自分の生理周期を把握していますか?
生理周期とは、月経がはじまった日から、次の月経がはじまる前日までを指します。
生理周期がきっちり28日なので1日でも遅れると不安を感じるという女性もいれば、昔からずっと生理不順なのでいつ来るか予想しようともしない、という人もいるのではないでしょうか?
そもそもどんなサイクルが正常なのか、女性なら知っておきたい生理周期の基礎についておさらいしましょう。
生理周期の4つのステージ
月経期
妊娠に備えて分厚くなっていた子宮内膜が剥がれ落ち、経血として排出される時期で、通常4~6日間続きます。
経血の大部分は最初の3日間で排出され、子宮内膜を剥がすために子宮が収縮する際の生理痛もこの時期に最も起きやすくなります。
卵胞期
排卵に向けて卵子が育っていく時期で、同時に子宮内膜も妊娠に備えて分厚くなっていきます。
この期間は人によって異なり、卵胞期が長いか短いかが生理周期の長短に影響します。
卵胞期の最後の5日間+排卵日が、女性が最も妊娠しやすい期間です。
排卵期
排卵期は卵胞から卵子が放出されると終了となり、通常16〜32時間続きます。
排卵日に少量の出血や下腹の痛みを感じる場合もあります。
排卵は、通常の生理周期の場合、月経開始日を1日目と数えて7~22日目のどのタイミングでも起こり得ます。
黄体期
排卵日から次の生理が始まるまでの黄体期は、20代から30代までは13~15日間で安定する場合が多いようです。排卵後、卵胞は黄体に変化し、卵胞ホルモンに加えて黄体ホルモンを分泌するため黄体期と呼ばれるのですが、この黄体期がいわゆる「生理前」と呼ばれる期間です。
多くの女性がイライラや落ち込み、むくみやニキビなどの生理前の体調の変化を感じる時期であり、生理の直前数日間には下腹の痛みを感じ始める女性もいます。
生理前の体調不良の症状が重く、生活に支障をきたす場合はPMS(Premenstrual Syndrome: 月経前症候群)と呼ばれます。
生理周期は年齢とともに変化します
生理周期は、生理の1日目(最初に出血があった日)から、次の生理が始まるまでを数えます。
平均は28日ですが、それより短い周期の人も、長い周期の人も、その周期で安定していれば、正常な生理周期と言えます。
年齢ごとの特徴は次のようになります。
・10代のうちは生理周期が長い(~45日)ことも多く、年を経て短くなる
・25~35歳の間は生理周期が安定し、通常21~35日の範囲であることが多い
・多くの場合、40~42歳で生理周期は最も短くなり、最も安定する
・その後8~10年ほど、周期が長くなり、不定期になる期間を経て、50歳前後で閉経に至る
おわりに
年齢とともに変化し、個人差もある生理周期。
28日間というのはあくまで平均なので、短めの人も長めの人も、安定していれば問題ありません。毎回カレンダー通りに来るという女性もいますが、多くの場合多少前後するものです。
不順だと思っていた人も、手帳に書き込むなどして長期間データをとってみると、自分の周期が見えてくるかもしれません。
目安として毎回の変動が7日以上の場合月経不順とされるので、一度医師に相談してみるとよいでしょう。