妊娠超初期と生理痛の見分け方、痛みの原因と症状の違いを解説

妊娠超初期と生理痛でおこる腹痛の違いを解説。妊娠超初期の腹痛の特徴と原因、生理前にも生理痛が起こる原因を紹介します。下腹部痛の見分け方の8項目も掲載します。

生理予定日の数日前から生理痛に似た下腹部痛が・・・。

しかし、生理痛にしてはいつもの腹痛よりチクチク・ズキズキする、広範囲でズーンと重い、腰痛や体のだるさもある。

そんな身体の変化を感じて検査をしたら、実は妊娠だったという経験をした女性も少なくありません。

妊娠初期でも下腹部痛が起こる可能性があります。しかし、妊娠による腹痛と生理痛では、同じような下腹部痛でも違いがあります。

この記事では妊娠超初期の腹痛と生理痛の違いについて解説していきます。

妊娠超初期の腹痛の特徴と原因

妊娠超初期の腹痛のあらわれ方には個人差があります。まったく腹痛がない方から、生理痛以上の痛みを感じる方までさまざまです。

腹痛を感じるタイミングもさまざまで、妊娠超初期の場合、生理予定日の1週間前頃からあらわれるケースが多いとされます。

妊娠超初期の腹痛の特徴には次のようなものがあります。

■チクチクとした下腹部痛
■下腹部に重みを感じる
■子宮の違和感(ムズムズする、引っ張られるように痛い)
■腹痛に波がある
■足の付け根にまで痛みが及ぶ

妊娠で腹痛が起こる原因

妊娠すると腹痛が起こるのは、受精卵が子宮内膜に着床するためです。受精卵が着床すると子宮が胎児を育てるために大きくなり、子宮を支える靭帯が引っ張られたり、周囲の臓器などを圧迫されて腹痛をまねくのです。

また妊娠によるホルモンバランスの変化により、便秘や下痢を招き、腹痛につながるケースもあります。

妊娠超初期の腹痛には子宮外妊娠の可能性も

妊娠超初期に起こる腹痛の中には、子宮外妊娠によるものもあります。

子宮外妊娠とは、何らかの原因によって受精卵が子宮内膜以外に着床してしまうことです。妊娠検査薬で陽性反応を示しますが、エコー検査で胎芽やそれを包む胎嚢がみられません。

子宮外妊娠の特徴には、下腹部痛と少量の出血、ピンク色のおりものがあります。

下腹部痛は、胎芽の成長にともない強さを増すので、継続的に腹痛がある、痛みが強くなっているという場合は注意が必要です。発見が遅れると、卵管破裂による全身症状の悪化が起こる可能性もあります。

生理前の生理痛はPMS(月経前症候群)によるもの

多くの女性が経験するPMS(月経前症候群)では腹痛が多くあらわれ、生理前から生理痛のような痛みを感じる人も少なくありません。なお、生理前に起こる腹痛には、下腹部痛のほか胃痛もみられます。

生理前に起こる腹痛は、痛みに波がある妊娠超初期と比べて、継続して痛みが出ることが特徴のひとつです。妊娠超初期の腹痛と同様、生理予定日の1週間前ごろから多くみられます。

PMSに関して詳しくはこちらの関連記事をご覧ください。

プロスタグランジンが生理痛の原因

生理前の腹痛や生理痛は、生理前にプロスタグランジンという物質が大量に分泌されるのが原因です。

プロスタグランジンは経血を排出するため、子宮を収縮させる役割を担っています。その一方で、プロスタグランジンは痛み物質とも呼ばれ、生理痛や下痢などの原因にもなっているのです。

妊娠超初期の腹痛と生理痛を見分ける8項目

下腹部を中心に腹痛が起こることは、妊娠でも生理痛でも共通していますが、妊娠の場合はさまざまな身体の変化がみられます。次のような症状に思い当たる点がないか、チェックしてみましょう。

①高温期が3週間以上続く

生理痛の場合、生理とともに基礎体温が低温期に入りますが、妊娠の場合は高温期が継続します。なかでも高温期が3週間以上続いている場合は、妊娠している可能性が高いといえます。

②おりものが変化する

妊娠するとおりものの量が増える、色が乳白色やクリーム色・黄色・茶色などに変化する、サラサラになる、においが弱くなるといった変化がみられます。

③着床出血がある

生理予定日の7日前から生理予定日の当日ごろにみられる少量の出血。ただし個人差があって、妊娠しても着床出血が起こらない方もいます。

④微熱やだるさが続く

妊娠した多くの女性に、身体に熱がこもるような微熱がみられます。

⑤頻尿になる

妊娠によって子宮が大きくなると膀胱を刺激されるため、頻尿になるケースがあります。また、下痢でトイレが近くなる方もみられます。

⑥突然の腰痛

妊娠によって子宮が大きくなることで突然腰痛がおこるこがあります。

⑦においに敏感になる

妊娠によるホルモンバランスの変化にりにおいに敏感になると考えられています。

⑧胸が張る

生理前でも胸が張る人はいますが、妊娠の場合、生理予定日を7日過ぎても胸の張りがおさまらないのが特徴です。このほか妊娠による変化で、乳首が衣服にこすれるだけでかゆみや痛みを感じるケースもあります。

妊娠超初期の腹痛緩和は温めるのがおすすめ

妊娠による腹痛を緩和させるには、体を温めることが有効です。

例えば、温かい飲み物で体の内側から温めたり、ひざ掛けやブランケットでお腹周りを温めます。足元から温めることも大切で、足湯で温ままったり、足を露出した服装を控えたりしましょう。

ただし、カイロのように部分的にお腹を高温にする温め方は、赤ちゃんに悪影響を与える場合があるので注意しましょう。決して無理をせず、辛いときは安静にしてください。

また、妊娠したら腹部に力を入れる動作を控える、重い荷物を持たない、激しい運動は控える、階段昇降などでお腹を揺らす動作を頻繁に行わない、過度な疲労やストレスを避けることなども大切です。

生理痛には市販薬の活用を

妊娠していないことがわかっている場合、PMSや生理中の腹痛には市販薬が有効です。

生理痛を我慢しすぎると日常生活にも影響を及ぼすこともあります。症状がひどくなる前に早めに対処しましょう。

おわりに

妊娠による腹痛が続く期間には個人差がありますが、多くの場合は1か月程度で自然と治まることが多いとされています。

ただし、長い場合では、3か月近く腹痛が続くケースもあります。また、妊娠中期に入ってから腹痛が起こるケースもみられます。

生理前の腹痛がひどい場合やいつもと違うと感じた場合は無理をせず病院を受診しましょう。病気や妊娠など、何か特別な理由がみつかるかもしれません。

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