かかとのあれの原因や薬など悩みをセルフチェック

2017年12月15日

かかとのあれの原因・対処・お薬・疑われる病気を解説します。分からないことがあれば薬剤師に相談することができます。

かかとの荒れの原因

肌の表面は「角質層」という組織に覆われています。角質層は体の表面を覆うバリアのようなもので、細胞同士が薄く何層にも重なっていて、皮膚の水分を保持したり、外界の刺激から体を守る働きをしています。

健康な肌は角質層が整っているので、触るとなめらかでつややかです。ところが何らかの原因でバリア機能が壊れると肌の水分が奪われたり、逆にバリア機能が過剰になっても皮膚が硬くなるため「かかとの荒れ」を引き起こします。

かかとの皮膚が荒れてしまう主な原因は次の通りです。いくつもの原因が重なるとかかとの荒れは悪化し、治りにくくなります。

乾燥による荒れ

体の皮膚のほとんどの部分には、皮脂を分泌する「皮脂腺」と汗を分泌する「汗腺」があります。汗と皮脂が皮膚の表面で混ざり合うことで薄い膜ができ、角質層を保護。水分の蒸発を防ぎ、pHなど肌環境も整えています。

足の裏は皮脂腺がないため、もともと乾燥しやすい部分です。足の裏の中でも特にかかとは動きによって靴や靴下などとこすれやすく、繰り返しの強い摩擦によって細胞が傷ついてバリア機能が低下しています。水分が蒸発して、硬く、もろくなった皮膚は触れるとザラザラしたり、ひび割れになったりします。

過度の摩擦や刺激による荒れ

皮膚のバリア機能は、外界からの刺激が強ければ強いほど強化されるので、皮膚が厚く硬くなっていきます。

足の裏はもともと厚い皮膚をしています。さらに「かかと」は走ったり飛んだりしたときの激しい衝撃や、裸足で動いたときの強い刺激を直接的に受ける部分なので、皮膚はさらに厚く、硬くなって体を守ろうとします。

過度に厚く硬くなった皮膚は細胞の水分が不足している状態で、柔軟性がありません。ちょっとした動きでひび割れたり、摩擦によって皮膚がボロボロとはがれ落ちると、まだ未熟な肌細胞が表面にさらされて傷つき、さらに荒れていきます。

足に合わない靴を履き続けたり、硬くなったかかとをケアしようとして無理に削り過ぎることなども、かかとにとっては過度の刺激で、荒れの原因となります。

血行不良による荒れ

皮膚の古い細胞がはがれ落ち、その下から新しい細胞が生まれ育つサイクルを「ターンオーバー」といいます。1つ1つの細胞は血液から酸素や栄養を受け取って育ち、約28日で新しい細胞と入れ替わります。

ところが足は体の末端なので血行不良になりやすく、ターンオーバーが乱れがちです。ターンオーバーが乱れると、角質層の細胞がはがれ落ちる速度が遅くなって古い角質が蓄積したり、新しい細胞がなかなか育たず傷つきやすい状態が続いたりして肌荒れを起こします。

冬は「寒さ」による血行不良が「乾燥」でダメージを受けた細胞の修復を遅らせてしまうので、かかとが荒れやすいのです。夏でも冷房などによる足の冷えと、裸足による乾燥や摩擦が重なると、かかとの荒れが悪化しやすくなります。

水虫による荒れ

かかとのガサガサが季節を問わず続いたり、皮膚のめくれがなかなか治らない場合、「かかと水虫」にかかっているかもしれません。「角化型水虫」というもので、足指の間の水虫と同じにかかとの水虫も白癬菌が原因です。

かかとは乾燥しやすい部分なのに、高温多湿を好んで繁殖する白癬菌がなぜ繁殖?と思いがちですが、皮膚の乾燥によってできた細胞のすき間やひび割れに白癬菌が深く入り込み、水虫になるのです。

かかとのガサガサが気になって軽石などでこすると、皮膚の表面に傷がついてそこから白癬菌が侵入することもあります。

皮膚の奥に侵入した白癬菌は、硬い皮膚に守られるかたちで繁殖します。他の水虫と比べてかゆみがなく、患部も乾燥したままなので水虫と気づかずにいることも多く、慢性化しやすいといわれています。

もともと足指に水虫がある方や、家族に水虫の人がいる場合などは、かかと水虫にもなりやすいので注意してください。

かかとの荒れの対処法

かかとの荒れを防ぐには保湿と血行促進のケアをこまめに行うことがポイントです。

保湿ケア

顔のケアと同じように化粧水で水分を補った後、保湿性の高いクリームで水分の蒸発を防ぎ、細胞の奥まで浸透させましょう。

ビタミンE配合のクリームは皮膚から直接吸収され、皮膚の血行を促進したり、細胞の酸化を防ぎ再生を促すなどの作用があります。

お風呂上りは体が温まり血行がよくなっているので、水分が蒸発する前にすみやかにクリームを塗ってケアしてください。クリームのべたつきが気になる場合は、専用の靴下を履くのもおすすめです。

マッサージで血流改善

かかとの荒れには足裏やふくらはぎのマッサージで血流を改善させることも効果的です。保湿用のクリームを塗ってから行うと肌の滑りがよく、血流にのって成分の浸透もよくなります。気持ちよく感じる程度の力加減で行ってください。

【足裏マッサージのやり方】

・握りこぶしを作り、土踏まずを手の第二関節でこするように刺激します

・かかとも同じようにこすって刺激したり、親指でさすったりして揉みほぐします

・手と手を握るように足の指に手の指を挟み込んで間を広げたり、足指を1本ずつグルグルまわします

・足の甲もさすると血流がさらによくなります

【ふくらはぎマッサージのやり方】

・片足ずつ行います。かかとと内くるぶしを親指でクルクルと包み込むように刺激します

・手のひら全体と指を使って、かかとから足首、ふくらはぎ、そして膝に向かって、血液を下から上へ押し流すようにこすり上げます。

・ふくらはぎは裏側(筋肉側)、表側(骨側)、横側と、それぞれ下から上にマッサージします。

薬の使用

かかとの荒れには、皮膚の修復力のある有効成分や有効成分を患部に密着・浸透させる成分が含まれている薬が適しています。

皮膚細胞の新陳代謝を促して修復を助ける成分として、アラントレンやパンテノール、トコフェロール酢酸エステル、ビタミンA油、ビタミンE誘導体などがあります。ひび割れにともなうかゆみや炎症をを抑える成分にはジフェンヒドラミンやグリチルリチン酸などが有効です。また、保湿・血行促進に使える成分としてはヘパリン類似物質などもあります。

グリセリンは皮膚に潤いを与えるとともに有効成分を浸透させる働きがあります。

皮膚が特に硬くなっている部分は、ピーリング剤で古くなった角質を除去してから薬を使用してもいいでしょう。ただし、ピーリングのやりすぎは皮膚を傷つけて逆効果となる場合があるので注意してください。

かかとのあれに関する疑われる病気

※こちらでは代表的な症状のみ記載しており、症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方や、体調の変化を感じた場合は医療機関にご相談ください。

かかとのあれに使われるお薬の総合情報

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