便秘になると3日目あたりから腰痛がやってくる……
便秘が解消すると腰痛がなくなるのはなぜ……

慢性的な便秘を繰り返している方の中には、腰痛に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

腰と腸は隣接していることもあり、便秘と腰痛には大きな関係があります。特に女性は便秘の際に腰痛を起こしやすいものです。

この記事では、便秘で腰痛が起こる原因を解説。腰痛のもととなる便秘の解消方法、腰痛の痛みを緩和させる方法を紹介します。

便秘と腰痛の深い関係とは?

便秘の状態が三日程度続くと、腸内に停留している便からインドールとスカトールと呼ばれるガスが発生します。

インドールは腸内の悪玉菌が分解されたときに発生するガスで、臭いおならの原因にもなります。スカトールも悪玉菌によってつくられるガスで、糞尿臭といわれる臭いを発します。

排出されない便とガスが腸内に溜まることで、排便を促す腸の蠕動(ぜんどう)運動が停滞し、さらに便秘が悪化する悪循環が招かれます。

便秘のガス溜まりが腰痛の原因に

便秘で生じたガス溜まりが腰痛を引き起こす理由はふたつあるとされています。

ひとつは、ガスが血管を圧迫することによる腰回りの筋肉の緊張です。肩こりのように腰回りの筋肉にコリが起こることで痛みが発生します。筋肉の緊張による腰痛は、運動不足やストレスによって悪化する可能性もあるので注意しましょう。

ふたつめは、便秘で発生したガスの一部が腸壁を通って血液に入り込むことです。停滞したガスによって質が悪くなった血液は血流を悪化させ、本来の働きである栄養や酸素の運搬、老廃物の回収を充分に行えなくなります。その結果、筋肉がだるくなり、疲労、鈍い痛みを感じるようになります。

血流の悪化は血管が密集している腰周りに起こりやすいとされています。

身近にできる便秘改善のポイント

腰痛を解消するには、原因となっている便秘を改善することが大切です。日常生活でできる便秘解消方法を実践しましょう。

朝の排便チャンスを逃さない

1日で最も排便しやすいタイミングは「朝」です。

胃腸の働きをコントロールし排便を促す副交感神経は、睡眠時に優位になります。その後起床して朝日を浴びることで次第に交感神経が優位になっていきます。

副交感神経が優位になっている起床直後の状態が、便を出すいい環境であるということができます。

起床したらすぐにコップ1杯の水を飲んだり、朝ごはんをしっかり食べて腸神経を刺激して排便を促しましょう。

37~39度のぬるめのお湯で半身浴

37~39度のお湯には副交感神経を優位にさせる効果があり、腸の働きを促す作用が期待できます。便秘解消のためには、20分を目安に半身浴しましょう。体のすみずみまでじっくり温めることで、筋肉の緊張を解くことができます。

40度を超えるお湯は反対に交感神経を優位にさせてしまうので注意しましょう。

運動不足を解消する

運動不足の人は、腸の働きが低下する傾向があります。

便秘解消にオススメな運動はウォーキングをはじめとした有酸素運動です。全身を使う有酸素運動は、体の一部に負担をかけることがないため継続的に行うことが可能です。また有酸素運動には血流を改善し、新陳代謝を高める効果も期待できます。

市販の便秘薬を使用する

便秘の改善には、市販の便秘薬の使用も効果的です。市販薬の中にはガス溜まりを改善させる薬もあります。

市販の便秘薬について、詳しくは関連記事をごらんください。

便秘による腰痛の緩和方法は?

便秘がなかなか改善せずに、腰に痛みを感じるときには痛みを緩和させる方法を試してみましょう。

カイロや蒸しタオルで温める

人間の体は皮膚の温度が下がると痛みに敏感になります。

腰回りを温めて痛みを緩和させるためのおすすめグッズはカイロ、湯たんぽ、蒸しタオルです。蒸しタオルは乾いたタオルを水にぬらし、固く絞って1分ほど電子レンジで温めるだけで簡単に作れます。

横向き、あるいはうつ伏せに寝て、痛む部分にカイロなどをのせましょう。うつ伏せの場合はクッションでお腹のあたりを安定させ、腰をそらさないよう注意してください。

ハイハイ運動をする

赤ちゃんの「ハイハイの動作」は腰痛に効果的です。ハイハイを行うことで腰周りの筋肉がリラックスし、血流を改善するため腰痛緩和が期待できます。

1日に5~10分を目安に行いましょう。

おわりに

便秘の腰痛対策に姿勢を見直すこともおすすめです。猫背になっている方は背中を丸めることで内臓を圧迫し、腸の働きを鈍くしていることが便秘につながっている可能性があります。

また猫背で過度に頭が前に出ると、腰への負担が大きくなり、腰痛の原因にもなります。便秘と腰痛の両方の対策を行うことで快適な腸環境を目指しましょう。