健康的な体では、排便は定期的に起こります。

一般的に、3日以上排便が無く便が腸に溜まっている状態を便秘といいます。また、1日1回排便があったとしても、量が少なく出し切った感じがない、便が硬くて排便に時間がかかるような状態も便秘といえます。

便秘の状態になると、吐き気、胃痛、頭痛など、さまざまな症状が現れますが、最もよく起こるのが腹痛です。

この記事では便秘で腹痛が起こる原因と対処法を解説します。

便秘で腹痛が起こる原因は?

便秘でお腹が痛くなったり、お腹が張る場合には、次のような原因が考えられます。

腸にガスが溜まっている

腸のぜん動運動が弱まることは、便秘の原因のひとつです。

体内の便やガスは腸のぜん動運動により体の外に排出されますが、ぜん動運動が弱まると便やガスが腸に溜まっていき、腸が圧迫されて腹痛が起こります。

自律神経の乱れ

ストレスなどにより自律神経が乱れるとぜん動運動が強くなり過ぎて腸が痙攣し、便が上手く送られなくなるため便秘が起こることがあります。

腹痛も自律神経の乱れにより引き起こされることがあり、便秘と腹痛を併発することがあります。

コロコロとした硬い便が出る、便秘と下痢を繰り返すなどの症状がある場合は、ストレスを感じていないか注意が必要です。

便秘と腹痛に隠された病気

便秘と腹痛が起きる原因に、危険な病気が隠れている場合があります。

腹痛や吐き気などの症状が強い場合や、長期間便が出ない場合は早めに病院を受診しましょう。

腸閉塞や腸捻転

腸がねじれてしまう腸捻転や、腸管の内部がふさがってしまう腸閉塞の症状として、吐き気・腹痛・腹部膨満感・便秘などが起こります。

便秘が原因となって起こる腹痛よりも痛みがひどく、立っていられないほどの痛みを感じることもあります。

過敏性腸症候群(IBS)

腹痛とともに便秘と下痢を繰り返す場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。過敏性腸症候群の特徴として、排便によって腹痛の症状が軽快することがあげられます。

大腸がん

大腸がんの症状として便秘や腹痛が起きることがあります。進行すると血便が出るのが特徴です。

便秘が原因で起こるその他の症状

胃痛・吐き気

腹痛の原因となる腸内ガスは、胃痛や吐き気の原因にもなります。腸内に溜まったガスが充満して胃の方へ上がってくることで吐き気をもよおします。

また、腸に大量の便が蓄積して食べたものが腸へ進まず、胃の中で行き場がなくなって胃痛や吐き気が出ることもあります。

腰痛

便秘で腸内にガスが溜まることで腰痛が起こることもあります。

腸内に溜まった便から有害ガスが発生し、ガスが血管を圧迫することで腰回りの筋肉が緊張し痛みを発します。

また、便秘で発生したガスの一部が血液に入り込み、血流を悪化させることで疲労や鈍い痛みを起こすこともあります。

頭痛・めまい

便秘の原因にもなる自律神経の乱れや血流が悪化することから、頭痛・めまいなどの症状が出ることがあります。

便秘や腹痛を改善するには?

腹痛が軽度の場合は、便秘が解消されると症状が改善することがあります。

便秘を解消するには、バランスの良い食事や生活習慣の改善が基本です。特に食生活が乱れ腸内の悪玉菌が増えると、腸内ガスが悪臭を放つ原因となるため、食生活の改善を心がけましょう。

また、ガスの排出を促し、ストレスの解消につながる適度な運動もおすすめです。

できるだけ歩くようにする、エスカレーターを使わず階段を登るなど、日常生活に軽い運動を取り入れましょう。お腹を左右にねじるストレッチを行うことも有効です。

これらの対策を行ってもお腹が苦しい場合は、薬の使用も検討しましょう。

便秘の解消法について、詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

食生活、適度な運動、ストレスを溜めない生活など、生活習慣を見直すことが便秘やそれにともなう症状を改善する手助けになります。

便秘になってからの対策も大切ですが、日頃から便秘にならない習慣を心がけましょう。