系の疾患が疑われます。

MRI検査・CT検査

MRIは磁気、CTはX線を使った画像検査です。子宮や卵巣の詳しい状態を確認できます。

生理痛・月経痛に関するお役立ち情報

薬剤師に相談する

疑問に思ったことは薬剤師に相談してみましょう。

生理痛・月経痛の症状に関するみんなの疑問

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