赤ちゃんの便秘の対策とは?便秘の時の離乳食や子供の便秘症を解説!

赤ちゃんや子供の便秘の原因を解説。赤ちゃんの離乳食に使用する食材やマッサージや綿棒を使った浣腸の方法などの解消法も紹介します。

排便には個人差があり、1日1回排便することは理想ですが、子どもの場合は成長によって便の回数が変化します。

明確な定義はありませんが、排便が1週間に3回未満であったり、お腹が張っている、便が硬くて出にくい、などの症状があると一般的には便秘であるといわれています。

この記事では、赤ちゃんと子供の便秘の原因と対処法を解説します。

赤ちゃんの便秘の原因

生後0・1・2・3・4か月の便秘の原因

母乳には、腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖が含まれています。

そのため、一般的にミルク栄養の赤ちゃんより、母乳栄養の赤ちゃんの方が便が出る回数が多いといわれています。

母乳栄養の赤ちゃんの便秘の原因として考えられるのは、母乳の量が足りないことです。

ミルクは哺乳びんを使用するため量を把握しやすいですが、母乳は赤ちゃんがどれぐらいの量を飲んでいるかわかりにくいため、量が足りていないこともあります。

おっぱいが張っていない、赤ちゃんがなかなか乳首を離さない、授乳後すぐにおっぱいを欲しがって泣く、などの兆候があると母乳が足りていない可能性があります。足りていない場合は、ミルクを足すことなども考えてみましょう。

母乳が不足していないか調べるには、授乳前後に赤ちゃんの体重をはかってみたり、1~2週間ごとに体重の増加をみてみましょう。

ミルク栄養の赤ちゃんの場合は、ミルクは製品によって若干組成が異なるため種類を変えることも便秘解消のひとつの手段といえます。

生後5か月ごろからの便秘の原因

生後5か月ごろから離乳期が始まります。急に便の回数が減るのが、離乳期の5ヶ月頃からです。

離乳食になると、これまでより水分不足になることが多いため、便の水分量が落ち一時的に便秘になることがあります。

さらに離乳食の量が少なかったり、消化の良いものばかり与えていても便秘になることがあります。

また、おむつかぶれや切れ痔などがあると、痛みを避けるためにうんちをしたがらないケースがみられます。

また、運動不足も腸の運動を弱めるため、便秘の原因となります。

赤ちゃんの便秘の対処法

赤ちゃんの便秘の解消法には、次のようなものがあります。

たっぷりの水分を与える

赤ちゃんは母乳やミルクの量が足りていないとすぐに便秘を起こします。

特に母乳の場合は、飲んだ量が分かりにくいため、十分な量を飲んでいないこともあるため注意が必要です。

また、赤ちゃんや子どもは汗っかきのため、夏でも冬でも脱水症をおこしやすくなります。こまめに水分補給を行ってください。

水分不足は便が硬くなり、便秘の原因になります。

特に離乳食が始まる5か月頃は、離乳食の他に麦茶やかんきつ類などの果汁を3倍くらいにうすめてこまめに与えましょう。

食物繊維が豊富な食材を離乳食に

食物繊維は腸で吸収されず、水分を含んで便のかさを増やしたり、腸の働きを活発にします。食物繊維をとるのに適した食材は、野菜、イモ類、海藻、豆類、きのこ類、果物です。

その他、食物繊維が豊富な穀類やヨーグルトなどを離乳食に取り入れ、積極的に摂取しましょう。

●野菜(かぼちゃ・ほうれん草・にんじん・ブロッコリー)
●イモ類(さつまいも・じゃがいも・里芋・こんにゃく)
●海藻(海苔・ひじき・わかめ・昆布・もずく)
●豆類(納豆・枝豆・あずき・おから)
●きのこ類(しめじ・えのき・なめこ・しいたけ)
●果物(バナナ・りんご・みかん・キウイ・プルーン)
●穀類(オートミール・胚芽玄米ごはん・全粒パン・シリアル類)

便秘解消のためには、偏った品目ではなく、多くの種類の食材を食べさせることが大切です。

食べる量はやや多めにし、規則正しい食事をさせるようにしましょう。

赤ちゃんにはオリゴ糖も便秘解消に効果的とされています。市販のものは赤ちゃんでも安心なものを選んで、ヨーグルトや飲み物に混ぜてあげましょう。

お腹をマッサージする

赤ちゃんのおへその下に手を当てて手のひらでゆっくり「の」の字を書くように数回まわして腸に刺激を与えると、腸のぜん動運動を促して便を出やすくなります。

お風呂のあとやおむつ替えの時にするとよいでしょう。

お尻を清潔にする

おむつかぶれなどで肛門付近に痛みがあったり、切れ痔になったりすると、痛みを避けるためにうんちを我慢するようになります。おしり周りの痛みで赤ちゃんがうんちを我慢しないよう、お尻は清潔に、ケアをきちんとしてあげましょう。

