爪水虫の早期治療は病院へ!爪水虫の初期症状・処方薬を解説

爪水虫の治療法・薬について解説。爪の水虫は治りにくく体の他の部位や他の人に感染します。早期治療のために原因や症状などの特徴を知っておきましょう。

爪水虫は誰にでも感染の可能性がある感染症です。

日本皮膚科学会によると患者数は日本人の10人に1人といわれ、特に高齢者によくみられる症状です。

爪水虫は痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありません。しかし、放っておくと他の部位にも感染させたり、身近な人にもうつしてしまう厄介な病気です。

この記事では、爪水虫について徹底解説します!

爪水虫の原因

爪水虫は別名「爪白癬(つめはくせん)」といい、爪に白癬菌(はくせんきん)というカビの一種に感染することで発症します。

白癬菌は暖かく湿った場所を好み、温度が15℃以上で湿度が70%以上になると活動が活発になり増殖しやすくなります。

ケラチンというタンパク質を主食にしており、ケラチンは、髪、皮膚の角質、爪など人間の体のどこにでもあるため、さまざまな部位に感染する可能性があります。

爪水虫の症状

水虫といえば、かゆい、うつる、といった印象を持っている方が多いかと思いますが、爪水虫の特徴はかゆみや痛みがあまり確認できないことです。

さらに、足の水虫に比べると治りにくいことも特徴の一つです。

爪水虫の初期症状

爪水虫の初期段階では、爪に次のような外見の変化がみられます。

・爪が厚くなる
・爪の表面に黄白色~黄褐色のにごりがある
・爪の表面がボロボロになり、白い筋のようなものが確認できる
・爪のまわりに炎症がでることがある

爪水虫を放置するとどうなる?

爪水虫は痛みやかゆみなどの症状がほとんど現れないため、そのまま放っておく方も少なくありません。

しかし爪水虫を放っておくと、爪の周りの炎症が悪化し痛みを感じるようになり、爪が変形することもあります。

また、爪の色が変化しているところは白癬菌が増殖している部分なので、悪化して範囲が広がれば他人への感染力も強くなります。足・手など体の他の部位にも水虫が感染したり、他の人にうつしてしまう可能性も高くなります。

爪水虫の治療は病院へ

爪水虫は自然治癒することはありません。また、爪水虫は白癬菌が奥深くまで侵食して発症しているため、市販の水虫薬では治療が困難です。

爪水虫が疑われたら、市販薬を使用したり放置したりせずに皮膚科を受診しましょう。

爪以外の足にできた水虫の場合には、治療に市販の水虫薬を使用することも可能です。水虫の市販薬については、関連記事をごらんください。

爪水虫の薬

爪水虫の治療では薬物治療が行われます。薬で白癬菌を抑え、白癬菌が感染していない新しい爪に生え変わるのを待ちます。

なお、爪が生え変わる期間には個人差があり、完治するまでは6か月から1年半かかるといわれています。

爪水虫の治療に使われる薬の種類には飲み薬と塗り薬があり、病院では次のような薬が処方されます。

飲み薬

現在、爪水虫の治療に使用される飲み薬は「ラミシール」と「イトリゾール」の2種類です。それぞれにメリット・デメリットがあります。

◼︎ラミシール

ラミシールは効果が高いのが特徴で、爪水虫の治療でもっともよく使われる薬です。

ただし、ラミシールはごくまれに肝機能障害や血球減少などの重篤な副作用をおこすことがあるため、治療前と治療開始後2か月は月1回の定期的な血液検査が必要です。

ラミシールは錠剤タイプで、1日1回6か月以上の服用が必要です。

◼︎イトリゾール

イトリゾールは、ラミシールに比べて副作用の少ない薬です。しかしながら、飲み合わせの悪い薬が非常に多く、細心の注意を払う必要があります。

イトリゾールは、薬を服用する期間と服用しない期間を周期的に繰り返す「パルス療法」という治療法が取られます。イトリゾールはカプセルタイプで、1日2回を7日間服用したあと3週間休薬するというサイクルを合計3回繰り返します。

治療期間は、ラミシールよりイトリゾールの方が短くなります。

塗り薬

足の水虫と同じ塗り薬を使って体の外部から白癬菌を撃退しようとしても、薬は爪の奥まで浸透せず爪の奥にいる白癬菌には届きません。

そのため、長らく爪水虫の治療には飲み薬のみが使用されてきましたが、近年クレナフィンとルコナックという2種類の塗り薬が発売されました。

◼︎クレナフィン

従来の塗り薬は、爪にほとんどの成分が吸着され、白癬菌がいる部分まで届きませんでした。クレナフィンは爪への吸着率が低い薬のため、成分が奥まで届いて効果を示します。

◼︎ルコナック

皮膚の水虫に使われている「ルリコナゾール」を有効成分とした薬です。爪に浸透させるために、皮膚用の薬と比べると濃度が5倍になっているのが特徴です。

塗り薬は飲み薬のように体への負担がなく、軽度の爪水虫には効果があります。ただし、飲み薬より効果は劣るといわれています。

薬を使用する際の注意点

症状がなくなったからといって、自己判断で薬の使用を中止するのはやめましょう。

水虫の薬は原因である白癬菌が完全にいなくなるまで使い続ける必要があり、白癬菌が完全に死滅していない場合は症状が再発してしまいます。

薬の使用期間については医師の判断に従いましょう。

爪水虫の予防法

爪水虫は感染すると治療に長期間を要するため、感染を予防することが大切です。日常生活でできる予防法を紹介します。

足を清潔にしてよく乾燥させる

白癬菌は付着しただけですぐに発症するわけではありません。発症するまで早くても1日はかかるため、毎日足をしっかりと洗うことが最も有効な予防法となります。

白癬菌は湿った場所を好みます。入浴後は、生乾きの足のまま歩かずに、バスマットやタオルでしっかり足を拭きましょう。一度使用したバスマットやタオルは洗濯するように心がけましょう。

バスマット・スリッパは共用しない

白癬菌の主な感染経路はバスマットやスリッパの共有です。家族や同居人がいる場合、感染の可能性があるものの共用は避けて二次感染を防ぎましょう。

なお、白癬菌は水を介した感染はしないため、お風呂や洗濯物からは感染しません。

毎日同じ靴を履かない

靴や靴下は 通気性のあるものを選び、靴を長時間履き続けることは避けましょう。

やむを得ない場合は、時々靴を脱いで風を通してください。

また毎日同じ靴を履き続けるのではなく、何足かでローテーションさせると良いでしょう。

おわりに

爪水虫は痛みやかゆみなどの自覚症状がないために放置されがちです。

しかし、一度発症してしまうと他人への感染源にもなり、完治にも時間がかかってしまいます。しっかり症状を知って早めの対処を心がけましょう。

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