便秘には明確な定義がなく、1日1回排便がなくても便秘ではありません。

ただし、排便回数の減少、便が硬い、残便感などの症状があると、便秘であるといえます。

この記事では、便秘の症状や原因を便秘の種類別に解説します。

便秘の種類

便秘には器質性便秘と機能性便秘がある

便秘は器質性便秘と機能性便秘に分かれます。

器質性便秘は、腸の炎症や腫瘍、閉塞など、腸の病気が原因で起こる便秘のことをいいます。

機能性便秘は、病気以外が原因の便秘のことをいい、大腸の排泄機能が低下する一般的な便秘のことをいいます。

機能性便秘は大きく分けて3種類

機能性便秘は症状により、弛緩性便秘・痙攣性便秘・直腸性便秘の3つに分かれます。

便秘の種類により治療法が異なるため、自分の便秘の種類を知っておきましょう。

弛緩性便秘の症状と原因

症状

排便の回数や便の量が減ります。それにともない、お腹の張り・残便感・食欲低下・冷え性などの症状が起こることがあります。

日本人の便秘の中でもっとも多いタイプといわれています。

原因

弛緩性便秘の方は便を送り出すために必要な腸のぜん動運動の機能が弱まっています。そのため便が大腸内に長くとどまることになり、便の水分が過剰に吸収されてしまいます。これが弛緩性便秘の原因です。

不規則な食生活、食事量の減少、食物繊維不足、水分不足、運動不足などが腸のぜん動運動を弱める原因となります。

腹筋の力が低下し、排便のときに十分な腹圧が得られない場合にも起こります。

便の状態

便の量は少なく、太くて硬い便が出ます。

痙攣性便秘の症状と原因

症状

食後にお腹が痛くなる、残便感などの症状があり、便秘と下痢が交互に起こることもあります。

原因

副交感神経の働きが過剰になることで、腸管が緊張・けいれんして、便の輸送が妨げられることで起こります。

精神的なストレス・疲労・環境の変化などによる自律神経のバランスの乱れ、過敏症腸症候群などが原因となります。

便の状態

うさぎのフンのようなコロコロとして丸い少量の硬い便が出ます。

直腸性便秘の症状と原因

症状

直腸に便が溜まり、排便がうまくできていない状態です。便意は感じず、お腹に力を入れても便が出にくく硬い便が出ます。

原因

通常、便が直腸に達すると脳の排便中枢に信号が伝わり便意がもよおされます。これを排便反射といいます。

直腸性便秘は、排便を我慢し続けることで便意を感じなくなり、排便反射の機能が鈍くなることが原因となります。

痔など肛門付近に問題がある場合も便意を我慢しがちなため、直腸性便秘になりやすくなります。

加齢により排便中枢の働きが衰えることでも起こります。

便の状態

細くて硬い便が出ます。便は途切れやすくなっています。

便秘を治すには?

便秘の症状を根本的に解消するには、食事や生活習慣の改善が必要です。日頃の生活を見直して、問題点を改善しましょう。

機能性便秘の場合は薬を使用することで早く解消することも可能なため、便秘でつらい場合は薬の使用も検討してください。

便秘の治し方については関連記事をごらんください。

おわりに

一般的な便秘は弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘の3種類に分かれます。便秘の種類ごとに適した治療を行い、便秘の解消につなげましょう。