また、お風呂やおむつ替えのときに、赤ちゃんが不意にうんちをしてしまうことがありますが、その時に不機嫌な顔をしたり叱ったりしないようにしましょう。

顔色や声色は赤ちゃんに伝わっているため、委縮してストレスになると便秘につながります。

体を動かす

赤ちゃんでも便秘の予防と解消には適度な運動が大切です。

手足を動かしてあげたり、ハイハイや伝い歩きなど、​たっぷり遊んで胃腸を活発に動かしてあげましょう。

綿棒を使って浣腸する

ベビーオイルかオリーブオイルをたっぷりしみこませた綿棒の先を少し肛門に入れて優しく出し入れして、腸を刺激すると、便が出ることがあります。

その際、いきなり便が出ることがあるため、お風呂の時か、おむつや新聞紙でカバーしましょう。

浣腸した時に、激しくお腹を痛がったり、便が黒、または血便の場合は、診療時間外でも急いで受診しましょう。

薬を使用する

便秘が長期化したり、習慣化してしまった場合は、浣腸や薬を使用する場合があります。

薬を使用する際は、かかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。

子供の便秘の原因

子供の便秘も基本的には大人と同じく、食生活や生活習慣の乱れが原因となります。

子供に特徴的な便秘の原因には、次のようなものがあります。

トイレトレーニングがうまくいかない

トイレで用が足せるようにするための練習中に、うまくできないことや、お漏らしなどの失敗をして叱られたことがあると、叱られないようにガマンをすることで便秘の原因となります。

便秘により便が硬くなると排便痛があるため、痛みを避けるために出さないことで悪化します。

学校でトイレを我慢する

小学生に最も多いのは、学校で便をするのが恥ずかしいため、帰るまで我慢しよう、とトイレに行かない習慣を続けることです。

「学校でのうんちはなるべくしない!」「絶対にしたくない!」などと思っている子供がとても多く、家でしようとしても、すでに自然に排便できなくなってしまうケースがみられます。

子供の便秘の対処法

子供の便秘でも、バランスの取れた食生活が基本です。それ以外にも、次のようなことを心がけましょう。

朝ご飯を食べさせる

子どもの便秘は、朝ごはんを食べない子に多くみられます。

便は朝がもっとも出やすく、朝ごはんを食べることで腸が動き始めますが、夜更かしなどで朝ご飯を食べられず、朝も慌ただしいと、せっかくの排便のチャンスを失います。

夕食は決まった時間に、夜食は避けるようして、子どもには3食きちんと食べさせましょう。

排便習慣をつける

毎日必ずトイレに行く習慣をつけさせることが大切です。

朝食後から、登園・登校までに、30分程度のゆとりを持つようにしましょう。

トイレトレーニングが上手くいっていない場合は、決して叱らず、一時中断し便秘症が治ってから無理なくはじめましょう。

学童期には、トイレを我慢することが重症化を招いているため「学校でもトレイに行くことは恥ずかしいことではない」と教え、トイレに行く習慣をつけることが大切です。

運動習慣をつける

運動は便秘には大切ですが、子どもの場合、特別な筋トレなどではなく、元気に外で遊ぶことで自然に腸の動きも活発になります。

長時間のゲームなどによる慢性的な運動不足・筋力不足は、便を出す力も弱まります。

また体を動かさないと、食も細くなり、寝つきも悪くなります。

朝からしっかりと排便習慣を作る為には、早寝早起きが大切ですが、決まった時間に無理に寝かしつけるのではなく、自然に眠くなるようにするために、日中に身体を動かすことが必要です。

日常をチェックする

幼稚園児や小学生の子どもは、いつ、どこで、どんなうんちをしているのか見えにくく、聞いてあげないと分かりません。

親は、子どもが家で排便している様子はなくても、きっとしているだろうと思っていることが、とても多いのです。

日々、次のようなチェックしましょう。

●お腹が張っていないか
●最低2~3日に1回は便が出ているか
●何時に排便ををしたか
●1日1回出ていても、コロコロした便が続いていないか
●便失禁がないか

これらを、便秘日記として記録すると良いでしょう。

合わせて子どもには、うんちを我慢しないように、出ないときには正直に言うように伝えましょう。

日頃からコミュニケーションを取り、便秘を見逃さないことが大切です。

便秘症に注意!

便秘は初期の段階できちんと対処しないとどんどん悪化し、やがて治療が必要となる「便秘症」に進行します。

子どもの便秘は悪循環を繰り返すことが多く、便がたまる→排便を我慢する→便が硬くなる→ 排便時に痛い→排便を我慢する→ ますます硬くなるといった状況に陥りがちです。

自分の意志で便を我慢できるようになるのは1~2歳くらいといわれており、年長になると排便の必要性を理解できるため、2~5歳の子供は特にこの悪循環を起こしやすくなっています。

便秘症が進行すると、溜まった便が石のように固まってしまい、その隙間から新しい便が漏れ出してしまう便失禁が起こります。

さらに症状が進行すると、便がたまっていることに腸が慣れてしまい便意を感じなくなるため、注意が必要です。

次のような便秘症状が見られたら、早めに小児科を受診しましょう。

・お腹の張り・排便が苦しそう
・食欲がない
・嘔吐する
・コロコロした便しか出ない
・5~6日に1回しか出ていない
・出す時に痛がる
・肛門が切れて出血している

便秘症はきちんと治療しないと、「悪循環」を繰り返してどんどん ひどくなってまうので、早めに治療することが大切です。

おわりに

便秘は、生活習慣がダイレクトに現れる代表的な症状のひとつです。

近年、子どもに便秘症が増えている背景には、食事が和食から欧米食になった、外遊びがゲームに変わった、さまざまなストレスに見舞われる、など生活様式が大きく変わったことがあげられます。

大人も同様ですが、基本的な食事や運動、睡眠、心のバランスが崩れやすくなっているため、時々ゆっくり子どもの生活習慣を見直しましょう。

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