手荒れとは?どんな症状?

手荒れは、手の平や甲、指、手首の皮がむけたり、荒れてカサカサしたりする症状のことをいいます。

手荒れは、特に主婦、美容師、飲食店員、銀行員などによく現れる症状です。頻繁に水仕事をしたり、紙幣を触ったりして手や指に繰り返し刺激が与えられるためです。

主に利き手の手や指に起こりやすく、季節でいうと乾燥しやすい冬にひどくなる傾向があります。また、悪化すると両手にまでおよぶことがあります。

そのほかの代表的な手荒れの症状としては以下のようなものがあります。

・手や指が赤くなる
・手や指にただれが生じる
・手や指が乾燥し、ひび割れたり痛みをともなったりする
・手や指にかゆみが生じる
・手や指に点々と水ぶくれが生じる(手湿疹)
・手の甲が粉をふく

手荒れの原因は?

手荒れの主な原因は以下の通りです。

外的刺激による皮脂の減少

手や指の皮膚の表面には皮脂膜という保護膜があります。

しかし、水仕事などでお湯や洗剤を頻繁に使ったり、紙やお札を触る作業を繰り返したりすることによって受けた刺激により、皮脂膜が取れて手荒れが生じます。

そのほか、空気の乾燥などによっても皮脂膜が取れ、手荒れになります。

体質

同じような作業をしていても手荒れになりやすい方、なりにくい方がいます。

また、今までにアトピー性皮膚炎になったことがある方や敏感肌の方の皮膚は、外的な刺激に非常に弱いため、手荒れができやすい傾向があります。

手荒れの治し方と対策

手荒れの治し方

基本的には手荒れをすぐに治すような手段はなく、荒れている場所に刺激を与えないようにするなどの日常的なケアを心がけることが大切です。

荒れている場所に刺激を与えないように保護する一つの有効な手段としては、手袋を装着することがあげられます。手袋を装着する際、ハンドクリームや手荒れ用の医薬品を塗ってから装着すると保湿効果が高まるため、手荒れが早く治る傾向があるのでおすすめです。

手袋を使用する手荒れ対策については、関連記事をごらんください。

日常でできる手荒れ対策

日常生活でできる手荒れ対策は以下の通りです。

■お湯を使わない・お風呂の温度を高くしすぎない

温度の高いお湯を触ると手や指が乾燥する原因になります。お風呂に入る際も、なるべくお湯が熱くなりすぎないように温度を調節しましょう。

■ハンドクリームや保湿クリームをこまめに塗る

手荒れしやすい人は、手や指が乾燥しやすい傾向にあります。そのため、気が付いたらハンドクリーム・保湿クリームを塗るなどして、こまめなケアを心がけましょう。

■アルコール消毒は避ける

アルコールは揮発性が高く、蒸発する際に手や指の皮脂を奪い、水分も蒸発させてしまいます。そのため、外出先や帰宅後にアルコール消毒をするのは極力控えましょう。

■水仕事を控える、洗剤・シャンプー等の刺激を避ける

水仕事をしたり、洗剤やシャンプーに触れたりすると手や指の皮脂がはがれてしまいます。

なるべくは水仕事を控えるとともに、洗剤・シャンプーを使う際は、フロッシュ・ヤシノミ洗剤・せっけん洗剤など肌に優しい製品を選ぶか、もしくは手袋をしてケアをしましょう。

■肌用のテープや絆創膏を貼って傷口を保護をする

手や指のひび割れには、テープや絆創膏を貼るだけでも刺激からの保護ができ、悪化を防ぐことができます。

■市販薬を使用する

手荒れを早めに治したい場合は、オロナインなどの市販薬を使うのも一つの手段です。

手荒れに効くハンドクリームや市販薬については、関連記事をごらんください。

手荒れで皮膚科に行く目安

手荒れになったとき、以下のような症状が出たら速やかに皮膚科を受診して治療を受けてください。

・指が痛くて曲げられない
・じくじくとした黄色い液体が出る
・水ぶくれができる

手は日常で触れる機会が多い部位なので、支障があるとストレスが溜まりやすくなります。

そのため、上記のようなひどい症状が出ていない場合でも、気になるようであれば早めに皮膚科を受診し、早めに治療してしまいましょう。

皮膚科での治療内容について

皮膚科で行われる手荒れの治療法は、塗り薬などを使用した薬物治療がメインとなります。

手荒れの治療で使用される一般的な処方薬を紹介します。

保湿用の塗り薬

乾燥による手荒れを改善する際は、よく保湿用の塗り薬が処方されます。保湿クリーム・ハンドクリームのようなものです。

代表的な処方薬:プロペトヒルドイド

ステロイドの塗り薬

ステロイドの塗り薬は、手荒れが進行して炎症が起きている場合によく処方されます。

ステロイドは抗炎症作用を持つ一方で副作用もあるので、使用の際は医師の指示にしたがってください。

抗ヒスタミン薬

飲み薬と塗り薬の2種類があり、主にかゆみを軽減するために処方されます。アトピー治療の処方薬でもあります。

抗アレルギー薬

手荒れがアレルギー反応によって起きている場合に、抗アレルギー薬が処方されることがあります。飲み薬と塗り薬の2種類があります。

おわりに

手荒れの症状のほとんどは、自分自身による適切なケアによって改善します。

しかし、もし日常生活でできる対策をした上でも手荒れがなかなか治らない場合は、皮膚科に相談してみましょう。